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〈楽曲批評〉ミックスナッツ【しょう】
〈楽曲批評〉ミックスナッツ【しょう】
みなさん、こんにちは
今宵はここまでに しょうです。
これまでエッセイを長らく書いてきましたが、すっごいいい曲みつけたんでちょっとお話してみたいな~と思ってまして。
official髭男dismさんの「ミックスナッツ」って曲知ってますか?
お笑い芸人ナイツさんの漫才の冒頭のような始まりですが、すっごくいい歌詞なので、解剖してみようと思います。ぜひ歌詞カードをお供に。
人間世界をミックスナッツに例えるなんて誰が思いついただろう
その関係性の中で人と人が出会い、一組の家族を形成していく
時に不協和音が響き渡りハーモニーが崩れることがある
小学生の学習発表会、中学校の合唱大会、高校の文化祭、趣味のバンド活動
そうやって私自身、音楽に密に関わっていた時期もあった
そんな中で「一人一人の楽器演奏」ではなく「全員の楽曲演奏」だと気づき
互いが互いに指摘し合い、修正しながら全員で曲を完成させていく
でもどうしてもうまくできない人もいる。
それが人間関係における「うく」ということだろう
今までナッツのフリをしながら本当はピーナッツであることがばれてしまう。
そのようにミックスナッツの歌詞では触れられているが、
本当のところは同じナッツなのに、リーダー格や声の大きい人に迎合しピーナッツ化させて攻撃対象にしてしまうこともしばしばある。
多様性を受け入れることを積極的に促すこの時代だ
教科書もなければ、テンプレートされた定番ワード、お決まりの展開などはない
むしろそんな「あるある」からの脱却や、その部分へ疑いの目を向けてみることこぞが多様性を受け入れるための最初の一歩ような気もしてくる。
正直な気持ちや本音
「もうこの辺まで出てんねやけどな~」と喉元に手を添えて
言葉を思い出せないこととは訳が違う。
思いや言葉ははっきりしている
口に出す勇気が持てないのだ
そうして思いを飲み込み続けることで、決して改善の余地のない末期癌のような胃もたれに悩み続けることになる。
心の叫び "youknow?" はもう誰にも届かないのだろうか
それでもどうにかこうにか生きていかなければならない
生きていかせてほしいと懇願する
「私は私」
本当にそう割り切られるのならどんなに楽なんだろう
実際に割り切れているように見える人も、実はナッツの枠組みからは絶対に飛び出さないことが条件になっているし、むしろその所属という安心感は残しておきたい。
「どれだけ何をやろうとしても所詮お前はピーナッツなんだよ!」
「そうだ!そうだ!のび太のくせに!」というジャイアンとスネ夫の声が聞こえてきそうだ。(せめてそこはスパイファミリーであってくれ)
それでもそれでも何とか世間様についていこうと努力し続ける。
それがピーナッツにとっての生存戦略だから。
"煎られ揺られ踏まれても割れない殻みたいになるから"許してほしいと懇願する。
しかしながらそれは"煎られ揺られ踏まれても割れない殻みたいにな"らざるを得なかっただけだ。
こんなにも不平等な不自由な世界にも平等に雨は降るんだ。傘はささせてほしい。
何とか頑張って知らないふりをし続けながら、この嵐の中を渡り切ってみせるよ。
その時はどうか。
そしてその悩みの果てに気づいたことは
"普通などない 正解などない"ということ
混迷を極める中、これからも言葉を尽くしながら互いに伝え合っていきたい
"ここに僕が居てあなたが居る"
"この真実"をこれからも噛み締めながら生きていきたい
この曲はご存じスパイファミリーのop主題歌だ。
互いに嘘をつきながら偽装家族を演じていく。そんな嘘にまみれた生活でも時間が経つにつれ家族になっていく。
これからも言葉と手を尽くして様々なことを伝えていきたい。
「批評なんて、自分がアーティストでもないくせに何を偉そうに語ってるんだ」
"この真実"も甘んじて受け入れよう。それがあなたの戦略なのであれば。
そういやネットフリックスでワンピースが始まりましたね。
最後にサンジの言葉をひとつ「女の嘘を許すのが男だ」
どんなにストレッチしても中々広がってくれない許容範囲の柔軟性。
でも急にふっと柔軟性が向上する時ってある。
それは許容された、受け入れてくれたという経験。
これからも許すことで許されることで"生まれた場所"がどこだろうと共生していきたい。
その第一歩としてミックスナッツを口の中へ放り込むとしよう。
本当は柿ピーの好きだし、キャラメルコーンに入ってるピーナッツも大好き。
では今宵はここまでに
しょう
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