写真で学ぶ仏教〜心が折れそうな時に〜

画像1 誰にも苦しさを打ち明けられない。誰も悲しみを分かってくれない。私も一人この高野山の大門から見える夕日に涙したことを思い出します。今は自分の中の涙を全て出してしまいましょう。まずは、悲しみを落ち着けてませんか。
画像2 スーパーマンのような弘法大師さまも次のような言葉を残しています。「径路(けいろ)未(いま)だ知らず、岐(ちまた)に臨(のぞ)んで幾(いく)たびか泣く」とあります。満濃池を作ったり、市民に開かれた学校の起案を打ち立てたり、超人的な力で天災を鎮めた弘法大師様でも何度も岐路に立ち、涙されたのです。何故、私たちが涙したら、駄目なのでしょうか。同じく岐路に立ち涙された経験がある弘法大師様なら、悲しみにくれる私たちの心を理解してくれて、背中をそっと撫でて下さるでしょう。
画像3 涙を流しきったら、少し上を向いてみませんか。涙を流していても、状況は変わりませんよね。ちょっとだけ頑張りましょうよ。弘法大師様は先ほどの文章の続きで「精誠(せいせい)の感(かん)有(あ)って此(こ)の秘門(ひもん)を得(え)たり」と続けています。泣きながらでも、誠意をつくして生きていたおかげで真言の教えに出会えた、と言われています。大事なことは、精一杯、誠意をもって生きているかではないでしょうか。
画像4 先ほどの弘法大師様の文章は「文に臨(のぞ)んで心(こころ)昏(くら)うして赤縣(せきけん)を尋(たづ)ねんことを願(ねが)う」と続きます。弘法大師様は真言の教えに出会うことが出来たのですが、その内容が理解出来ずに更に苦しまれたのです。ですが、それがきっかけとなり、危険な大海を越えて、唐へと渡ることに繋がりました。次のステージが見えて、実際にそこに上がると、分からないことや更に苦しい経験が待ちかえています。そこでも辛く、涙が流れます。ですが、それを超えた時にどのような世界が広がるのでしょうか?
画像5 弘法大師様は続けて「人の願(ねが)いに、天(てん)順(したが)いたまいて大唐に入(い)ることを得(え)たり」と続けます。自分の願いに神仏が応えてくれて、危険な海を越えて、唐へと導いてくれた、というのです。そこで師匠である恵果和尚(けいかかしょう)様に出会い、真言の教えを解明していくのです。アナタの涙と懸命な生き方は神仏が知るところです。幸せや夢を手に入れる為に今、涙を流しても、挫けずに一歩だけ進んでみましょう。私も陰ながら応援しています。
画像6 心が折れそうな時、一人で落ち込まないで下さい。落ち込む心の直し方は高野山千手会公式ラインアカウントにお問い合わせ下さい。

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