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東京に行くたび「ホントになんでもあるな!」って思うんですよ
立川にある爆音上映をしてる映画館に行ったことがあるんですけど、東京人らしき人が「立川って何もないよねw」と半笑いで言ってるのを見て大層驚いたんですよ。ハハァーンこいつら…本当の「なにもない」を知らないな?みたいな。
そら北海道のクソだだ広い平原の中にポツポツ家が点在してるのを自慢げに掲げて「俺の町のほうが上や」とマウンティング取るのは楽なんですけど、「ない」を自慢してもしょうがないだろ!さあ、田舎者は一緒に都会を羨もうではないか。気分はアレよ、前前前世の。名を名乗れみたいなやつよ。
色々足りない僕の住む町
まず僕の町には映画館がない。以前はあったんですけど、潰れてファミマになりました。思えば味のある映画館でしたね。2つ劇場が並んでて、ロビーは赤い絨毯で、ビンのスプライトとかペプシ、ファンタなんかを扱ってる栓抜き付きの自販機があってね。未だにグレープとか飲むとプレミアムな気分になれるんですよ。映画館ぐらいでしか買ってもらえなかったから。
あとつい最近までスターバックスがなかった。一回誘致を断られて、しょうがないんでタリーズ出来てるし。んでタリーズの道向いがオートバックス。皮肉か。しかし東京に行くと石を投げれば人魚に当たるぐらいスタバありますね。そういえばニューヨークにもセブンイレブン並みにあったなぁ。みんなそこまで珈琲大好きなのか。
そして遊ぶところがない。なので電車だの車だので近場のなるべく賑やかなところに行きます。そら高校生とかね、一度でも都会に触れたら憧れますよ。気分はアレよ、前前前世の。ねえ。
いつだったか、銀座を歩いてると修学旅行?の自由時間っぽい子達が「銀座や!ここ銀座や!あ!ZARA!ZARAがある!」と方言混じりに盛り上がってたし、すれ違った僕も「ウソ!?ホンマや、ZARAや!ZARAあるんや!」て思いましたもん。田舎の人間はZARAに驚くんですよ。
なんでもある上に洗練される、新しい試みも生まれる
東京に行くたび、ホントになんでもあるな!と思う…というか思い知らされますね。インターネットのおかげである程度の知識の格差はなくなりましたし、ちょっとぐらいは真似事もできるんですけど、田舎は新しいことが生まれないっていうかね。
こないだもマルシェやビールのイベントに参加しましたが、イベント自体のコンセプトからして洗練されてますし、あと清潔。設営してる人も遊びに来てる人も。そしてみんなマジで年齢問わず洒落てる。肌感覚からして違う感じ。
そりゃね、地方は地方の強みがありますし、活かしてるところもあると思うんですけど、やっぱり東京はそこ一点でも別世界って感じがします。
とは言え「なんでもある」を召喚して代わりに身を削ってるなんていう話も聞きましてね。世の中、そう上手くいかんもんだなと思いました。
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