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「ICT職」新卒採用職員に聞く!(前編)どんなきっかけで都庁で働こうと思ったの?

この4月から、都庁では新しい職種「ICT職」の新卒採用職員10名が働いています。

前回のnoteでは、ICT職向けの新任研修を企画した民間出身のデジタルシフト推進担当課長、長岡さんのインタビューをお届けしました。

今回は、その新任研修を受講したICT職の職員と長岡さんに集まっていただき、研修を振り返る座談会を実施しました。座談会に参加していただいた新卒採用5名の職員の声を前後編で2回に分けてお届けします!

「前編」では、ICT職として都庁で働こうと思ったきっかけについて、
「後編」では、ICT職向けの新任研修を受けた感想と今後の抱負について、
ご紹介します。


ICT職種って?

座談会の前に、簡単に「ICT職」についてご紹介します。

東京都で働くデジタル人材は、諸外国と比較して圧倒的に不足しており、そのため、多様な手法で人材の確保に努めています。

「シン・トセイ」戦略のコアプロジェクトの一つ「組織・人材マネジメント変革プロジェクト」では「デジタル人材の確保・活用」を推進しています。

図6

ICT職は、東京都のDXを推進し、都民の生活の質を向上させながら、先進都市としてさらに世界をリードするため新設された職種で、「都政とICTをつなぎ、課題解決を図る人材」が求められています。

図4

この4月から採用が開始され、新卒採用の職員が10名、キャリア活用の職員が20名、合計30名が新たに働いています。今回、座談会で集まっていただいたのは、このうち新卒採用の職員5名です。

図17


都庁に入ったきっかけ!どうしてICTに興味をもったの?

――――みなさんが都庁に入ったきっかけ、ICTに興味をもったきっかけを教えてもらえますか?


中西さん(デジタルサービス局総務部)

図13

自己紹介

大学は法学部出身です。
デジタルサービス局で情報セキュリティに関することを担当しています。

都庁に入ったきっかけ、ICTとの関わり

高校時代、パソコン部に所属していて、独学のプログラミングで簡単なチャットボットなんかを作っていました。言語としてはLISPにハマっていたんですけど、プログラミングに熱中しすぎて大学に入るのが一歩遅れちゃいました(笑)

大学は法学部でしたが、プログラミング教室でバイトをしていて、小中学生にLEGOの独自ビジュアル言語やPythonなんかを教えていました。

LEGOってあのブロックのおもちゃのLEGOなんですけど、ちょっと賢いコンピューターとかセンサーとかをくっつけられるようになっていて、それでロボットを作ったりすることができるんです。

就職するなら公務員で、っていうのは思っていたんですが、就活で探しているうちに、東京都がICT職を募集していると知って。でこれは、まさにその自分がやってきたことが生かせるんじゃないかと。法学部で法律の勉強をしていて、しかも最近のICTの知識やスキルも多少あるっていうことで、自分が向いてるんじゃないかなと思い、東京都に応募しました。


――――法学部出身でありながらプログラミングに熱中して、都庁でICT職として働いているという驚きの経歴をもつ中西さん。あのおもちゃのLEGOがプログラミングに対応するまでに進化しているなんて知りませんでした。


松久さん(デジタルサービス局デジタル基盤整備部)

図12

自己紹介

デジタルサービス局で都庁職員の個人PC端末「TAIMS端末」※に関することを担当しています。
情報系の大学を卒業しています。

※TAIMS:庁内ネットワークを土台とした都庁の情報システム基盤。Tokyo Advanced Information Management Systemの略で、都庁職員は「タイムズ」と呼んでいます。

都庁に入ったきっかけ、ICTとの関わり

ICTに興味を持ったきっかけは、中学時代にパソコンに興味をもって、簡単なゲームを作ったり、P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)を受験したりしたのが始まりです。

高校は普通科だったんですけど、大学ではやっぱりパソコン関連の勉強がしたいと思って、情報系の大学に入りました。そこで、SDGsを実現するためのIoTの活用法について研究する中で、公務員という立場でICTに係る仕事をしたいと思うようになりました。

ICT職を知ったきっかけですか?ほかの自治体の人事担当者にICTに係る仕事をできるかと聞いたときに、「ウチはまだ体制が整ってないけど、東京都さんならもっとやれることがあるんじゃないかな」と勧めてもらったことがきっかけです。そこから調べていくうちに宮坂副知事のTwitterにたどり着いてICT職を知って、これ、いいなと思ったんです


――――宮坂副知事のTwitterがきっかけで都庁で働いている松久さん。今回座談会に参加した職員に聞いてみたところ、全員が副知事のTwitterを見ていることがわかりました。SDGsの視点でのIoTの活用という研究テーマもとても興味深いですね。


山田さん(デジタルサービス局デジタルサービス推進部)

