競馬場で国際交流・異文化交流イベントを開催するのはどうでしょうか?
ブラジルのサンパウロにあるシダーヂ・ジャルヂン競馬場では、毎年8月 or 9月に『コパ・ジャパン・ヂ・トゥルフィ(Copa Japão de Turfe)』というレースが開催されます。直訳すると「競馬のジャパンカップ」です。
今年で第29回目を迎えます。4歳以上牝馬限定の競走で、2017年まではリステッド競走として行なわれていましたが、2018年からGⅢに昇格しました。
2018年と2019年は『コパ・ジャパン・ヂ・トゥルフィ / 伊藤忠』というレース名で、伊藤忠がスポンサーについていました。それほど重要なレースというわけです。
新型コロナウイルスの影響などもあり現在はやっていませんが、サンパウロのジャパンカップ当日には日本に関連するイベントが開かれていました。
白鶴酒造の樽を割ったり、傘踊りの演舞があったり、太鼓の演奏があった年もありました。開催が始まった当初には、なんと流鏑馬が披露されたこともあったそうです。
サンパウロの競馬場でジャパンカップがあり、その日に合わせて日本の文化紹介イベントが行なわれる。
これを見て思ったのは、日本の競馬場でも国際交流・異文化交流に関するイベントがもっと開催されてもいいんじゃないかなぁということです。すでにやっていたらごめんなさい!
個人的な意見ですが、競馬には世界の色々な国に触れられるチャンスが詰まっていると思っています。
海外競馬を好きな人が少なからずいます。日本馬が外国に遠征する機会が増えています。外国の種牡馬や繁殖牝馬がたくさん日本に来ています。フランス人、イタリア人、オーストラリア人、ブラジル人、香港人など外国出身の騎手が活躍しています。競馬は外国色が濃いです。
たとえば、中山競馬場では韓国馬事会杯があります。その日は韓国に関する文化交流ブースを作って、マッコリを飲めるスタンドや、チヂミとかトッポギとかキンパを提供するキッチンカーを出してはどうでしょう(ってか普通に食べたい!)。韓国コスメを販売してもいいし、お昼休みには朝鮮舞踊のお披露目があっても面白いかもしれません。
東京競馬場で行なわれるアイルランドTの日には、Bar2400でアイリッシュウイスキーを提供しましょう。ブラジルCの日にはパドックでサンバを踊り、カイピリーニャを飲みながらシュラスコを食らいましょう。
もちろん、その国の競馬を紹介する企画展みたいなスペースも設けます。競馬場の写真を飾ったり、レース映像を流したり、その国の歴史や馬事文化を紹介するパネルを作ったり。
競馬場での国際交流・異文化交流イベントの開催、どうでしょうか?
僕は常々、競馬ファンが競馬だけで終わるのはもったいないと思っています。「競馬+何か」を得ることが大事です。
その「何か」とは、たとえば、競馬をきっかけに外国の文化や料理に興味を持つことや、競馬をきっかけに外国語を勉強することなどです。そんな感じで、競馬から派生して人生の財産にできることはたくさんあると思っています。
競馬場での異文化交流イベントの開催は、「競馬+何か」の「何か」を得るのに非常に役立つと思います。
加えて、普段は競馬に興味のない層が、もしかしたら異文化交流イベント目的で競馬場に来てくれるかもしれません。イベントのついでに競馬を見て、競馬に興味を持ってくれるかもしれません。新たな競馬ファンの獲得という点でも効果はあるでしょう。
また、大使館を巻きこんだり、外国のメディアを招待すれば、日本競馬を世界に発信することにもつながります。そうすれば、競馬場を観光スポット化できるかもしれません。日本の競馬産業に対する外国からの新たな顧客の獲得にもつながります。
競馬場での国際交流・異文化交流イベントの開催は、たしかに企画したり、調査したり、業者を選定したり、財源を確保したりと、だいぶ面倒は積み重なりますが、その分メリットも大きいんじゃないかなぁと考えます。
まぁ何が言いたいかっていうと……
JRAさん、日本で南米競馬を広めたいので、南米のどの国でもいいから文化紹介的なイベントを開催しましょう!!!僕が全力で手伝います!!!
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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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