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面白いことを面白いと思えること

 ラジオを聴いていたらおまえはウィキペディアかっていう情報しか話していなかったから退屈であった。ウィキペディアが悪いわけではないがラジオにウィキペディアを求めていない。それならウィキペディアを読みますという話。

 別にどんな話でもよいんだけど、その人にしか話し得ない話をしてくれるとうれしい。どこぞのオフィシャル情報をなぞったりとか、どこかに書いてあるレビューをそのまま読むだとか、公式ウェブサイトに載ってるイントロダクションをそのまま読んでるだけの映画紹介とか。誰が台本を書いているのかわからないが、もう少し「中身」を大事にしてほしい、っていうか、他の番組のことは別にまあいいとして私は私の担当番組で「中身」を大事にしないといけない。

 せっかく面白いことをやろうとしてるのに実際には面白くなっていないことが結構ある。逆に別に面白いことをやろうとしているわけではないのに面白いという場合もある。何が正解なのかはわからん。ただ、「こういうものだ」という答えに到達してしまったら途端に面白くなくなるものだとは思う。

 パーソナリティの人が一緒に面白がってくれることをやりたい。別に何か大袈裟なことをやらなくてもいい。◯◯のコーナー!とか別に要らない。都度、そのパーソナリティの人に話してもらったら面白くなりそうな話題を探して組み合わせてそれをさらにパーソナリティの人が面白くして。そうやって自分のところから離れたところでどんどん面白くなったものが自分のところに返ってきてそれをまたさらに面白くしてっていうことを続けることができたらそれがいちばん面白いのに、現実には誰かがどこかで止めてしまうことが多いのが残念だと思う。

 面白いことを面白いと思えるのも才能だ。磨いていきたい。とりあえず磨くことだけ忘れずに。

昨日の新幹線の車窓からみた景色が
ボビーコールドウェルみたいだった。
関係ないけど。

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#涌井慎 #こわくいとま

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