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クラウドセキュリティスタートアップ「Cloudbase」の2年間の歩み

Cloudbaseと僕の2年間の歩みとこれから。

Cloudbaseは、大企業向けにAWS・Azure・Google Cloudといったクラウドのセキュリティリスクを検知するサービスを提供しています。
サイバーセキュリティという日本のスタートアップでは珍しい領域で、どのような道のりであったかをここに残します。

僕1人時代の大ピボット期間は今回はあまり触れず、Cloudbase事業を始めた2022年からこれまでを振り返ります。

Cloudbaseが生まれる前

Cloudbase株式会社(旧: Levetty株式会社)は、「偉大なサービスを作りたい。」という思いを胸に、2019年11月5日に設立しました。
AR・ビデオチャット・音声SNS・クローズドSNS・セキュリティの教育サービス、たくさんの事業にチャレンジするも失敗を続けてきました。

当時は、「永遠に事業ってうまくいかないもんだ。」と。「永遠に1人で何かを作り続けて世の中に爪痕すら残せない日々を過ごし続けるんだ。」と、思っていました。

そんな中で、セキュリティの教育サービスを法人向けに提供していたことをきっかけに、クラウドのセキュリティの課題に着目しました。
僕の人生をかける領域との出会いとなりました。

Cloudbaseの誕生と由来

2022年3月1日のベータ版をリリースに向けてCTOのryotaroと、毎日開発に燃えていました。(当時業務委託で今では一緒にやっているtsutsunにも手伝ってもらっていました。)

事業で大事なのは、サービス名です。
クラウドのセキュリティサービスなので、「CloudShield」「CloudBarrier」とかかな、と思っていました。
が、僕がクラウドセキュリティ事業を通じて実現したいことは、ただセキュリティをガチガチにすることではありません。

必要以上にセキュリティに工数・コストをかけることなく、偉大なサービスの開発にリソースを集中できることに貢献をしたい。
早く・安価にサービス提供をするためにクラウドが存在するように、早く・安全にクラウドを使うために存在したい。

クラウドを利用をする上での基盤・礎になりたいという思いから、Cloudbaseと名づけることにしました。

エンタープライズへの挑戦

ベータ版リリース当初、多くのお客様から問い合わせをいただきましたが、そのほとんどが中小企業の方々でした。
そのほとんどのお客様が契約をしてくれました。

が、Cloudbaseのエンジェルでもある宮田さんや坂本さんに「絶対に単価は高い方が良いですよ。」というアドバイスをいただきました。

そこで僕たちが一番価値を提供できる、守るべきものが多い会社はどこだろうと考えました。答えはすぐに出ました。
2022年春、当時3人のスタートアップが大企業にサービス提供をすることを決意しました。

僕は、メールの打ち方も、営業手法も分かりませんでした。もっというと人見知りでした。
COOのryomaがモルガン・スタンレー出身であり、彼からビジネスの作法をたくさん学びました。
macbookの同じ画面で、横並びで漫才師のように「Cloudbaseの岩佐です。」「小川です。」と見よう見まねでオンライン商談を日々していました。

そんな中で、とある大企業の方が「まさにこういった製品を探していました。」と仰っていただき、一気にお話が進みました。
Cloudbaseを契約するかの中で、最後にこんな質問がありました。

「御社はまだ3人の会社ですか?」と。

この質問をいただいたときに、いろんな思いが頭をよぎりました。
「やはり大企業に製品を選んでもらうには、スタートアップでは厳しいのかもしれない。」
「信用をつけてからでないといけないのかもしれない。」
「経験が浅すぎるのかもしれない。」

なんと答えたのか定かではありませんが、「はい、3名です。」とだけ答えたような気がします。
返答を待ちました。

「良い製品だと思うので、なんとか通します。」
という言葉を聞いた瞬間、私の目頭は熱くなりました。
商談終わりにryomaとしたハイタッチを、今でも忘れません。
失敗し続けた、ちっぽけな存在であった僕たちが、日本を支える偉大な企業に少しでも価値を感じてもらえたことが、何よりも嬉しかったです。

今では名だたる大企業の方々にご利用いただくサービスとなりました。
とはいえ、目指す先はまだまだ先です。

日本に希望を灯す存在に

日本は、人口減少という現実に直面しています
僕がこの世に生を受けてから27年になりますが、ずっと経済は右肩下がりで、閉塞感が漂っていました。
しかし、僕はこの国で急成長の兆しを創出することに情熱を持っています。Cloudbaseが変革の先駆けとなり、新たな希望を日本に灯すスタートアップを目指します。

日本企業は偉大です。
インターネットの時代において遅れを取りましたが、持っているアセット・ポテンシャルはとてつもなく大きいと思います。
日本の大企業が、テクノロジーを駆使して、既存のアセットと組み合わせることで偉大なサービス・モノが作られる。そして世界を変える。
そんな世界を実現したいです。

僕たちだけでは大きく変わることも難しいです。
日本の大企業から革新的なサービス・モノが生み出されたり、たくさんのユニコーン・デカコーンが生まれることによって初めて大きく日本が変わるんだと思います。
僕はそれを生きている間に実現したいと思っています。

ある日、尊敬する経営者の先輩に「なんでそんなに頑張り続けるんですか?」と、聞きに行ったことがあります。

「9回裏、逆転満塁ホームランが出るかどうかの緊張感・ワクワク感のある日々をどれだけ送れるかが人生の生きる意味だ。結果が出るかどうかは究極は関係ない。」

僕はこの言葉を聞いた時に、どれだけの結果を出すことができるかではなく、どれだけ未来が大きく揺れ動くようなことができたかを生きる意味にしようと決めました。

僕自身の人生、会社、日本という国を「9回裏、逆転満塁ホームランが出るかどうか。」ワクワク感の溢れるものにしていきたいと思います。

ぜひそんなチャレンジをしたいと感じている方、Cloudbaseでは絶賛採用中ですのでカジュアルにお話しましょう!


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