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足立康史VS橋下徹 泥沼の喧嘩劇場と維新のジレンマ

どうもこんにちは。私はしがない国民の一人でありますが、日本維新の会の成り行きについてはよく知っている方の人間だと思います。そんな僕が今回、足立議員と橋下徹さんというコメンテーターがどうして喧嘩してしまったのかについて解説していきたいと思います。


クッソどうでもいい喧嘩

たかが100万円の文書交通費だけでここまで揉めるのははっきり言ってどうでもいいです。よくはないかもしれませんが、足立議員だけをスケープゴートにして叩く橋下徹さんはなぜこんなにも泥沼の喧嘩をしてしまったのでしょうか。
きっかけは本当に些細なことでした。足立議員と橋下徹さんは二人で政治活動費うんぬんについて話してたら、橋下徹さんがポロリと


と発言し、足立議員は、


と不快感をあらわにしました。そして足立議員が仕返しと言わんばかりに


橋下徹さんは、「国政しか知らないコメンテーター」と言われたことで橋下徹さんが激怒し、このような大人として見苦しいツイートをしまくるという地獄絵図になりました。(一部ですが数日間にわたって足立康史議員に粘着して叩くのはコメンテーターとしても社会人としても民間の感覚ではパワハラに当たってもおかしくないと思っています。)



この件、正直どっちも悪い点あると思います。足立議員も国政しか知らないコメンテーターと言ったことに橋下徹さんも怒るだろうし、橋下徹さんも大阪維新はやってきてるのに国政維新は汚してるだけと言われたら足立議員も不快になるでしょう。
しかし今回の件は、橋下徹さんが国政維新での活躍を知らなかったことに起因すると思います。


足立議員らの「国政」での活躍を知らないコメンテーターの限界。

まず橋下徹代表が国政維新でやってきたことを総括しましょう。
大阪維新の会→日本維新の会(石原氏と合流)→維新の党(松野氏らと合流、石原氏とは離散)→おおさか維新の会(松野氏らと離散)
というのが大まかな維新の流れです。そして2017年に党を辞めるわけですが、2017年に辞めたあとの衆院選では維新の会はボロ負けしてしまうわけです。わずか11議席しか取れずに終わってしまいました。つまり橋下徹さんは、日本維新の会の国政での活躍をフイにしてしまったのです。たしかに大阪都構想への挑戦や大阪市を変えたことは素晴らしいと思ってますし、著者の僕からしても他県民でありながらその部分は尊敬する部分もあるわけです。しかし彼は国政では党を割ってしまったことは事実でしょう。要するに国政では影響力を及ぼすどころか阻害してしまったわけです。
しかし、そんな日本維新の会を立て直したのは足立議員らだと思っています。もちろん大阪維新の会の会の吉村知事の手腕や、松井代表のような人がいたからというのもあるでしょう。しかしこれだけでは大阪限定であり、維新全体の躍進の説明がつきません。維新は今回関東でもそれなりに躍進しました。特に東京では効率よく維新の伸長が進んでると思います。そんな関東の躍進を支えてきたのは足立議員だと思っています。足立氏はネットではお騒がせ議員として有名なのは周知の事実ですが、その知名度と発信力を発揮したのが


愚直に維新という足立さんが行った全国遊説です。さらには「国会の茶番劇」などの著書なども発表しました。私は著書で足立さんのことも知ったし、足立さんを応援する一有権者の一人でもあります。国政で発信をしながら党勢拡大に動いた議員ってどれくらいいるでしょうか。ネットを使ったり、自分の脚を使ったり、本を書いたり・・・足立議員の貢献は果たして大阪維新の会を汚してるものなのでしょうか。


橋下徹さんお気に入りの小野議員を生んだ要因は?

じゃあ橋下徹さんが足立sageや国会議員sageに使ってる維新の新人議員である小野議員はどうして維新に来たのでしょうか。



小野議員は正直言うと維新のカラーには似つかわしくないおしとやかな人です。小野議員が国政に進んだのも、柳ヶ瀬議員という参議院議員が小野議員を都知事候補としてスカウトしたからこそ素晴らしい候補が誕生したわけです。じゃあその小野議員をスカウトした柳ヶ瀬議員は、参議院で最後の維新の5議席目を獲得した候補です。しかも東京維新の会の人間で大阪維新の会の人間ではありません。
維新で東京の人間が受かるというのもなんだか不思議ですね。そんな柳ヶ瀬さんが議席を取れたのは音喜多駿議員のおかげでもあるのです。
音喜多議員は元々、小池さんに反旗を翻したまではいいもののくすぶって孤立していた元希望の党の議員でした。そんな哀れな音喜多議員の孤立から共同会派を組んで助けてあげたのが柳ヶ瀬議員なのです。音喜多議員は北区区長選に落ちた後、音喜多さんを東京の参議院の候補にして「東京音喜多・比例は柳ヶ瀬」というおとやなコンビを組んで参議院選挙に臨みました。音喜多議員の変節ぶりは多くの人から叩かれ選挙も厳しいものになると言われましたが、柳ヶ瀬議員とのYouTube・SNS発信などを頑張った結果、見事当選を果たしました。そこで多くの再生数を得たのが


