今宵はここまでに

ともや、ゆかこ、しょうの3人で運営しています。 『今宵はここまでに』という同人ユニット…

今宵はここまでに

ともや、ゆかこ、しょうの3人で運営しています。 『今宵はここまでに』という同人ユニット月に一度インスタライブ、読書会を主催しています。noteでは小説、短歌、エッセイなどを載せていきます。週一更新(だいたい土日)、週毎の担当制です。

最近の記事

〈新企画〉同じ書き出しからはじめよう!④〜感想戦〜【ともや】

〈同じ書き出し〉から初めて、それぞれの文章を紡ぐ企画【同じ書き出しからはじめよう】。私、ともや発案の企画から、メンバーの2人がアンサーとして物語を書いてくれました。私の作った一文から、それぞれの持ち味を活かした文章が派生されて、発案した側としてはとっても楽しめました。今回は、【感想戦】と称して、お題についてや互いの創作の感想を言い合う回としました。 今回の企画、それぞれの作品は以下を参照下さい☺️ ↓企画の概要 ↓【しょう】作 『アカルイミライ』 ↓【ゆかこ】作 『

    • 〈新企画〉同じ書き出しから始めよう③【ゆかこ】

      そして【ゆかこ】編 𓂃𖤥𖥧𖥣⋆* 『美しい怪物』 佐藤からあの高嶋が猫を飼い始めたという話を聞いた。 そうか、猫にしたのか、と僕は驚きと納得を込めて頷いた。佐藤もどこか神妙な顔をしている。 「新卒の頃なんてさ、ペットなんか飼うと婚期が遅れるって騒いでいたのは高嶋なのになぁ」と佐藤はからかうように言った。世間一般的にはそういう風になっているけれど、高嶋は美人だからきっと嫁の貰い手などいくらでもいるだろう。いないのだろうか?いや、いるはずだ。いてほしい。それは猫を飼っても

      • 〈新企画〉同じ書き出しから始めよう!②【しょう】

        こんにちは 今宵はここまでに しょうです 新企画「同じ書き出しから始めよう」 これって案外簡単なようで難しくて でも0→1よりも少し簡単なのかな 書き出しを決めてくれてるから0.1→1といった感じでしょうか それを縛られると取るかテーマをもらえたと取るか うーん、やっぱ難しい!笑 ってなわけでいただいたお題から始まる小説を書きました。 遠い遠い未来の話。Dへ感謝を込めて。 「アカルイミライ」 佐藤からあの高嶋が猫を飼い始めたという話を聞いた。 「え?!高嶋が?今更

        • 〈新企画〉同じ書き出しからはじめよう!【ともや】

          前回、メンバー3人で〈連詩〉という企画をやりました。ひとりの詠んだ短歌から連想して、エッセイや詩、小説で返すという企画です。 ↑前回の企画 短歌の解釈や返し方がそれぞれの持ち味が出て、とーっても楽しかったので、今回も新たに3人で企画をやってみよう〜ということになりました。 前回の発起人は【ゆかこ】さんだったので、今回は私【ともや】からの企画〈同じ書き出しからはじめよう〉です。 どんな文章も書き出しって意外と大切。書き出しが、入り口になってのちのストーリーを導いていきま

        〈新企画〉同じ書き出しからはじめよう!④〜感想戦〜【ともや】

          〈映画批評〉SING:ネクストステージ【しょう】

          みなさん、こんばんは。 今宵はここまでに しょうです。 本投稿では映画批評をしてみようと思います。 今回見た映画は「SING:ネクストステージ」 これは「SING」の続編で昨夜子供たちと家で見ていて色々感じるとこがあったので本当で批評という形で感想や感じた思いなんかを書いていこうと思います。 1作目で資金繰りに追われ倒産寸前の劇場をオーディションで抜擢した仲間たちと見事に立て直したオーナー兼プロデューサーのバスタームーン。 彼らの手掛けるショーを見に来たレッド

