ドラゴン_ドージョー_リライズE

ニンジャスレイヤーTRPG:自作データ集『ドラゴン・ドージョー・リライズ』

初めに

 この記事は『ニンジャスレイヤーTRPG』のプラグイン環境に対応したデータ集であり、『ドラゴン・ドージョー』に所属するPC、NPCの選択肢を広げるスキルや装備に加え、ゲニンからアーチニンジャまで、リアルニンジャとして昇格していくためのルールが含まれている。NMはこの記事に含まれるデータを後述の利用規約を逸脱しない範囲で、自由にセッションや自作記事に利用することができる。『ドラゴン・ドージョー・リライズ』のデータを利用したPCをセッションに持ち込む際は、専用効果を使用してよいか、よく確認を取ること。

龍の奥義:追加スキル

『◉ドラゴン・ダブルノボリ・ケリ』:習得前提【ワザマエ】6以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上
:『素手』装備時のみ使用可能。『近接攻撃』判定の出目に「6、6」が含まれていた場合に『サツバツ!』の代わりに『回避ダイス』を2個消費して発動可能。発動した場合、対象に昇り二段蹴りを繰り出し、回避難易度NORMALの2ダメージを『時間差』で2回与える。いかなる追加ダメージも付与できず、カウンターカラテは不可。この攻撃で対象を死亡させるか、行動不能状態とした場合、使用者は残虐ボーナスをD3得る。対象が『ボス級の敵』である場合、残虐ボーナスはD3+3となる。『連続側転』後は使用不可。1ターンに1回のみ使用可能。

『◉ダブル・ドラゴン・アゴ』:習得前提【ワザマエ】6以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上
:『素手』装備時のみ使用可能。『攻撃専念』の適用された『近接攻撃』判定の出目に「6、6」が含まれていた場合に『サツバツ!』の代わりに『回避ダイス』を2個消費して発動可能。発動した場合、対象に全体重を乗せた掌底を繰り出し、回避難易度HARDの『ダメージ3』『回避ダイスダメージ1』を与える。この攻撃にはいかなる追加ダメージも付与できない。この攻撃が命中した場合、対象をサツバツ!の『出目1:弾き飛ばし』のように後方へと弾き飛ばす。『●ミネウチ』を使用していた場合その効果は激突ダメージにも適用される。この攻撃で対象を死亡させるか、行動不能状態とした場合、使用者は残虐ボーナスをD3得る。対象が『ボス級の敵』である場合、残虐ボーナスはD3+3となる。1ターンに1回のみ使用可能。

『◉インストラクション・ワン』:習得前提【ワザマエ】6以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上
:『スリケン』による『遠隔攻撃』判定の出目に「6、6」が含まれていた場合に通常のスリケン投擲の代わりに『回避ダイス』を2個消費して発動可能。発動した場合、対象へ直ちに『時間差』を持つ『ダメージ1』の『スリケン』が3発発射される。この『スリケン』にはいかなる追加ダメージも付与できない。この攻撃で対象を死亡させるか、行動不能状態とした場合、使用者は残虐ボーナスをD3得る。対象が『ボス級の敵』である場合、残虐ボーナスはD3+3となる。『連続側転』後は使用不可。1ターンに1回のみ使用可能。射撃スタイルのような連射回数に影響を及ぼすスキルと併用できない効果はこのスキルとも併用できないが『◉タツジン(スリケン)』を持つ場合5以上の出目が2つ以上あれば発動を宣言できる。

『◉ドラゴンブレス・イブキ』:取得前提【ニューロン】6以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上
:攻撃の代わりに【精神力】を2消費して【ニューロン】HARDで判定を試みられる。判定に成功した場合、自身に隣接する敵1人に『火炎ダメージD3』を与える。この攻撃の回避難易度はNORMALである。このスキルは自身のカウンターカラテの出目に出目6が含まれていた時、カウンターカラテの代わりに攻撃者を対象に発動を試みてもよい。その場合、敵は不意をつかれる形となるため回避難易度が+1され、さらに命中時、敵の攻撃フェイズを直ちに終了させることができる。

