TOEFL 100点への道
昨日は、留学にあたっての最初の関門にして最大の難敵ともいえる、TOEFL の概要を書きました。
今日は、100点をどう突破したかについて書きます。ご参考までに、僕のスコアの推移も載せておきます。
<参考> こう のTOEFLスコア
2010年 90 (4月)
2011年 98 (1月)、96 (4月)、104 (4月)、102 (5月)
2020年 107 (8月) ※幻の110点 (7月)
※2020年7月に、即時採点のRとLの両セクションで会心の30点満点を叩き出して狂喜したが、システムエラーによりSpeakingがまさかの採点不能になりスコアキャンセル!110点突破はお預けに・・・
100点超えの戦略
帰国子女でない日本人にとっては、スピーキングで高得点を取るのは非常に難しいです。したがって100点を狙う場合の最短距離は、スピーキングで20程度、その他3セクションで合計80(平均27)といった感じになります。
スピーキング以外の3セクションの内訳は人によりますが、一般的にはリーディング + リスニング or ライティングのどちらか得意な方、で稼ぐパターンが多いです。
ここでポイントになるのがリスニング。TOEFLではライティングやスピーキングにおいても、ある程度まとまった英文を聞く必要があるため、リスニング力はリーディング以外の全セクションで必須です。
加えてリスニングの底上げにはかなり時間がかかりますので、苦手な方は、下の単語の勉強と並行して、早い段階からスタートされることをお勧めします。
僕は典型的なインプット偏重型だったので、初めて100を超えて102を取ったときは、リーディング28、リスニング29、ライティング25、スピーキング20でした。
具体的にやったこと
以下、特に教材については僕が勉強した当時のものですので、最新の情報は他のサイトなどでご確認ください。当時に比べると、日本語の問題集もかなり充実してきているようです。
■ 単語
全セクションの土台になるのが単語力。まずは、何も考えずに定番の TOEFLテスト英単語3800 をポチり、ランク3までを問答無用で暗記しましょう。100~105点狙いであれば、ランク4はやらなくても大丈夫です。
ランク3までやると、英検準1級の単語はほぼわかり、1級だと3-4割ぐらい、TOEICではわからない単語はほぼゼロ、ぐらいのレベルになります。
■ リーディング
他の3セクションのスコアがうまく揃わないことが多いので、ここはなるべく早く安定させ、得点源にしたいです。僕は留学中に鍛えたこともあって、わりと早い段階で28点前後で安定するようになりました。
教材は、Official Guide(ETSの公式問題集)をやり込むのが一番です。あとはテスト形式に慣れるために、洋書の Delta's Key to the TOEFL iBT を1回やりました。当時は、Barron'sのテキストをやる人もいました。いまは日本語の参考書がいいかもしれません。
問題形式に慣れて、OGもやり込んでしまったら、あまり手を広げずにネットなどで色々な文章に触れることでも良いと思います。その際、TIMEやThe Economistのような雑誌でもいいのですが、ジャンル的にはNational Geographic, Natureといった科学分野のものもお勧めです。
■ リスニング
リーディングよりも正答率がシビアで、安定しずらいです。加えて、他のセクションにも影響する & 地力が問われる分野なので、ここが苦手だとTOEFLとの闘いは長期戦を覚悟する必要があります。
教材としては、これもまずはOfficial Guide。全文暗記するぐらいの勢いで繰り返し聴きました。あとScientific American というポッドキャストも良かったです。TOEFLに出るような科学ネタが1,2分間高速で話されるため、集中して聴く訓練になりました。
移動時間はとにかくリスニング。当時は、通勤電車でぶつぶつシャドーイングしていて、かなり怪しい人だったと思います。「ながら聴き」は効果がないとは言いませんが、やはり集中して聞いている時間を増やさないと、リスニングは伸びません。
もうひとつ効果的だったのがディクテーション。何度も何度も聴きながら全文を書きおこす勉強法ですが、聴き流しているだけでは文字通り流してしまう「苦手な音、聴けていない音」を潰しこむ練習になります。根気のいる作業ですが、間違いなく力になります。
ちなみに、TOEFLのリスニングを苦労なく聴けるようになっても、ネイティブの輪に入ると全くついていけません。なので、いくら鍛えてもやりすぎではない、というつもりで頑張りましょう。
■ スピーキング
流暢さと発音にハンディのある日本人にとっては鬼門です。もちろん、これらを時間をかけて鍛えるのが、英語力という意味では王道ですが、時間がいくらあっても足りません。
20~25点が目標であれば、答えの型(テンプレート)を暗記して、それに沿って練習するのが効果的です。テンプレは、ネットや本にたくさん例があるので、ご自身に合いそうなものを探してみてください。
練習用の問題集として、 TOEFL TEST対策iBTスピーキング を使いました。いまはYouTubeにいい練習用の動画がありますので、それらを活用するのもありでしょう。
ただ、スピーキングをひとりで続けるのはとても根気がいります。僕は上の本も途中までしかできませんでした。
じっくり時間をかけられる人は、発音練習や音読を早い段階で集中的にやっておくと有利です。これはスピーキング対策のみならず、リスニング力にも大きくプラスになります。
教育カリキュラムを改定して、小中学生ぐらいの英語の音をナチュラルに吸収できる時期にやっておけば、こんなに英語で苦労しなくてすむのになと、いつも思います。
■ ライティング
テンプレートが有効なので、ちゃんと時間をかけて対策すれば得点源にもできるセクションです。僕はついつい後回しにしてしまったため、26点ぐらいまでしか伸びませんでした。
スピーキングにも共通しますが、アウトプット系のセクションは自分の回答を自分で直すことが難しいので、短時間で対策したい人は予備校や通信教育を受けるのが近道です。
逆に言うと、リーディング、リスニングといったインプット系は、独学でも問題ありません。
100点超えに必要な勉強時間
どのぐらいのペースでやるかにもよりますが、TOEICで900点後半が安定して取れる状態から、結構真面目に(毎日2-3時間ぐらい)やって、半年~1年ぐらいでしょうか。
実力が不安定なうちは、なかなか思うように4つのセクションで良いスコアが並びません。まるで、永遠に目の揃わないスロットマシーンをやってるような気分になります。
それでも、TOEFLは揺るぎない英語力(と忍耐力)がつくテストですので、挑戦する価値があると思っています。僕も、いつか必ず110点を取ります!
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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