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あえてルーティンを崩してみるという発想

英語ネタが続いたので、ちょっと雑談です。いまってルーティン全盛の時代ですよね。「朝のルーティン」「寝る前のルーティン」などを紹介しているインフルエンサーや経営者も多いです。

そこで今日は、ルーティンの功罪について僕が考えるところを書いてみます。

ルーティンのメリット

まず前提として、圧倒的にメリットの方が大きいと思っています。ざっと思いつく限りでも、①毎日(or定期的に)やることを習慣化でき、②気分の波に左右されにくくなり、③余計な決断にかかる時間や脳の負荷を減らせます。

①習慣化できる

最大のメリットかもしれません。ジョギング、筋トレ、瞑想、読書、英語。これらを日々の生活の中に組み込んで習慣化できている人と、そうでない人の間には、長期的にみれば天と地ほどの開きが生まれますよね。

特にいまはコロナで在宅時間が長いので、そうした時間を使って健康や学習における良い習慣を構築できるかどうかは、この先大きな差を生んでいくでしょう。自戒をこめて。

②気分に左右されにくくなる

人間やっぱり日によって体調や気分にムラがあります。朝起きて雨が降っているだけでやる気がでなかったり。そんなとき、あれこれ言い訳を考える暇を与えずにルーティンに入れれば、不確定要素に左右されにくくなります。

スポーツ選手が試合中に行うルーティンなんかが、まさにこれでしょう。プレッシャーや調子の波に左右されずに、目の前のプレーに集中するための仕掛けですね。

③余計な判断の時間と脳の負荷を減らせる

人生は無数の決断の積み重ねです。朝やることだけでも、何時に起きよう?起きたらまず何をやる?朝食のメニューはどうする?子どものお弁当のおかずは?着る服は半袖or長袖?傘は持っていく?何時の電車に乗る?などなど。

こうした、人生においてさほど重要ではない意思決定をルーティーン化することで、ムダに悩む時間を減らし、脳のメモリーを解放することができます。そして、浮いたリソースをより重要な決断に投入していけるのは、大きなメリットです。

ルーティンのデメリット

このようにルーティン構築の効果は絶大ですが、これらは言葉を変えれば、「決断」や「変化」を排除して自動化していく取り組み、とも言えます。

僕は、物理の世界と同じように、人生においても慣性の法則が働くと思っています。人間毎日同じように過ごしていると、そこから外れるのが面倒になってくるのです。

典型的なのが、会社の方針や仕事内容に不満を持ちながら、特に周りに働きかけるわけでもなく、転職活動をするわけでもなく、日々の仕事を嫌々こなしている、といった状態です。

普段と違った行動を起こすのには大きなエネルギーがいるため、不満はありながらも、日々なんとなく出社して仕事をする(ルーティンをこなす)方が楽なのです。

もちろん、規則正しい生活を悪いと言うつもりは全くありません。ただ、人生の多くがルーティンに支配され、それをこなすこと自体が目的になってくると、新しい発想やチャレンジ精神は生まれにくくなります。

あえてルーティンを崩してみる

新鮮だったルーティンも、いつかは慣れて、当たり前の日常になります。もちろん良い習慣は継続すべきですが、手段の目的化を防ぐためにも、時には「あえてルーティンを崩す」工夫を取り入れることで、人生に変化を加えていくことも有効だと感じます。

特に40代ぐらいになると、放っておいても価値観や人間関係が硬直化してきて、コンフォートゾーンから抜け出すことが難しくなります。更なる飛躍のために、習慣のパワーは存分に活かしながら、ルーティン化で生まれた時間と脳の余白を、より重要な決断や創造的な活動に使いたいものです。

以上、特に人に誇れるようなルーティンもない3日坊主による、説得力に欠ける主張でありました。ではまた!

<続き>



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