[繋ぐ]まだまだなんにも始まっちゃいないし、そもそも終わりなんて無い[繋げる]


 僕には師匠と呼べる方が3人いるのですけれど、このお三方から僕が生まれる前、もしくは僕自身がエンタメに強く関心を持つようになる前のその目で見聞きしてきた生の知識を数多く教えて頂いたんです。
 そして、そういった体験が自分にあるため、次の世代、次の次の世代に自分が見聞きしてきたこと、教えて頂いたことを伝えていかなければ、残さなければという思いを徐々に抱くようになり、いつかは自分の頭のなかをデータベース化してネットの海に設置したいという夢、野望を抱くことになりました。
 どのようなかたちにするのが良いのか、どのようなアプローチでアウトプットしていくのが最適解なのか、ずっと考えてきましたし、そのような思いを抱いてから実際に実行するまで10年ほどは経ってしまったのではないでしょうか。
 ブログでのディスクレビューであるとか、一時流行したサービスでの質問に回答するかたちのコラムみたいなものも行っていたことがあるのですが、流行り廃りも当然ありますし、サービス終了によるログ消失も経験しました。
 そういう経験もあるため、主にエンタメという一時の夢幻、泡沫であるかたち無き文化の文章化による保存という目的が大きなウエイトを占めており、執筆の原動力になっているものをどこでどのように残すのかというその一点は非常に悩み、また迷うところでしたね。
 ただ、それだけの時間が経ったことによってこのnoteというサービスが生まれ、メジャーになり、選択肢として目の前に現れてくれたことは幸いだったと感じています。
 重箱の隅をつつくどころか、掘り起こすわ削りとるわで、局地的なニーズしかないようなことを書くのが好きで、それを面白がってくれるような方にしかほぼほぼ需要が無いデータベースが僕だと思ってはいますが、ずっとそういう物事の見方や楽しみ方をしてきた者にしか残せないものはあると信じていますし、それは僕のような者にしか伝えていけないことだとずっと感じているのです。
 文化の保全とか、後世に残すといった言い回しをすると大袈裟ですが、平たくいうなら物事を振り返るとき、何かを考えるとき、調べるときに、何かしらの役に立つ記録、文章、メモ、指針、コラム……表現は何でも構いませんが、そういったものが存在しているか·いないかはとても大きなことだと僕は考えるわけですね。
 ですので、僕は何かしらのお役に立てるかもしれない記憶や思いを残しておこうと決めました。
 流行を追いかけるような年齢ではなくなってきました。
 新しいものを見聞きすることに興味がなくなってくるようにもなりました。
 10年ほど前くらいからそのように感じ始めたと記憶しています。
 もう自分も古のオタクと評されるような方々の枠に足を突っ込み始めたのかなと思いながらも、Sexy Zoneのデビューを観て「本気で追いかけられるアイドルグループはこれが最後かもしれない」「この子たちの10年後が観たい」と強く思い未だにしっかりファンを続けてたり、新規の子にハロプロのことを色々と教えてたら逆にEBiDANのことを知ることになりさくらしめじやマジボで沼にハマり、今ではジャニーズJr.を追いかけてたりもするので、自分のエンタメへの熱量やセンサー、感性みたいなものはもう錆び付いていくばかりなのかなと思ってしまったことはありましたが、ジェネレーションギャップのようなものが生まれることはあったとしても、オタクはただただオタクのままなのだと実感するだけの10年でした。
 そういえば5年ほど前でしょうか。
 「20歳の頃と同じような気持ちで行動してみよう」と思ったことがあります。
 幼少期からお笑い好きでその手の現場は10代の頃から結構足を運んでいたのですが、アイドルに関してはずっと在宅オタだった自分がアイドル現場に限らずコンサートへと積極的に足を運ぶようになったきっかけですね。
 それこそジャニーズの現場なんてSexy Zoneのファーストアルバムリリースイベントしか行ったことなかったのに、それからはジュニアのコンサートや舞台にまで行ってますよ。
 ファーストアイドルのリリースイベントでのお見送り握手会でスタッフに流されそうになったところ健人さん側から手をがっしり掴んできて流されないようしてくれて、しっかり目を見ながら「これからも応援よろしくお願いします」と声をかけてくれたのは忘れられません。
 よくわからない感情の爆発が起こり、そのままトイレに駆け込んで息を整えました。
 いくらジャニーズアイドルとはいえ入所4年目、デビュー1年目の10代でこれが出来るって凄いなと。
 男オタにこれが出来る中島健人の凄さと素晴らしさですよ。
 プロフェッショナルとしての意地だったり、配慮だったりするのでしょうね。
 デビュー当時の健人さんは握手会での神対応をネタにされるかたちでTV出演することが多かったのですが、ホントに凄かったんですよという一例をここに綴っておきます。
 
 わりと真面目な話が今回は多くなってしまったついでに。
 実は2022年4月に疲労と心労が重なって走馬灯を見るような経験をしてしまいまして、ずっと療養してるんですね。
 今現在はリハビリ中と言える段階まではなんとか来れたかなぁという状態です。
 非常にやるせない思いやつらい思いもあったりしますが、こういう状況に陥らなければこうやってnoteを始めることは出来なかったかもしれないなぁとも思うし。
 もっと更新頻度を増やしたいと思うけれど、正直なかなか難しいんですよ。体調面で。
 やはり今の1番はリハビリですから。
 ただ、遅くなったとしても始められてよかったと心の底から思っています。
 そして、まだまだ続けます。
 一生、続けるつもりですよ。
 だって、楽しいんですもん。
 細々と説明するとドン引きされるようなとんでもないことばかり経験してしまってる人生なんですが、それでも人生楽しいですよ。
 そして、楽しいって思える人生を歩めてる理由のひとつがずっとエンタメが寄り添ってくれてたからです。
 だから、僕はこの場でこうやって言葉を、そして思いを綴っているのです。
 どこかの誰かにとって何かしらの足しになれば良いなと思いながら。 

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