足立議員との対談企画でした。足立議員のコンテンツ力もさることながら、音喜多議員は元々足立議員を小馬鹿にしていたことをチャラにして対談する姿勢は素晴らしいなと思いました。そして音喜多議員とセットで柳ヶ瀬議員は参議院として誕生したわけです。
ここまでの東京維新の会の経緯を見ればわかるとおり、今回維新に風穴を開けた小野議員は東京維新の会側の人間であり、足立議員もその誕生にある程度貢献しているわけです。この経緯を見て「大阪維新の会」だけが改革をやって素晴らしい。「国政維新」は汚してるというのは筋違いだと私は考えます。むしろ今まで「大阪維新の会」出身の議員はそれに気づかなかったわけですから。文通費の件も「東京維新の会」の小野議員が疑問を提唱したわけです。


維新のジレンマ 大阪と橋下徹というしがらみ

ここまで来れば、足立議員が腹を立てて橋下徹氏に「国政を知らないコメンテーター」というのも頷けるでしょう。橋下徹さんはそんな国政維新の頑張りを知らないコメンテーターなのに、昔の功績を持ち出して大阪維新の会はすごいのに国政維新は何もやっていないという論調を張っているわけです。



僕からしたらむしろ国政維新は頑張ってるのに大阪維新の会が引っ張ってる部分があるようにしか見えません。大阪維新の会も幹部クラスの今井議員が不正献金してたことにはダンマリで・・・

国政維新の用途を公開しているセルフ領収書を叩くのは疑問でしかありません。国政維新の日本大改革プラン・憲法改正のビジョンには大きく賛同している身としては、いいものを持っているのにもったいないなと思います。
結局のところ、日本維新の会の実権は僕のあくまで推測ですが、大阪維新の会の優位性と橋下徹さんのエクスタシーにあると考えています。
今回の橋下徹さんのツイッターでの癇癪?は過去にも丸山議員が松井代表に代表選を求めた際「松井さんになんてこと言うんだ!(意訳)」とキレたことがあり揉めてしまいました。足立議員も今回同じようになってるわけですが、これには足立議員と丸山議員の双方に共通点があり、「官僚・我が強い・論理的」という3点です。
たしかに党戦略として考えるならば、党勢が落ちた時や、代表が辞めると言ってる時に代表選をするのは「納税者感覚」、あるいは「国民感覚」として当たり前だと思います。足立議員も丸山議員も両方とも論理を駆使し官僚のレトリックを使って代表選を求めました。
しかし橋下徹さんはそういう時になぜかキレるわけです。「お前らがいるのは大阪のおかげだー(意訳)」と。松井代表にあれこれ言うのが嫌なんですかね?はっきり言ってこれは人治でしょう。しかし多くの議員は橋下徹さんの言うことに従うだけなので今まで国政維新は代表選をやらずに現執行部がぬくぬくとはびこる原因にもなったわけです。まぁ私はこれが結局のところ橋下徹さんがよく言う国政維新がダメな要因なんじゃと思っています。大阪維新の会からしたら、大阪のための金や政策を引っ張ってくれるイエスマンを固める方が都合がいいというのもあるでしょうね。結局得をするのが大阪維新と橋下さんだけであり、これが維新の会の支持がなかなか広がらない原因の一つでもあると思います。少なくとも吉村知事という顔を手に入れた以上、脱橋下はできるはずです。脱橋下・脱大阪なくして真の改革などあり得ないと思っています。


今回の件の総括


以上を踏まえると維新の会がなぜ全国政党になれないのかがよく分かりました。少なくとも矢面にたった足立議員をいじめる橋下徹さんという構図と傍観者というのはあまりにも見苦しいです。小中学生がやるような「いじめ」を52歳男性と56歳男性がやるんですから。見てる側と東スポは面白いかもしれませんがね。ともかく、足立議員も「国政しか知らないコメンテーター」っていったことも謝れば良いと思うし、橋下徹さんも「国政維新は大阪を汚す」発言を謝れば良いと思います。正直、大人の地位ある男性が、なんJ民レベルのマウントの取りあいするのは恥ずかしいと思ってください。それでドン引きするのは支持者の方ですから。最後に僕の政治で好きな松井孝治さんの名言を張っておしまいとします。
義理人情とやせ我慢。
以上です。維新の会のやんわりとした支持層の意見です!
もしよろしければスキしてもらえると幸いです。橋下徹さんも足立議員もどちらも優秀で頭の回る人間なのだから仲良くやればいいのにと思いました!!!
岸田政権が増税姿勢を見せる今こそ維新スピリッツで団結して減税や経済政策を求められないんでしょうかね?

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