【走れ、モレイラ】ジョアン・モレイラは香港国際競走に乗れるのか?

キャロットクラブは激怒した。必ず、かのマジックマンを乗せなければならぬと決意した。

ということで、ジョアン・モレイラ騎手は香港国際競走に乗れるのでしょうか? これまでの情報から今後の動向を勝手に推測してみました。

モレイラ騎手が香港で騎乗するためにはタイムリミットがあります。それは、12月6日までにメディカルチェックを受けるという香港ジョッキークラブが定めた期限です。つまり、モレイラ騎手は少なくとも12月6日までに香港にいなければいけません。

モレイラ騎手はこのタイムリミットに間に合うでしょうか? 検証してみましょう。

モレイラ騎手は現在ブラジルのサンパウロにいます。11月28日、ブラジルのパラナー・ジョッキークラブから発表がありました。それは、モレイラ騎手が12月4日のクリチーバ・タルマン競馬場開催に騎乗するというものです。

モレイラ騎手は最終レースである12Rまで騎乗します。12Rの発走時間は18時50分です。しかし、ブラジル競馬の発走予定時刻が守られることなんて滅多にありませんし、この日はパラナー州最大の競走であるGⅢパラナーが行なわれます。お祭りムードで発走はかなり押すでしょう。ちなみに、昨年の同開催の最終レースは19時20分ごろに終わりました。

モレイラ騎手の移動開始を12月4日の19時30分と仮定しましょう。

タルマン競馬場からクリチーバのアフォンソ・ペーナ国際空港までは、Google 先生いわく車で20分から30分です。したがって、空港到着は12月4日の20時00分になります。

モレイラ騎手が乗れる飛行機は、必殺のプライヴェートジェットを使わないとすると(そもそも持ってるの?)、21時00分が最速になります。クリチーバ⇒サンパウロ⇒ドバイ⇒バンコク⇒香港、もしくは、クリチーバ⇒サンパウロ⇒イスタンブール⇒香港という2つのルートが候補です。

どちらの経路も香港到着までに33時間を要します。そこに時差が加わるので、前者は12月6日17時40分に香港着、後者は12月6日17時00分に香港着です。

なるほど、12月6日までのメディカルチェックは絶望的であることが分かります。しかもこれは開催状況・道路状況・飛行機状況がすべてがスムーズにいった場合の最適解です。時差と移動の関係から、モレイラ騎手が香港国際競走に乗ることはほとんど不可能です。

では、どうすればモレイラ騎手は香港で騎乗できるのでしょうか?

モレイラ騎手は問題なく騎乗できる状態にあると思います。そのことは12月4日に10鞍に騎乗することや、サンパウロの調教記録を見れば分かります。モレイラ騎手は普通に調教に騎乗しています。有力馬への騎乗依頼も受けています。

もっとも考えられるのは、香港ジョッキークラブが折れることです。「メディカルチェックを受けなくてもいいですよ」と言うか、「ブラジルでの診断でOKにしましょう」と妥協することです。ですが、香港がそんな練乳ほど甘い態度を取るとは思えません。

11月30日にサンパウロでモレイラ騎手の特番が放送されるので、そこで色々と発表があるかもしれないです。もちろん、それまでに日本側から何か発表があるかもしれません。特番、翻訳したほうがいいですかね?


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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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