上司のきつい指摘は、数年後、愛だとわかった。
「なに言っているか、わからねーよ!」
前職で働いているときに、耳にタコができるほど、上司に言われた言葉です。
すかさず「す、す、すいません……!」と謝罪してビクビクしていました。けど、今振り返ると、「本当に、ご迷惑をかけてしまった」と思います。
なぜなら、私の話には、何が伝えたいかが欠落していたからです。
つまり、結論がありませんでした。
たとえば、今の私はメンタルトレーナーをしていて、毎日のように相談に乗ります。あれは、復縁相談に乗ったときのことです。
「え?」と思わず、言ってしまいました。
おそらく20分くらいぶっ通しで話を聞いていて、復縁のアドバイスを求めているんだなと考えていたら、最後に「オススメの本」を聞かれて、ズコーっとなりました。
これだったら、一番最初に、
「復縁したいんですけど、復縁に関するオススメの本はありますか?」と言ってほしかったなと思ったんです。
ズコーっとなりながらも、「これ過去の自分じゃん!」となりました。
過去の私も、状況を永遠に話しているだけで、何を伝えたいかの結論がなかったのです。
早速、改めようと、まずは最初に結論を伝えるようにしました。
「進捗の報告をしてもよろしいでしょうか?」
「〇〇さまから問い合わせの返信の件なのですが」
このように、結論から話をスタートすると、会話で誤解されることが減りました。それだけではなく、話が短くなりました。
話によっては、30分が5分に短縮されたこともありました。
「あれれ、話が短くなっちゃったよ…」と、今までいかに会話に関係のない話をしていたんだなと気付きました。会話デブでしたね。
過去を振り返ってみると、上司は忙しい中で、私の結論がない話を聞いてくれていたんです。
こんなことを上司が聞かされても、
「ん?それで、どうしたの?」
「お前はどうしたいの?」
「これ報告?相談?どっちなの?」
となりますよね。
当時の私は、上司に嫌われているから、当たりがきついんだと思っていました。でも、違います。
シンプルに、何を伝えたいかまったくわからなかったんです。
今の私が上司の立場でも、冒頭のように「なに言っているの?」となります。
上司のきつい指摘は、数年後、私が成長したことによって、私のために言ってくれている愛なんだと思いました。
気づけて本当によかったです。
この記事を読んでいるあなたも、話すときは、まずは結論から話してみるようにしてみてくださいね!
今回は、以上です。
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