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【実録】英語を3000時間勉強したら、どれぐらいのレベルになるのか

累計3000時間 = TOEIC860点 & 英検準1レベル

昨日の投稿「英語の上達のためには、質より量?」で、英語を仕事で使えるレベルにもっていくためには 3000時間 が必要で、大学卒業までに平均1000時間やってきたとして、2000時間も不足している! という話をしました。

ただ、一口に3000時間必要とか、2000時間足りない、とか言われても、なかなかイメージわきませんよね。

そこで、今回は、私 こう の英語遍歴とともに、累計勉強時間(かなりラフです)と、その時点で取得できた英語資格について大公開したいと思います。

「いや、おまえの英語遍歴とかどうでもいいから、早く結論を教えてよ」という声が聞こえた気がするので、先に結論を書いておきます。僕の場合、

約3000時間勉強した時点で、TOEICは860点、英検は準1級レベル でした。

※学校の授業+自習時間。授業で寝ていた時間はざっくり引いています。

※当時英検は受けていません。参考書をみて、準1は多分いける、1級は無理!と思いました。

それでは、しばし思い出話におつき合いください。

小学校時代

小6から、近所のおばちゃん英語塾に通い、アルファベットの書き方、基礎的な単語・文法・発音を習う。純粋無垢だった少年は、パワフルなおばちゃんの「これからの時代は英語ができないと絶対ダメよ。大学受験だって英語で決まっちゃうんだから!」という教えに完全に洗脳される。

■ 累計勉強時間:50時間
■ 英語資格:なし

中学校時代

地元の中学。ヤンキーたくさん。初日の英語の授業で「先生の発音あやしくないか?」と不安を覚える。今から思えば、塾のおばちゃんの発音もネイティブとはほど遠かったが、学校の先生の発音はさらにひどかった。

あるとき、先生が、講習にきたネイティブ講師との会話にアワアワしているのを目の当たりにして、不安が確信に変わる。それ以来、真面目に授業を受けなくなるが、おばちゃん塾の先取り効果のお陰で、高校受験まで英語は得意だった。

■ 中学での勉強時間350時間 + おばちゃん塾150時間(中3のみ進学塾)
■ ここまでの累計勉強時間:550時間
■ 資格:英検3級(中学2年)

高校時代

都立高校。またしても先生に恵まれず(言い訳です)、英語の授業は成長期男子の貴重な睡眠時間となる。その結果、高校2年終了時の成績は全教科中で最低。10段階評価で 3。おばちゃん塾の貯金も底をつき、英語は最大の苦手科目に。

それでも、「英語が嫌いなんじゃなくて、学校の授業が役に立たないだけ。やればできる」という根拠のない自信だけはあった(Y先生すいません、ほんとかわいくない生徒だったと思います)。

■ 高校での勉強時間:430時間 - 睡眠時間330時間 = 100時間
■ ここまでの累計勉強時間:650時間
■ 資格:英検3級(英語のレベルは、高校入試時点のまま停滞)

大学受験(高3)

深層心理に刻みこまれたおばちゃんの呪縛が発動し、大学で英語を極めて海外留学する!と決意する。当時、英語が難しいと言われていた、上智の英語学科と慶應のSFCをターゲットにして勉強開始。

途中、塾の女の子に恋をしてしまい、2か月ぐらい勉強が手につかなくなるハプニングに見舞われるも、ハートブレイクの夏を乗り越えて猛勉強。勉強時間のほとんどを英語につぎ込んで、なんとか上智の英語学科に合格(慶應は落ちました)。

入学後に「英語の点数は合格者の中で最低レベル、日本史と国語が良くできていたね」という、何とも残念なフィードバックを受ける。

■ 受験での勉強時間:1100時間
■ ここまでの累計勉強時間:1750時間
■ 資格:TOEIC 725(大学1年の1学期)

大学時代(4年生の前期まで)

入学後の説明会で、ネイティブの教授のジョークが全く聞き取れずに固まる。バリバリの帰国子女や、語学の天才のような純ドメ勢を前に、英語道を志した若者の野望はもろくも打ち砕かれた。

現実逃避して授業をさぼりまくり、学生の本分であるサークル活動に心臓を捧げる。リスニングだけは断続的に続けていたが、生活の中心は常にテニスと飲み。青春だった。

この間、唯一まともに英語に触れたのが、大学1年でのNYホームステイ。ホストファミリーから完全放置プレイをされたのは衝撃だったが、1か月間、語学学校とマンハッタン観光を満喫した。英語はあまり通じなかったけど、取りあえず片言でマックの注文さえできれば、海外でも死ぬことはないと学ぶ。

大学3年の夏にサークルの幹部を引退。にわかに往年の志、もとい、おばちゃんの呪縛が首をもたげる。親に頼みこんで、卒業を遅らせてアメリカ留学することを許可してもらう。

留学準備の数ヶ月間は、TOEFL(現在のiBTではなく紙ベースのやつ)と、SATを頑張って勉強した。

■ 大学(4年まで)の勉強時間:1100時間 + NY短期語学留学 200時間
■ ここまでの累計勉強時間:3050時間
■ 資格:TOEIC 860(大学3年。留学直前)

ざっくりですが、この頃に3,000時間を超えたと思います。留学前に受けたTOEICは860点でした。英検は上で書いた通り推定で準1級レベルです。

結論

ということで、実例版3000時間でどこまでいけるの?の検証結果は、TOEIC860点、英検準1級レベルでした。

受験英語を中心とした典型的なインプット偏重型で、リーディングとリスニングはある程度できるものの、スピーキング、ライティングは全然ダメ。次回書きますが、留学初期は日常会話にも支障ありまくりでした。

昨日例にあげたようなアメリカの外交官たちであれば、アウトプットもちゃんと訓練するでしょうから、約2200時間(庶民である僕らに置き換えて3000時間)で仕事に困らないレベルというのは、一応納得感がありそうです。

日本の英語教育も変わってきていますし、いまは海外にいかずにスピーキングを鍛える方法もたくさんあるので、もう少し四技能のバランスの良い英語力が目指せそうですね。

それにしても、こうして振り返ってみると、毎日コツコツ努力されている皆さんに申し訳なくなるぐらいに不真面目な英語人生。しかも、結局のところおばちゃんの呪縛だけで3,000時間に至った感じです。少年期の刷りこみ、恐るべし。

せっかくなので、次回は「3000時間の先」を書きたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひまたお付き合いください!

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