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日ハムファンが評価する今年の新庄ファイターズ

2016年以降、レアードや中田翔の放出、西川遥輝と大田泰示のFAなど主力を手放したファイターズは低迷し、BIGBOSSが就任した今シーズンも圧倒的最下位に沈んだ。

ファイターズファンとしてシーズンを通して試合を見続けた身として言えるのは、今シーズンはここ数年で1番楽しさとワクワクの詰まった一年だったということ。昨年まで痛感していた連敗の辛さやつまらなさとは一変、新庄と若手ファイターズが見せた強い忍耐力と諦めない精神がファンの心を鷲掴みにした。

その中でもファンを沸かせ、印象に強く残った点を本記事では紹介していきたい。

1. 2021年ドラフト組の飛躍

今年の日本ハムを、新人ながら大きく支えてた2人の選手の存在は非常に大きかった。
1人目は開幕投手を務め、シーズンを通して救援で安定した活躍を見せたドラフト8位指名の北山亘基。伸びのあるストレートとキレのあるカーブで多くの打者を三振にとって見せた。交流戦(ヤクルトとの三連戦)では2日連続のさよならホームランを浴び涙を流す姿も見られたが、BIGBOSSの信頼は厚く、3連投の3日目にしてセーブを勝ち取った瞬間は日ハムファンの心を動かした。
2人目はドラフト9位指名で入団し一年目にしてショートのレギュラーを掴み取った上川畑大吾。中島卓也や石井一成など経験豊富なバッターを上回るバッティングでの成績と強みの守備安定力でチームを救った。

2. 松本剛の大活躍

昨シーズンまで1軍と2軍の行き来を繰り返した松本剛が新庄ファイターズで開花。打率.347をマークし首位打者を獲得した。チームが低迷する中でも、『テレビをつけたら苦労人松本剛がすでに一塁にいる』状況がファンを沸かせた。

3. 支配下選手全員出場

BIGBOSSはシーズンが始まる前に明言していた支配下選手全員一軍出場をやり遂げた。プロ初安打をマークする選手が1年間で数多く現れた。将来のファイターズを担う選手の大きな一歩を新庄が大胆な戦略で手助けし、1人を除く支配下全選手がヒットでファンの期待に答えた。

4. 清宮幸太郎の可能性

清宮幸太郎は今年シーズン最多の18本のホームランを放った。栗山監督が率いていた昨シーズンまでは僅か8本に低迷し一軍に定着できないことが多かったのに対して、BIGBOSSの『ちょっとデブじゃね?』発言が彼に火をつけた。今シーズンは苦しみながらも満塁ホームランを放つなど、将来性を期待できるシーズンだったと言えるだろう。

5. 加藤の安定感

左腕加藤を忘れてはならない。チームのバッティングが調子に乗らず勝ち星がつかない中でもメンタルを崩すことなく抜群の安定感を見せつけた。BIGBOSSは最終節で来シーズンの開幕投手を加藤に指名。エスコンフィールドでの初勝利投手になれるか。。。

『優勝を目指さない』今シーズンの収穫はとにかく多かった。札幌ドームからエスコンフィールドに戦いの場を移し、新たな地で日本一を全力で目指す若手ファイターズに来年も期待したい。


近藤健介、残留してくれますように。


クリチバーノ1212



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