見出し画像

silentがヒットした理由を自分なりに考察してみた

最近あんまり面白いドラマがなくて、月9とか木10はコテコテな恋愛ものをやってほしいって思うけどメイン層の20〜30代女性たちはテレビ離れがどんどん進んでいる中で、衝撃的な作品が出てきた。


silentという作品だ。
最初のコマーシャルを見た瞬間からフジテレビのやる気が見えた。フジテレビの公式youtubeではCMだけで異例の150万再生を記録しているそうだ。

昨今の韓国ドラマブームも相まって、日本のドラマ作品の映像や世界観作りの甘さが躊躇に感じられる。

もはや韓国ドラマを見ていると世界観の作り方や中毒性に惚れ惚れしてしまうし、ほぼ映画と行ってもいいくらいのスケールで映像が作られていることが多い。

どちらかというと日本は原作頼りな節がある。特に月9は漫画や小説がヒットした作品をドラマ化したものでチャレンジをしているが、正直ドラマで表現するには少々無理があるしやっぱりみる媒体や表現によって面白さは半減してしまう可能性の方が高い。

多分かけられるお金と時間の違いと、作品として何を求めるかのゴールが違うから、そこは比較しても仕方ないかなとも思う。日本には日本の作品の素晴らしさもあるし。


ただ、silentという作品はすごく心を動かされた。同じようにドラマのヒットを考察している記事を見たときに書かれていたのは純粋に恋愛ドラマに振り切っているからだと書いてあってなんとなく納得した。

ただ、一度映像を見たその瞬間から引き込まれる世界観とクオリティの高さがシンプルに人の心を惹きつけていると思った。

印象的な言葉の数々、美しい映像、美しい音楽、脚本自体はヤングシナリオ賞を取ったばかりの新人の方が書いてるみたいだけどやっぱりその素材を調理する名だたる制作スタッフたちの腕とスパイスが素晴らしい。

コンフィデンスマンJPを見た時にも違う意味で衝撃が走ったが、今の世の中でドラマとして、こんなに恋愛を丁寧に描写している作品はないから、単純に刺さるのと、女性向け作品あるあるのおかしな展開(ファンタジー感)とかがなくて、リアルに起こり得るリアリティーが溢れている展開が見ている人の共感を呼ぶのだと思った。

あとはその要素にプラスして"耳が聞こえなくなった"という要素が加わりより非日常感や超えられない壁に恋愛感情が爆発するという基本的な要素が加わる。

今回ヒットは人気キャスト特にメインの二人が若者に人気があることもそうだが、昔からある恋愛ドラマの基本要素を徹底しながら、現代の人たちが求めるリアリティを忠実に表現したことが功を奏したのだと私は考える。

花束みたいな恋をしたもそうだったけど、作品に散りばめられている裏の意味などを探すのもまたファンの心をくすぐるのである。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?