『◉慈悲の心』:習得前提【ニューロン】5以上+『●ミネウチ』+【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上
:『●ミネウチ』使用時の攻撃難易度増加を無視できる。また『遠隔攻撃』『カウンターカラテ』の際も『●ミネウチ』と同様の効果を使用できるようになる。それに加え『サツバツ!』や部位破壊効果をキャンセルした際、代わりにその攻撃のダメージを+1することができるようになる。即死効果を無効化されずに通し、これをキャンセルした場合、対象の【体力】を直ちに0にし行動不能にする。このスキルを持つキャラクターはペナルティとして、拷問や脅しに関係するあらゆる判定の難易度が+1されてしまうが、代わりに【DKK】の獲得に繋がらないような交渉判定の難易度が-1される。

『◉継承者』:習得前提【ワザマエ】10以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】20以上
:『◉ドラゴン・ダブルノボリ・ケリ』『◉ダブル・ドラゴン・アゴ』『◉インストラクション・ワン』の使用時に、『回避ダイス』を2ではなく4消費することで、その基本回避難易度を+1できる。基本回避難易度が上昇するため『★★★アーチ級ニンジャ第六感』などとは併用不可。

『◉明鏡止水』:習得前提【ワザマエ】10以上+【ニューロン】10以上+【名声:ドラゴン・ドージョー】20以上+『◉チャドー呼吸』
:このスキルを持つニンジャは【精神力】が+3され、抵抗のため【ニューロン】判定を必要とするようなあらゆる効果に対して、抵抗判定の難易度を−1できる。また、スキル使用時の回避ダイス消費と、あらゆる『回避ダイスダメージ』を無効化できる。それに加え、このニンジャはシナリオ中1度だけ手番開始時に『◉チャドー呼吸』を試みることができ、その判定に成功した場合、次の手番開始時まであらゆる判定の難易度が-1される。このスキルは『最上位系スキル』として扱われ、『鉄拳』などと両立できない。

龍の秘宝:追加アイテム

龍の秘宝:これらの追加アイテムは強力だが、それを身に纏うということは、ドラゴン・ドージョーの名、そのものを背負うことも意味する。このアイテムは【名声:ドラゴン・ドージョー】が10未満のキャラクターは装備できず、装備者は自発的な邪悪行為により【DKK】を得た場合、罪の意識により、直ちに獲得した【DKK】の3倍の『精神力ダメージ』を受ける。この効果で【精神力】が-1以下となった場合、その場でセプクして死亡する。セプクした場合『★★★不滅』は使用不可。これらのアイテムは【万札】では購入できず、十分な【名声:ドラゴン・ドージョー】を持ったPC達が、ドラゴン・ゲンドーソーにそれぞれ1つずつ所持することを許可されるなど、特別なイベントでの入手を想定している。
:**龍のブレーサー**:『素手防具』『龍の秘宝』
『近接攻撃ダイス+2』『回避ダイス+2』『サイバネ不和』
ニンジャ同士のカラテ戦闘に特化した、荒々しさと繊細さを兼ね備えたブレーサー。

◇素手防具:武器スロットを2つ消費して装備可能。このアイテムを装備した武器スロットは
『素手』として扱われ、この武器の効果を乗せた状態で『素手』による攻撃や、
『素手』を前提とするスキルの使用を行うことができる。
ただし、そこへさらに武器を装備することはできない。

◇サイバネ不和:『腕部サイバネ』『腕部バイオサイバネ』を埋め込んでいる場合、
もしくは装備者のサイバネ埋め込み総数が6枠以上である場合は装備不可。

:**龍のメンポ**:『頭部防具』『龍の秘宝』
勇猛さと神々しさを併せ持った龍のごときメンポ。
装備者は『ニンジャソウルの闇』を獲得するようなシチュエーションでそれを無効化できる。
また装備者の【DKK】が0である場合、シナリオ中1度だけ、難易度U-HARDの判定に対しても
『精神集中成功』ができるようになる。