図7

自己紹介

デジタルサービス局で都庁内各局のRPAやAI-OCRの支援を担当しています。
情報系の大学院を出ています。

都庁に入ったきっかけ、ICTとの関わり

大学は情報系でしたが、すごい興味があったというより、就職に融通が利くかなという程度でした。なので、開発をバリバリやっていくというよりも、情報通信技術で行政に対してなにかできないかというところに関心があります

アルバイトで学習塾で働いていて、教育に興味があったんですけど、東京都ではICT教育のプロジェクトをやっていると聞いたこともあり、都庁を志望しました。

大学では情報系でも心理学寄りのことを学んでいて、デザインとか、実際に使う人がどう感じるかとか、ものの開発自体より、利用する人がどうなっているのかということを勉強するのが好きでした。


――――同じICTでも開発ではなく「デザイン」の部分に関心を持っている山田さん。ユーザー目線のサービスのデジタル化、「デザイン思考」は「シン・トセイ」の実現にとっても重要です。


深澤さん(総務局総合防災部)

図15

自己紹介

総務局総合防災部で防災DXに関連して、飲食店アプリの開発などを担当しています。
民間でSEをやったあと、都庁に入りました。

都庁に入ったきっかけ、ICTとの関わり

大学は経済学部出身で、ICTに興味もなく、エクセルもほとんど使ったことがないくらいでしたが、在学中にプログラミングスクールに通い始めて、今までは漠然とプログラミングは理系の仕事ってイメージだったんですけど、文系でもできるなと気づいたのと、単純に楽しいなと思って、民間に就職してSEとして働いていました。

プログラミングスクールへ通ったきっかけですか?就職活動の勧誘メールみたいなのに「10年後、文系はAIに仕事を奪われる」と書いてあって、興味と同時に危機感があったので、勉強としてやってみるかと思ったのがきっかけです。


――――文系出身でありながら、「文系はAIに仕事を奪われる」という意識でプログラミングを勉強し、2年間の民間でのSEの経験を経て、都庁で働く深澤さん。ぜひ、都庁でその力を生かしてほしいですね。


木下さん(総務局人事部)

図16

自己紹介

総務局人事部で人事・給与に関するシステムの運用を担当しています。
理科系の大学院を出て都庁に入りました。

都庁に入ったきっかけ、ICTとの関わり

理系の大学院に行っていたんですけど、情報系じゃなくて物理学を専攻してニッチな研究をしていました。物理学で就職を探すとなるとなかなか見つからなくて、じゃあほかにやりたいことはないかなと思ったときに、これからはICTでしょ、という流れを察知しまして、都庁でICT職というのを募集しているらしいと聞きつけて、ひとまず受けてみようかと思ったのがきっかけです。

これまでプログラミングをガチガチにやってきたわけじゃないですが、物理学でやっていた数学的な思考は生きているなと感じています。


――――物理学の世界から、ICTの世界へ飛び込んだ木下さん。ICTと関わるきっかけは本当に人それぞれですね。


――――さて、長岡さん、みんなの話を聞いてどんな感想を持ちましたか?

長岡さん(デジタルシフト推進担当課長)

図9

本当に、いろんな経験や想いを持った人たちが集まっていますよね。今は入都したばかりなので、現場で求められる役割に応えることだけでも大変だと思いますが、良い経験を積んでいってほしいです。これからも情熱を持ち続けて、個性を伸ばしていってほしいですね。

自分としては、プログラミングとか、サービスデザインとか、そういった専門性を生かせるような実務のフィールドを増やしたり、みんなの成長をサポートできるような施策を打っていきたいなと思っています。

今回座談会に参加した新卒ICT職のみなさんは、文系、理系問わず、学生時代から様々な形でICTに関心をもってきたことがわかりました。こういう意欲のある方と新しい都政、「シン・トセイ」を作っていきたいですね。

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さて、このICT職の5人が長岡さんの企画する都庁の新任研修を受けて、何を感じたのでしょうか?次回、「後編」としてお届けします。ぜひご期待ください!
【追記】後編を公開しました。


#都庁ICT職インターンシップ初開催決定!

ここでお知らせです。

ICT職のやりがいや魅力をもっとお伝えするため、オンラインでのアイデアソン型インターンシップを初めて開催いたします。
ICT職ってどんな仕事をしているの?職場の雰囲気や先輩職員はどんな感じ?そんなギモンに応える2daysインターンシップです!

申込は令和3年8月10日まで!詳細は以下の画像をクリック!

図6

(再度のお知らせ)新しい東京を創るデジタル人材募集中!

東京都では現在、長岡さんのように、「シン・トセイ」戦略で示した「各局リーディング・プロジェクト」を技術面から支援するとともに、区市町村のDXをサポートできるデジタル人材(デジタルシフト推進担当課長)を公募しています。
応募は令和3年7月12日まで!詳細は以下のnoteをご確認ください!
【ご意見募集】
#シン・トセイ 都政の構造改革に関するご意見・ご感想を、ポータルサイトのフォームより受け付けています!「組織・人材マネジメント変革プロジェクト」にぜひご意見をお寄せください!