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自分の悪い噂を流されたら

〜夢を実現する人には付きものです〜

今も昔も人を妬(ねた)み、悪い噂(うわさ)を流されることが多々あります。
そんな時に、お坊さんはどう対峙されたのでしょうか。

 今回は一人の悪い噂を流されたお坊さんとそれを見かねた心やさしい神さまのやり取りをそのまま載せさせてもらいます。まずは物語を御一読ください。私の解説は最後に記させていただきます。

 インドのコーサラ国に1人のお坊さんがいました。

 ある時、お坊さんは富豪の家の女性と悪い遊びをした、と、悪評を立てられてしまいました。そこで、お坊さんは悩んだ挙句に林の中で自殺しようとと思いました。

 このお坊さんのお姿を見た心やさしい林の神さまが、これを止めるために富豪の家の女性の姿となって、お坊さんの前に現れて語りかけました。
「世間の人たちが私とあなたとの間に何かあったような噂をしています。どうせ悪い噂を立てられたからには、還俗して夫婦になってください」
 僧侶は頭を振って、否定され、答えました。
「根も葉もない悪い噂は私も聞いた。だから私は一人自殺するつもりだ」
 すると、女性は神の姿に戻って詩(うた)をお唱えしました。

 悪い噂が立とうとも
 修行をするには耐え忍べ
 苦しみに病み、自殺してはいけない
 悩んでみたとて始まらぬ
 声だけ聞いて恐れるものは
 林に遊ぶけだものよ
 軽はずみをすれば身は立たぬ
 出家の道は実(みのり)はせぬぞ
 賢いものは耐え忍べ
 悪い噂は心にかけず
 心を固く保つのが
 これが出家の法だろう
 他人の言葉を気に病んで
 自ら悪に陥(おちい)るな
 他人に動ぜず、修行を積めば
 必ず 覚りを得られよう
 お前の無罪は自分が承知
 神も仏もご存知よ

 お坊さんはこれを聞いて死ぬことを思いとどまり、修行に専心して、ついにお覚りを得られたのです。

 以上が『雑阿含経(ぞうあごんきょう)』というお経に載っている物語です。
 これはお坊さんのお話ですが、夢を持つ人は必ず誰でもこのようなことが起きてきます。

 自分の夢を持つ人は、必ず努力をいたします。自然に他人と差がついて、頭角が現れてきます。
 そうすると、劣等感を持つ人たちは心地よくありません。
 必ずアナタを自分たち同様に劣等感を持たせるように企(くわだ)てます。それが「悪い噂を流す」行為です。

 ですが、先ほどの心やさしい神さまの言葉を思い返して欲しいのです。
 この修行者とはまさしくアナタです。苦しい時はやさしい神さまのお言葉を思い出して、たゆまず努力をして下さい。
 必ず、このお坊さまのように夢を実現出来ると確信しています。

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