          〈映画批評〉SING:ネクストステージ【しょう】

          〈短歌&エッセイ〉「失敗は成功のもと」と言うけれど【ゆかこ】

          『失敗は成功のもとというけれどきっと今年の秋は短い』 有名すぎることわざ【失敗は成功のもと】。 『失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功につながることになる。』 と、成功の下には失敗の積み重ねがありますよ、ということですね。私はこの言葉があまり好きではなかった。その失敗で消費されたものは?踏み台にならざるを得なかったものは?と考えてしまうからである。 私はよく失敗する。 植物の管理を間違えて枯らしてしまったり 料理しながら考え事をして焦

          〈短歌&エッセイ〉「失敗は成功のもと」と言うけれど【ゆかこ】

          〈日記&エッセイ〉「もらったりもらったりの旅」〜東京をめぐる冒険〜【ともや】

          9月9日(土) 今日は東京へ行く日だ。いろんな人に会う予定にしていて、楽しみがすぎる。 新幹線で東京へ到着。新幹線や飛行機なんて便利なものができてくれたから、座っているだけで違う土地へ移動ができる。乗っているだけだと、あんまり「移動した」感じがしない。けれど、新幹線から降り立った瞬間。いつもの住んでいる地域とは、少しだけ違う空気の重さを感じて「あ、違うところにきたんだ」という感覚を纏わされる。そのことにワクワクし、高揚する。ここが旅の好きなポイント。 今回、関東に来たの

          〈日記&エッセイ〉「もらったりもらったりの旅」〜東京をめぐる冒険〜【ともや】

          〈楽曲批評〉ミックスナッツ【しょう】

          〈楽曲批評〉ミックスナッツ【しょう】 みなさん、こんにちは 今宵はここまでに しょうです。 これまでエッセイを長らく書いてきましたが、すっごいいい曲みつけたんでちょっとお話してみたいな~と思ってまして。 official髭男dismさんの「ミックスナッツ」って曲知ってますか? お笑い芸人ナイツさんの漫才の冒頭のような始まりですが、すっごくいい歌詞なので、解剖してみようと思います。ぜひ歌詞カードをお供に。 人間世界をミックスナッツに例えるなんて誰が思いついた

          〈楽曲批評〉ミックスナッツ【しょう】

          〈短歌&エッセイ〉だいたいの失くし物は冷蔵庫から出てくる【ゆかこ】

          私は日頃からいろいろなとことにいろいろなものを置いてしまう。一応自分ではジャンル分けしているつもりだけど、買い物してきたものをそこらへんに置いてしばらく忘れているというのも日常茶飯事である。ルンバでも買えば床にぼんと物を置くことはやめられるのかもしれないが、それでは根本的な解決にはならない。「放っておいても不自由しないだけ」というのが正解。 先日家にあるクチナシの剪定をした。 蕾が出そうだったので徒長していても放っておいたのだが、どうにもこうにも大きくならなさそうだ。剪定は

          〈短歌&エッセイ〉だいたいの失くし物は冷蔵庫から出てくる【ゆかこ】

          〈読書記録〉日記書きにおすすめの本|『さみしい夜にはペンを持て』【ともや】

          SNSつながりの人が、みんな日記を書きはじめていて嬉しい。誰かの日記本を読むと、自分も日記を書きたくなるっていうのは、とてもわかる。一部の人はそれを公開してくれているのだけど、とても面白い。 『さみしい夜にはペンを持て』という本を読んだ。嫌われる勇気の古賀さんの著書。「日記を書くこと」について、その意義と方法を対話&物語形式で示してくれている本である。普段はInstagramで、読書感想をあげるのだけれど、こちらとっても良かったので、noteでもご紹介。 これを購入した時

