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脆弱なわたしたちの武器

こんにちは、心が弱くなって電話した友人に「アラフォーのメンヘラ」という称号をいただきました、小山ひときです。

言葉の力ってみなさんは信じますか?私は信じています。
なぜならば、アラフォーのメンヘラというパワーワードをいただいた私は結構な衝撃を受け、それ以来ちょっとしっかりできるようになったからです。アラフォーのメンヘラはいけない。本当にあかんやつです。
それはいかんと思いました。


脆弱なわたしたちの武器

脆弱(ぜいじゃく)というのは、もろくて弱いということです。
ものを作っていると、脆弱な人に非常に多く出会います。それは私も含めてです。なぜでしょうか。

わたしは、脆弱なひとたちは感受性の高い人達だからじゃないかなと思います。心が感じやすい。驚きやすい、傷つきやすい、感動しやすい、悲しみやすい、落ち込みやすい、絶望しやすい、孤独感を感じやすい。そういう人はものをつくる適性があるように思えます。
感じることがとても得意だからです。

履歴書なんかに、長所と短所を書くところがありますよね。長所がわからない人は、短所をよくみてみると、同じことが長所に当てはまると教えてもらったことがあります。

では脆弱なわたしたちの武器ってなんでしょうか。
まさにその、脆弱さ、感受性ではないかと思います。

そう思うと、今まで自分に起こった悲しいことや辛いことなども創作の種になっているなと思います。

11月に名古屋で「ひとが苦手」という写真展をいたしますが、この展示では、ひとが苦手な私が、それでも関わりたいと思った人、また、関わりたくないけど関わるしかない人(親戚)の写真も展示します。悲しいことや寂しいことの多い家でした。でも、悲しかったことや寂しかったことは私の軸や基盤になっていて、それが種になって。気がつくと花が咲いたり、手のひらの中で宝石みたいにキラキラしていたりすることもあります。全部あってよかったことなんだなと、最近になってようやく思います。

アラフォーのメンヘラでは困るけど、私はずっと、嬉しいとか悲しいとか苛々するとか面倒くさいことを言いながら、自分が見たいもの、ときめくものをみつけていきたいと思います。

私にとっては、脆弱であることは悪いことではなくて、大切なことで、大きな長所です。


スキやコメント、うれしく拝見させていただいてます。サポートは、フィルム現像代や作品に使用させていたり、心のMP回復のため珈琲タイムのお菓子になったりします。