:**龍の胴着**:『胴体防具』『龍の秘宝』
見事な金糸の龍が編み込まれた胴着。装備者の【DKK】が0である場合【精神力】が+3される。

:**龍の勾玉**:『レリック』『龍の秘宝』
所有者が強く念じることで、まばゆい光を放ち行く手を照らすシンピテキな勾玉。
装備者は『連続側転』の難易度が-1され、さらに【精神力】を1消費して
【ニューロン】判定NORMALに成功することで『ヒカリ・ジツLv3』が使用可能となる。
ヒカリ・ジツについては『追加のジツとニンジャソウル(LITE版)』を参照。

:**龍の弓**:『遠隔武器』『龍の秘宝』
『弓』『非移動時ダメージ2』『本人の連射を使用』『連続側転難易度+1』
『射撃基本難易度:HARD』『範囲射撃3×3』『装甲貫通1』『遠隔攻撃ダイス+2』
見事な装飾の施された、美しくも力強い弓。その一射はカイジュウの装甲をも貫く。

:**龍の剣**:『近接武器』『龍の秘宝』
『戦闘スタイル:強攻撃/精密攻撃/防御構え/フェイント』
『射撃難易度+1』『連続側転難易度+1』『装甲貫通1』
振るう者のカラテに反応し、龍の息吹にも似た激しい熱を放つ大業物。
古の偉大なるニンジャによるエンチャントが施されており、十全なワザマエを持つものが振るえば
ニンジャソウルそのものを切り裂くことが可能。この武器による近接攻撃の際、
出目6が1個以上あった場合その攻撃には『火炎ダメージ1』が追加される。また、この武器は
『★★★不滅』を持つ存在を滅ぼすことができる。

リアルニンジャへの道:モータルPCのニンジャ化

ドラゴン・ドージョーのニュービーニンジャたち:ドラゴン・ゲンドーソーの元では、肉体的、精神的な鍛練によってモータルの身からリアルニンジャに至ることを目指すニュービー達が、日夜修行を続けており、その中には、リアルニンジャへの道を半ばまで歩んだものもいる。PLは以下のモータルPC向けアーキタイプを導入することでそういったモータルとニンジャの中間に位置するようなニュービーニンジャを、PCとして産み出すことができる。これらのPCたちは既に何年もの鍛錬を積んでおり、セッションを繰り返し、経験を積めば正式にドラゴン・ニンジャクランのリアルニンジャとして認められることもありうる。
ニュービーニンジャ・アーキタイプ:ゲニン

初期装備サイバネ
なし

初期装備アイテム
:スリケン(非生成):『遠隔武器』『スリケン』『ダメージ1』
『本人の連射、時間差、マルチターゲットを使用』『射撃難易度:HARD』『シナリオ中5発限り』
※『*クナイベルト*』を装備している場合『シナリオ中5発限り』は『シナリオ中10発限り』となる。
『*クナイベルト*』は【名声:ドラゴン・ドージョー】が5以上となった時点で無料で支給される。

自動獲得スキル
『●ドージョーの門弟』※ゴウランガ・マガジン8-9月号収録のブラックベルトが持つ同名スキル参照。
『●素手格闘習熟』
『●近接武器習熟』
『●NRS耐性』
『●ニンジャ見習い』

◇ニンジャ見習い:『纏めて回避』が可能となり、さらに
『老いたる龍の教え』のボーナスがニンジャと同様に得られるようになる。
また『●連続側転』が難易度+1で使用可能となる。この『モータル』は後述される
『リアルニンジャへの道』のルールに従い『ニンジャ/リアルニンジャ』へと
『種別』を変化させることができる。

