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葬儀時の法話、何が先祖の供養になるのかという話に目からうろこ

身近な親戚の葬儀があったんですけど、その時のお坊さんの話に感銘を受けた話です。

結論から言いますと、「あなたが幸せに生きることが、一番の先祖の供養になります」ということでした。

これだけだとちょっとわかりにくいですよね。

幸福の連鎖

私も子どもを持つ親という立場の人間。

子どもが喜んでいると、自分もうれしい。もっとも、子どもの喜びが自分の最大幸福かと言われれば、そうでもないかもしれないけど、もう間違いなくかなり上のランクの喜びになります。

夕飯がカレーだったらうれしいし、カラオケでいい点が出ればうれしいし、仕事がうまく行けばうれしいし、創作物が完成すればうれしい。病気やけがなどの不調が治ったらうれしいし、持ち株が値上がりするのもうれしい。

いろいろうれしいことがあるなかで、子どもが喜んでいるというのは、上の方のランクになるということですね。

同じことが子どもにも言えると思うんです。

まだ孫はいませんが孫ができたとして、孫がよろこべば私の子どもはうれしいと思うはずです。私はそんな子どもを見てうれしい。よろこびの連鎖ですね。

ひ孫が生まれれば、その連鎖は続いていきます。子々孫々の幸せが、私を幸せにしてくれます。

ここまでは言語化したことはないのですが、なんとなく漠然と私の中にもあったものでした。

ご先祖様も同じ気持ちに

これは子孫にだけでなく、上にも続いているということを、お坊さんはおっしゃってたのです。

それが私にとって目からウロコだったのです。

私が子どもを見てよろこぶ様子を見れば、私の親もきっとうれしいと思うのです。更にその上の親(私のおじいちゃんおばあちゃん)も、私の親がよろこぶ様子を見ればうれしいのです。

実際には祖父母はもう他界して見せることはできないのですが、生きていれば、あるいはもしあの世からそんな様子を伺うことができるのなら、きっと喜んでくれるはずです。

ということで、何が先祖を喜ばせるかというと、今の私達が幸せに生きることなのです、というお話でした。

故人の過去ばかり思い出して悲しい気持ちで覆われている葬儀の時に、明るく前向きに生きようとさせてくれる、素敵なお話でした。

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