[伝統]ハロプロの面白美人枠[珍妙]

    何故、この子がアイドルという枠組に存在しているのだろうという方を定期的にハローは採用しています。
 「他所の事務所なら絶対取らないよなー」というアレですね。
 モーニング娘。自体がASAYANのロックヴォーカリストオーディション出身でそもそもアイドルグループとして売っていく予定ではなかったという点、所属しているアップフロントの音楽事務所としての色合いの強さ、プロデューサーであったつんく♂の考えなども強く影響していると思います。
 そして、そういったところで「どう考えてもアイドルとしてデビューしないような子が、何故かアイドルやってくれている稀少性」みたいなものが生まれ続けたのだと感じます。
 平家みちよ、モーニング娘。がデビューし。
 ハロー!プロジェクトが生まれ。
 様々なアイドルが生まれました。
 その中で、美しいのだけれど何かがおかしい面白美人達が我々を楽しませてくれたのです。
 まず思い付くのはモーニング娘。1期メンバーであり宇宙との交信が可能な飯田さんや卒業シングル「LOVEマシーン」における、なりふりかまわぬナイスバディバディで世の度肝を抜いた石黒さんだったりしますが、インパクトという面ではココナッツ娘。のダニエルの爪跡は未だに忘れられぬものがあります。
 後藤真希デビューで怒濤のモーニング娘。旋風が巻き起こる中、シャッフルユニットという企画が立ち上がり、世間が大注目する期待の新人である後藤をメインヴォーカルに据えた「赤い日記帳」という曲。
 この1曲でダニエルは伝説になりました。
 ココナッツ娘。の活動や楽曲、ダニエル自身については知らなくとも「ケドォゥ………」「ガァァァァァァァァァァァァァァ」は知っている方は多数いると思います。
 ダニエルが日本のアイドル好きにウケる容姿かというと、決してそんなことはなく人気も無かったとは思いますが「赤い日記帳」という曲を表現する構成員のひとりとしては適任であり、美しく華もありました。
 「赤い日記帳のガァァァァァァァァァァァァァァの人」がハローにおけるダニエルの全てといっても決して過言ではないのが事実ではあるでしょう。
 しかし、1度見聞きした者から忘れられることも無いでしょう。
 何故なら美しくも珍妙だったからです。
 トータルが10なのであれば美しい0.5:面白い9.5くらいだったとは思いますが。
 
 それから時が過ぎ、古参ユニットであるココナッツ、そしてカントリーが存在はしているものの新曲のリリースは無くなっていくのに、ハロコンには出演しており、持ち歌は披露せずカヴァー曲しか歌っていないというグループとして継続的な活動をしっかりしているとは言いづらい状態がやってきた頃。
 カントリー娘。にみうなという新メンバーがやってきます。
 デビュー曲はあの「浮気なハニーパイ」で知名度バツグンだと思いますが、みうなについては全くといっていいほど知られていないでしょう。
 この時期、キャプテン公演というハロコンの縮小版のようなものがあり、後藤真希や松浦亜弥といったネームバリューのある方をメインにして、他のグループも数組出演するコンサートツアーを開催していたのですが、ここで「ヤバいのがいるぞ」とハロヲタに見つかりました。
 カントリー娘。は現場も少なく、ラジオ番組も固定ファンしか聞いていなかったため、みうながハローの歴史の中でもトップクラスに電波な女であることはカントリー娘。のファンであるか、この時期に松浦亜弥キャプテン公演に参加していた、もしくは情報を追っていた者しか知らないことになります。
 あさみ・里田まい・みうなの3人体制になったカントリー娘。は里田が司会進行およびツッコミを担当していましたがみうなみたいなのをずっと相手してたらそりゃトークスキルも伸びるよなぁというのが僕の印象です。
    カントリーのラジオは毎回、言葉の暴力が横行しており、里田とみうなが殴りあっていました。
 あさみはコウモリなので、いつも上手く立ち回ります。
 まいちゃんって馬に似てるよね。
 まいちゃん、歯に青海苔ついてるよ。
 まいちゃんっていじめっこだったんでしょう。
 など、急にみうなが里田にぶっこんでくる展開が大好きでした。
 後に里田がこの3人体制の時代は不仲であったことを公にしているのも納得です。
 変わっていると周囲に言われ続けることに悩み、タクシーに乗った際、涙ながらに「私ってどこが変わってるんですかねぇ?」とタクシーの運転手に人生相談しだしたエピソードも好きです。
 色々危なくて。
 間違いなくみうなは容姿やスキルの面で逸材であり、モーニング娘。6期オーディションで合格が期待されていましたが、不合格になりカントリーからデビューしたのも納得ではあります。
 とはいえろくに現場もなくシングル3枚で終わりという扱いはもったいない方だったと未だに思っています。
 こういう子の活かし方が難しいのはよくわかるんですが。
 それこそモーニング娘。10期の佐藤優樹とかね。
 長期的に見ると娘。入りは本人にとっても娘。およびハローにとっても良かったでしょうが、でもねと。
 みうなという逸材は6期で入れてはダメな子だったとは断言出来ます。
 
 色んなパターンの「何故、この子を採用した」はあります。
 ジョジョの奇妙な冒険に登場するアジアンビューティーみたいな容姿で、デビュー当時のモーニング娘。メンバーみたいな空気をその身に纏った飯窪さんなんかは典型的な例でしょうか。
 ただ、デビュー当時の飯窪さんは1期から5期までが揃ってた時期の石川梨華ポジションを期待されての採用だったのだろうなぁと。
 同期の中で最年長、年下の先輩がおり、調和や規律を優先してきちんと立ち回ることが出来る味わい深さ担当。
 グループの中での役割や求められているものは最初から分かりやすい方でした。
 そして、きちんと仕事をしてくれた。
 活躍してないわけでないけれど、活躍したといえるのだろうか。
 間違いなく優秀なメンバーであり、彩りに徹するプロフェッショナルで、それは本人の技量でもあり、求められているものでもあり、役割分担でもあり、きつい言い方をすれば分相応なのかもしれない。
 ただ、それで良かったのだろうかとは考えてしまう。
 全然、悪いわけでないはずなのに。
 飯窪さんについて考えていくと、どうしても石川さんに通ずるものを考えさせられます。
 
    面白美人にも様々なパターンがあり、ハローには著名な方から、残念ながら活躍の場に恵まれなかった方まで。
 沢山の人がいます。
 どういう方をどういう視点で捉えるのか。
 そういう楽しみ方もあります。
 みうなという前例がいたことが何らかの影響をもたらし、まーちゃんが娘。に入れた、という可能性を考えてみるのも面白いものです。
 

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