ニンジャスレイヤーTRPG：追加ソウル案『ハトリ・ニンジャクラン』

初めに

　この記事は「ニンジャスレイヤーTRPG」に『ハトリ・ニンジャクラン』を追加する、非公式のルールセットである。ＮＭ（ニンジャマスター）はこのルールセットに含まれるルールを、自由にセッションへ導入することが出来る。ハトリ・ニンジャクランのＰＣをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいか、よく確認を取ること。

『ハトリ・ニンジャクラン』

概説：世界最初のニンジャ、カツ・ワンソー最後の弟子であり、ニンジャ大戦において、ニンジャ六騎士を率い自身の師を討ち滅ぼしたとされる伝説のニンジャ『ハトリ・ニンジャ』に連なるニンジャクラン。ハトリ・ニンジャは最も大衆によく知られたニンジャの１人であるが、ハトリ・ニンジャに纏わる伝説は湾曲や脚色が激しく、その真実は謎に包まれている。

公式参考記事（要ニンジャスレイヤープラス購読）
https://diehardtales.com/n/nb9b457371645

効果：公式プラグインの追加ソウルと同様の形で【ジツ】値が上昇するごとに下記の『ハトリ・ニンジャクランのサマリー』に従い新たな能力が得られる。スキルの組み換えなど、その他のルールも公式の追加ソウルに準ずる。尚、この表では表記を簡略化するため、獲得する能力にスキルかジツかの区別は設けず、全て●または●●で表されている。

ハトリ・ニンジャクランのＰＣはサイバネもアーチ級の能力も利用できないが、その分、それらの要素を抜きにしても各種サイバネを活用したニンジャやアーチ級ソウル憑依者に匹敵しうるようデザインされている。アーチ級ソウル憑依者や一定数以上のサイバネを埋め込んだニンジャの参加が制限されるようなセッションで使用する際は注意が必要だろう。

ハトリ・ニンジャクランのサマリー

【ジツ】値：『素手』『スリケン』装備時に獲得するボーナス：獲得するスキルや力
１：攻撃＋１、射撃＋１、専用スキルリストから●を１つ。
２：攻撃＋２、射撃＋２、専用スキルリストから●を１つ。
３：攻撃＋３、射撃＋３、『●タツジン（チャドー）』『●タツジン（スリケン）』
４：攻撃＋４、射撃＋４、専用スキルリストから●を１つ。
５：攻撃＋５、射撃＋５、専用スキルリストから●を１つ。または●●を１つ。
６：攻撃＋６、射撃＋６、専用スキルリストから●を２つ。または●●を１つ。
７：ＰＣがハトリ・ニンジャクランのアーチ級ソウル憑依者となることはできない。

ペナルティ：ハトリ・ニンジャクランのソウル憑依者であるＰＣは医療用サイバネを除く
サイバネの恩恵を受けることが出来ず、アーチニンジャと鑑定されることもない。

専用スキルリスト

『●頑強なる肉体』
『●スリケン受け流し』
『●特殊近接ステップ』
『●スリケン急所破壊』
『●チャドー呼吸』
『●カラテ拘束』※近接素手系ソウル参照
『●スリケン生成』※遠隔攻撃系ソウル参照
『●ニンジャ動体視力』※遠隔攻撃系ソウル参照
『●ヒサツ・ワザ：サマーソルトキック』：前提【ジツ】４以上

『●フーリンカザン』：このニンジャは卓越した状況判断や、飛行用フロシキ、ミズグモなどの
アイテムを駆使することによって通行可能なマスの持つ、各種ペナルティを無効化することができる。
ただしＮＭは、自由にこのスキルによるペナルティ無効化を適用不能とすることができる。
また、このニンジャは『●トラップ対処知識』『●トライアングル・リープキック』を得る。

『●統率』：このニンジャの視界内にいる味方は『●臨機応変』を使用可能となる。一度使用したなら、
視界外に出ても効果が持続する。また、このスキルを持つニンジャが『サツバツ！』や『ヒサツ・ワザ』
を１度でも命中させた敵への攻撃は、戦闘終了までその判定難易度が－１される。この効果は自分を
含む味方全員に適用される。また、このニンジャは『●不屈の精神』『●臨機応変』を自動獲得する。

『●鉄拳』：前提【ジツ】４以上：【カラテ】14未満は『未熟』状態となり、常時発動はしていない。
戦闘中、手番開始時に【精神力】を１消費し、【ニューロン】HARDで発動を宣言できる。
発動に成功した場合、その戦闘が終了するまで『鉄拳』の効果を得られる。

『●制圧』：前提『カラテ拘束』＆【ジツ】値４以上：このスキルを持つキャラクターが素手で
『拘束』を行った場合、脱出に『６、６』の出目が必要となる。また、このスキルを持つニンジャは
『弾き飛ばし』が発生した時、敵を地面へと叩きつけることで、敵をその場から移動させずに
『激突ダメージ』を発生させることができる。この『激突ダメージ』は回避不可であり、
『弾き飛ばし』の発生した近接攻撃でそのまま『カラテ拘束』を行うことも可能である。

『●●威風堂々』：前提『●頑強なる肉体』：近接攻撃にのみ有効な『ダメージ軽減１』を獲得し
遠隔攻撃に対する『回避判定』の難易度を−１する。加えてこのニンジャの行う
『カウンターカラテ』は基礎ダメージが２になる。

