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大河ドラマを観て幸せ(well-being)について考えた話

我が家は、家族そろって大河ドラマが大好きです。

今年の作品、「光る君へ」は大河史上2番目に古い作品とのこと。毎回、NHKの公式ガイドブックを買い、少し予習してから挑んでいるのですが、今作は「藤原さん」続出なので、追いつくのが少し大変…。ちょっと苦戦していたりもしますが、大変美しい映像とドキドキの展開に毎回楽しませてもらっています。

どんどん増えていく公式ガイドブック(あ、家康は1冊止まりだったな…)

前々回のお話。息子がお世話になっている日本棋院のXで「次回、囲碁シーンが出ます」との予告があったので平安貴族がどんな囲碁をしてるのか楽しみに観ました。
※囲碁は平安時代に栄えた貴族のたしなみだそう

が、実際にはラブレター(恋の和歌)をネタに恋バナに花を咲かせるただの男子会でした(笑)。全く真面目に囲碁をしていない貴族男子にこれはこれで笑いましたが、ちょっと拍子抜け。

というのも、前作「どうする家康」では、家康が碁盤を使って「大坂冬の陣」の戦術を練る重いシーンで囲碁が出てきていまして。

なるほど、時代によって囲碁が持つ役割なんかも違ったんだろうなと、ある意味勉強になりました。

ドラマを観ながら息子がつぶやいた一言です。

「ママ、今の世の中は平和だね。」

武士もまだいなくて戦(いくさ)もなかった平安時代は一見平和そう。でも身分の差が大きかったり、貴族の権力争いが激しかったり、それはそれで大変そう。武士の時代になってからも、特に戦国時代なんかは生きるか死ぬかの世界でこれも大変そう…。現代にも格差はあるけれど、身分の違いでものすごく不利益が生じたり、多くの人が「生きるか死ぬか」の状態にあるわけでもありません。

生きにくい時代でもあるからこそ、子どもと一緒に考えたい「幸せ」のこと

物質的にはとても豊か。でも…

この間、びっくりドンキーでハンバーグ食べていたとき、息子がしみじみ「織田信長だって徳川家康だって、こんなに美味しいハンバーグ食べずに死んだのか〜」と言っていたけど、本当にそうだな…。彼らは私たちが今当たり前に親しんでいるもののほとんどを知らないまま亡くなっている。

囲碁も、今の時代はボードゲームの一つとして楽しまれているだけ

もちろん、この時代はこの時代で、天変地異や気候変動に怯え、先行き不透明さの中で何かと“生きにくさ”を抱える時代だったりもします。

過去の正解がこれからの正解とも限らず、常にたくさんの選択肢の中からどこに行こうか選ばなければならない時代。どれだけ考え行動しているかで格差が広がりやすいことを体感していると、「昭和はいい時代だったのかな」と思うことすらあったりもします。

忙しさは良いことでもあり、悪いことでもある

自戒の念も込めて、こんな話もよく息子にしています。「”忙殺”されない生き方をしたいね」。大河ドラマ見ていると、一輪の花の美しさに感動したり、懐に隠していたお菓子やおにぎりを嬉しそうに頬張る描写があるけれど、今の時代を生きる私たちは、そういう目の前のちょっとした幸せにすごく鈍感になっている気がしたりもします。文字通り、心を亡くして忙しく、余裕がない。

きっと、どの時代も生きるのは楽じゃないだろうけど、心を亡くさない、自分らしくいられるためには、「小さな幸せ」に一つひとつ気づいて向き合って、その種を集めていくしかないのだと思います。

この間、囲碁やりながら息子が、「今日の給食で出たコロッケがね、ほっくほくだったの!と満面の笑みでした。そういう気持ちをずーっと大事にしてほしいなぁ。

お正月に読んだ本に、こんなことが書いてありました。

  • ご飯が食べられることに幸せを感じられるか

  • 「ただいま」と言ったら、「おかえり」と言ってくれる人がいるか

  • 抱きしめられたら、温かいと感じられる心があるか

まずは、小さな幸せが一番大きな幸せだと気づくことから始める。

私のWork & Life、2024年のテーマは、ズバリWell-being です。

自分も幸せに、周りも社会も幸せに。
真面目にそんなことを考えて行動していきます。


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