オプション:NMはこのキャラクターを【カルマ:善】として扱ってもよい。
リアルニンジャへの道
:キャラメイク時に『ニュービーニンジャ・アーキタイプ:ゲニン』を持っていた場合、
特殊な余暇プラン『昇段の儀』によってニンジャ化、およびソウル格の上昇を行えるようになる。

:リアルニンジャ化 能力値合計20以上&【名声:ドラゴン・ドージョー】10以上。
:グレーターニンジャ昇進 能力値合計30以上&【名声:ドラゴン・ドージョー】20以上。
:アーチニンジャ昇進(カイデン)能力値合計40以上&【名声:ドラゴン・ドージョー】30以上。

昇段の儀:余暇スロット4日消費。失敗、万札消費無し。

リアルニンジャ化
:『●ニンジャ見習い』を含む、モータル限定のスキルは全て失われ、
『●ドージョーの門弟』はそれによっていて取得されていた
『タツジン』スキルへと置き換わる。その後、このキャラクターの種別は
『ニンジャ/リアルニンジャ』となり、【ジツ】値が1上昇、
『近接格闘系のニンジャソウル』と組み換え不可の『◉チャドー呼吸』を得る。
この時点では『レッサー級ソウル憑依者』と同じ扱いだが、例外的に
【ジツ】値は3まで上げることができる。【ジツ】値2で得られるタツジンスキルは
基本的にそれまで使っていたものと同じものを選択すること。

グレーターニンジャ昇進
:【ジツ】値が1上昇。『★★★半神的存在』『★★★共振装束生成』『★★★電光石火』のうち
1つを獲得。それ以外は『グレーター級ソウル憑依者』と同様。

アーチニンジャ昇進
:【ジツ】値が1上昇。『アーチ級』としての能力を全て使用可能となる。※1
グレーターニンジャ昇進時に手に入れた★★★は1つ目のアーチ級能力とみなされる。
またこのニンジャは『○○・ニンジャ』のような形のカイデン・ネームを名乗ることが許可される。
また、【ジツ】値7で獲得可能な『アーチ級のジツ』の代わりに
『●●ヒサツ・ワザ:タツマキケン』を選択可能となる。
『●●ヒサツ・ワザ:タツマキケン』はルール上『★★★アーチ級のジツ』と同様に扱われる。

※1.ニンジャソウルの闇は獲得しない。
オプション:NMが認めた場合、リアルニンジャとなった時点でそのニンジャは上の『龍の秘宝』から任意の1つを選んで獲得してよい。NMは与えたくない『龍の秘宝』があった場合、それらは獲得できないことにしてもよいだろう。

データの改定について

 このデータ集は試験的なものであり、予告なく改訂される場合がある。改訂が行われた場合、変更、追加が行われた箇所は明記される。NMは最新のデータに拘らず、好きな版のデータを用いて構わない。
2019/10/19:龍のブレーサーを装備している武器スロットにさらに武器を装備することはできないことを明記。『慈悲の心』がカウンターカラテにも適用できるように。
2019/10/20:『龍の秘宝』による精神力ダメージは、自発的な邪悪行為でDKKが発生した場合のみ適用されることを明記。リアルニンジャ化の時点で龍の秘宝を1つ獲得できるオプションを追加。
2019/10/21:リアルニンジャとしてアーチ化した場合、ニンジャソウルの闇は獲得しないことを明記。
2019/12/04:『◉ドラゴンブレス・イブキ』を追加。
2020/05/08:『◉タツジン(スリケン)』と『◉インストラクション・ワン』を併用した場合の処理について検討。一時射撃スタイルと併用できるようになったが最終的には『肉体破壊』と同様の条件で発動可能というルールに。

利用規約

 このルールセットのデータが含まれるリプレイなどを公開する場合、公式ルールとの混同を避けるため可能な限りこの記事を引用元として明記すること。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は法的に認められた例外を除いて原則不可。

参考資料:「ニンジャスレイヤープラス」ダイハードテイルズ

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