          〈読書記録〉日記書きにおすすめの本|『さみしい夜にはペンを持て』【ともや】

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?④【ゆかこ】

          さくっとした思いつきで始まった連詩はしっかりと実を結び、形にすることができました。それぞれのカラーを出しつつ、淡いところが交わってとても良い。自画自賛。 三人の創作は下記参照↓ この一首から広がる世界。 ●では、以下感想戦です | ‹:)~❁ ゆかこ︰ではまず私の短歌の解説から。 この短歌はねぇ、私が短歌を始めた頃に作ったものをリメイクしたものだったの。元の短歌は思い入れがあったけど稚拙さが目立ってしまっていて、直したいなと思っていたものでした。 この短歌は、自分と他

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?④【ゆかこ】

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?③【ともや】

          先週からはじまりました連詩企画の続編 第三弾です。 連詩といっても私たちの場合は亜型で、発起人ゆかこさんの〈短歌〉から連想して、〈詩〉〈小説〉〈エッセイ〉など、それぞれの好きな形で自由に創作することにしました。 連詩企画の詳細は以下の記事に載っているので、ぜひ覗いてみてくださいね。 さて、ゆかこさんからお題短歌 こちちらの短歌に私は詩で返したいと思います。 *---------------------------------------------* また笑ってる

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?③【ともや】

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?②【しょう】

          皆さん、こんにちは。 今宵はここまでに しょうです。 さてさて先週公開した連詩企画。 ゆかこさんがとっても素敵な短歌を詠んでくれました! 短歌のお返事として私は小説を書きました。 ではでは早速どうぞ! 「居場所」  新入社員の皆さん、おはようございます。  最初は小さな町のカフェから始まった我が社ですが、ご存知の通り、現在は「全ての人に第3の居場所を」を企業理念として掲げ、日々社員の皆さんと業務に励んでします。本日その仲間がこんなにもたくさん加わったこととても嬉しく思い

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?②【しょう】

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?【ゆかこ】

          連詩とは、 詩人同士が、詩を順々に読みあいひとつの作品を合作する創作の形式です。 連詩といえばこの本↓ 私が以前「タイトルが面白い本」の選書で紹介したご本なのですが、中身は詩人・谷川俊太郎さんと歌人・木下龍也さん、岡野大嗣さんの連詩になっています。木下さんと岡野さんの短歌を読んで、谷川さんが詩でアンサーしているわけですね。 そして、この本の醍醐味は後半の“感想戦”です。「このように意味を拾ったけれど合ってる?」「この表現がいいよね」等それぞれが語り合うのです。文章のやり取

          〈新企画〉ねぇねぇ連詩、やってみない!?【ゆかこ】

          〈エッセイ〉たった12時間の話【しょう】

          たった12時間の話 みなさん、こんにちは。 今宵はここまでに しょうです。 これは先週のこと 7月23日(日)AM4時、まだ夢の中にいる子供達を揺すり起こす。 30分後にUSJに行くからだ。 まだ完全に醒めていない目をこすりながら、他動的に強制的に着替えさせられ、出発の時を待つ。 自分の着替えと化粧を終えた妻が急足で玄関へ向かいながら「着いたって!行くよ!」という。 玄関を開けるとそこにハイエースが停まっていて空いた窓から息子と同級生の女の子が顔を出していた。 運

          〈エッセイ〉たった12時間の話【しょう】

          〈エッセイ〉ハンチバックから文学を考えた【ともや】

          7月19日(水)は、169回芥川賞・直木賞の発表の日だった。私は「芥川賞受賞作を予想する」という遊びをやっていて、候補作5作を読んで、受賞作を予想していた。私の推し&予想は、乗代雄介さんの『それは誠』! 乗代さんの集大成と言っても良い作品で、各所にいろんな技巧があって、これだ! と思ったのだ。 その日は夕方にzoomで勉強会があったのだけれど、受賞作を早く知りたかったので、zoomを受けるiPadの隣にiPhoneをこっそりと置いて、受賞発表会場のYouTubeを流していた

          〈エッセイ〉ハンチバックから文学を考えた【ともや】