私はアイドルをやりたいわけじゃなくて
アイドルとしてステージデビューしてから今日で半年が経った。
振り返ると本当にあっという間だったと思う。いつも何かしらのやるべきことやライブの予定があったりして、目まぐるしい日々を送っていた。
12月12日に現メンバー4人で初めて顔を合わせて、2月12日に新体制お披露目ライブをした。正直、よくやってこられたなと思う。もっと前に辞めていてもおかしくなかった、私が。
私は現メンバーの中で一番炎上や解雇に近い存在であると同時に、アイドルとしても一番かけ離れている存在だと思う。アイドルらしくないアイドルをやりたい、と言いつつ、アイドルの活動自体にどこか真剣に向き合えていなかった部分があった。歌やダンスのパフォーマンスはもちろん、グループとしての自分の存在意義とか、どうしてアイドルをやっているのか、ちゃんと向き合うことなく何となくアイドルをやっていた。どこかふわふわした気持ちでいたのはきっと、私がアイドルになりたかったわけではないからだ。
オーディションを受けて入ってきたくせに、動機が「何となく」「ノリで」「勢いで」だったし、アイドルのことを何も知らないまま、覚悟が足りないままこの世界に入ってきてしまった。
でも最近私は変わり始めている。特にそれを感じるのは最近のライブの動画を見ているときだ。私はダンスを少し早く踊ってしまう癖があるのだが、最近は少し改善されつつありダンスが揃って見えるようになってきた。というのも、2週間くらい前から突然曲がスローで聴こえるようになったのだ。
少し前、メンバーが入院して4人でのライブができなくなったことがあり、しばらく3人でライブをしていた。2週間くらい前にメンバーが復活して4人でのライブができるようになった時、色々と考えることがあった。悩んだり泣いたり苦しんだりした結果、
ピューパ!!を最初で最後にするために、今成功するしかない
そう思ったのだ。この時はじめて、私はアイドルじゃなくてピューパ!!をやりたいんだと、ようやく心から思えた気がした。
私は、ピューパ!!でいたいし、自分のためにもメンバーのためにも、最低限のパフォーマンスができるようにならなくちゃいけない。
お客さんに「成長したね」と言ってもらえることがすごく増えた。全然頑張ってなかった私は、今までやらなかった当たり前のようにやるべきことを毎日こなしたりとかそういった努力をやっとできるようになって、最近はやっと、瞬(まばたき)こやになれている気がする。
本名よりも瞬こやでいる時間が増えれば増えるほど何だか苦しくて、私らしいってなんだろう、アイドルとしての個性ってなんだろうとか悩んだりしたけど、私はアイドルの瞬こやなんだって、根拠がなくていいから嘘でもいいから自信を持って胸を張っていればいいだけなんだってやっと気付けてからは、前みたいに焦る気持ちがなくなって、落ち着いて踊れるようになった。
少しずつやりたいことや目標が見つかってきた。もう十分すぎるくらい幸せだけど、ピューパ!!でいるために今ピューパ!!として成功したい。成功?うーん、成長かな。ピューパ!!はみんなで育てるサナギ系アイドルなので。
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