『●●君臨』：移動せずに『スリケン』で射撃を行った場合のみその回避難易度を＋１できる。
また自身と隣接してターンを開始した味方の回避ダイスを+２する。加えてこのニンジャは
『●掴み取り』を自動獲得する。

『●●スリケンボール』：前提『スリケン生成』：『連続側転』を行った移動フェイズ直後の
攻撃フェイズで『スリケン』による遠隔攻撃を行う際、『回避ダイス』を４個消費して発動。
術者は直ちに『スリケン』による射撃を行う。『連射』も使用可。この際、
術者は視界内の敵を最大で【ジツ】値までの数選び、一度の判定成功で選んだ全員に攻撃が出来る。
つまり『連射３』を使用し、全弾判定に成功した場合、選んだ敵全員に３回ずつ『スリケン』による
攻撃が行える。ダメージは一律１であり射撃スタイルや『スリケン急所破壊』などの効果は
適用されない。これらの『スリケン』は恐るべき弾幕により、回避難易度が＋１される。

タツジン（チャドー）詳細

『タツジン（チャドー）』『チャドー呼吸』の効果は上の記事から引用する形となります。尚、作者であるふるあかり＝サンには引用の是非について確認済みです。また、ここに引用した『タツジン（チャドー）』は許可を取った上で、ハトリ・ニンジャクラン向けに説明文を多少調整しています。

『◉タツジン（チャドー）』：取得前提【ワザマエ】７以上＋『◉チャドー呼吸』：『素手』装備時のみ使用可能。このスキルを持つキャラは、出目６を１個以上含んで成功した『近接攻撃』のダメージが全て＋１される（『サツバツ！』時も同様）。また、『●ヒサツ・ワザ：ポン・パンチ』を自動取得する（各種ドラゴン奥義に読み替え可）。これは出目『６，６，５』で発動でき、吹き飛ばし効果を『回避ダイスダメージ１』に変換できる。尚『◉タツジン（チャドー）』や『●ヒサツ・ワザ：ポン・パンチ』の獲得条件を満たしていない場合は公式の追加ソウルと同様の形で『未熟』のルールが適用される。

上記記事の『チャドーとその関連スキル』にある『チャドー・マスタリー』『ヒサツ・ワザ：サツキ』などの各種スキルも、条件を満たしさえすれば通常のスキルトレーニングで獲得可能である。

専用の生い立ちマイナースキル

１『○求道者』：この者は己のワザマエの研鑽に並々ならぬ情熱を捧げており、その情熱に見合った高い成長性を持つが、その分、俗世には疎く、社会性に難がある。『ワザマエトレーニング』または【ワザマエ】の壁突破修業を行う際、１度だけその出目を振り直すことができる。『偉大なるショドー』と効果が重複し、その場合、最大で２回の振り直しを行うことができる。ただし【名声】を得る際、その値が－１される。

２『○不安定』：この者は誇り高く、偉大なニンジャソウルを宿してはいるが、本人の性質はそれとはまるで正反対であり、精神に大きな不安定さを抱えている。『●突撃』『●一瞬の勝機』を自動獲得するが、その代わり『自我干渉』と紐付けられた『ニンジャソウルの闇』を１つ獲得してしまう。この闇を取り除いた場合、『●突撃』『●一瞬の勝機』は失われてしまうが、代わりに『●不屈の精神』を得、さらにその場で【ジツ】値が１成長する。

３『○イクサの天才』：この者はイクサに天賦の才を持ち、僅かな期間で上位者のカラテやワザマエを吸収することができ、そればかりか天才的な閃きによって、単独で急激な成長を遂げることさえある。このニンジャの行う『スキルトレーニング』は必ず成功し、さらにこのニンジャが『成長の壁』を突破したり【ジツ】値を上昇させるために修行を行う場合、必要な【万札】と『余暇スロット』が半減（端数切り上げ）する。ただし、この修行は旅行を伴わないため、オキナワ旅行やオンセン旅行の効果は得られない。また、このニンジャは天才ゆえのプライドから『徹底抗戦』と紐付けられた『ニンジャソウルの闇』を１つ所持した状態でゲームをスタートする。尚、この効果によって得た『徹底抗戦』は取り除くことができず、ペナルティを克服したい場合、アーチ級ソウル憑依者と同様に【精神力】を２消費し、さらに【ニューロン】判定U-HARDに成功する必要がある。失敗した場合、【精神力】は無為に失われ、再度克服を試みられるのは次ターンからとなる。

ルールセットの改訂について

　このルールセットは試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。改訂が行われた場合、変更、追加が行われた箇所は基本的に明記される。ＮＭは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。

2019/12/11：タツジン（チャドー）の改定を反映。
2020/10/24：『◉タツジン（チャドー）』の改定を反映。スキルサマリーに『●チャドー呼吸』を追加。『●制圧』を素手前提に。『●●威風堂々』の『ダメージ軽減１』を近接攻撃にのみ有効な『ダメージ軽減１』と遠隔攻撃に対する『回避判定』難易度−１に分割。『●●君臨』の通行妨害効果を公式の『●掴み取り』準拠に。

利用規約

　このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料：「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