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”ありたい自分フォト”を考える

これまで「自分らしさ」「気まぐれ」など写真と人との関係性を表すキーワードを分析してきました。

この記事では会社の後輩から教えてもらった「マツコの知らない世界 写真アプリの世界」の中で、「ありたい自分を作る(=盛る)」という言葉を聞くことができたので、それについて考えてみたいと思います。


「自分らしさ」と「ありたい自分」

自然で素直なものに対して、夢や理想が「ありたい自分」です。

これからどんどんフィジカルとサイバーの世界がデジタルツインによってひと続きになって体験の幅が広がってきます。どちらも自分であることに変わりはありません。人は何かの方法で夢を叶えます、それが写真の中であっても良いわけです。

これまで写真は忠実で高画質なことを追い求め、撮れなかった現実を撮ることにまい進してきましたが、夢を実現するためのカメラがあっても良いと思いますし、スマホのカメラアプリは現にそのようになっています。

番組では、自撮りを中心に自分の姿を理想に近づける話題となっていましたが「撮りたかった写真が撮れた自分」も同時に考えなくてはなりません。


ピンからキリまでモリモリ

メイクアップから美容整形、ファッションからコスプレまで幅があるように、アプリの世界にも「デジタルメイクアップ」から「写真加工」まで幅があります。

番組の中では「ナチュラル盛り派」「別人盛り派」と言っていました。

自然と盛りの間にはギャップが生まれます。ノーメイクを見られたくないのと同じ感覚で、ギャップを気にする人がいるのが面白いと思いました。

人はふつう複数の役割を持ち、それぞれの顔があります。特にデジタル(SNS)の世界では別の顔を持っていることは不思議なことではありませんので、そのうち誰も気にしなくなるのかもしれません。(逆にギャップの幅が広い方が素晴らしいという価値観が生まれるかもしれません)


Appleも盛り「思い出も思いのまま」

こちらの動画はApple pencilでなぞると写っていた人物が消えるというものです。 あくまでも文脈は「失敗写真を修整する」ということの延長ですが、現実を変えてまで「ありたい世界」を目指しているように見えます。

これはAppleがカメラを再発明しようとかという意思があるというよりも、単にマシンの凄さをアピールしていると考えるのが自然ですが、写真というものの可能性が大きく広がることは間違いありません。

カメラメーカーがここに手を出さずにいることがどこまで可能でしょうか。いろいろな現象に注目していかなければあっと言う間に置いていかれてしまうと思います。


タイトル画像はみんなのフォトギャラリーを使わせてもらいました



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人の体験を含めた複雑なシステムデザインを実現するために、モデルベース開発、ドキュメント管理、プロトタイピングを実践していきたいと奮闘中。ときどきカメラや写真撮影のことを書きます。

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写真を「撮る」ということ
写真を「撮る」ということ
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日々写真を撮っていく中で感じたこと考えたことを写真とともにゆっくりと伝えていきたい。 カメラの操作は必ず表現したい何かとつながっています。カメラのUIをより良く知るための情報も織り込んでいくつもりです。

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