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スタートアップ戦略に本気で取り組みます!Team Tokyo Innovation 始動

先日発表した「シン・トセイ加速化方針2022」で、私たちは「庁内横断のチームでスタートアップとの協働を更に推進します」と宣言しました。

2022年8月26日、本日より、東京都とスタートアップとの協働は新たなステージに突入します。

まず、これまで都庁内の各局がバラバラに動いていたスタートアップ施策の窓口を一元化し、ワンチームで動いていくことにしました。

チーム名は「Team Tokyo Innovation」です。宮坂副知事を全体統括リーダーとして、新たに設置するスタートアップ戦略担当局長のもと、政策企画局、総務局、財務局、デジタルサービス局、産業労働局、港湾局がメンバーとなり、庁内の力を結集します。

そして、スタートアップのみなさまと交流する都庁の「出島」として、国内外のスタートアップが集まるシェアオフィス「CIC Tokyo」内に東京都の事務所を設置しました。

「いつでも会える都庁」、これがキーワードです。西新宿の都庁舎にスタートアップのみなさまにお越しいただくのではなく、都庁自らスタートアップのみなさまが集まる場所へ出向き、交流し、コミュニケーションを深めていく。姿勢を抜本的に転換します。

そのキックオフとして、経団連の南場副会長と小池都知事のトークセッションをCIC Tokyoで開催しました。

今回のnoteではこのイベントの熱気を「当日公開」でお届けします。

「東京都は本気です。」

イベントでは、まず、南場副会長から小池知事に対し、今年経団連で策定された「スタートアップ躍進ビジョン」が手交されました。

これは、5年後に「スタートアップの数と成功のレベルをともに10倍」を目指す意欲的なビジョンです。

このままだと何十年かかることを5年でやる。海外に遅れてはいけないという、このビジョンをとりまとめた南場副会長の熱い思いが語られました。

小池知事からも、東京都はこれまで様々なスタートアップ施策を進めてきたが、世界から見れば大きく遅れていると考えている、という認識を示し、スタートアップ躍進のため、必要な施策を力強く推進していくことの重要性について南場副会長と共有しました。

経済界が本気でいる以上、行政も「本気」にならなくては、ということで、小池知事よりスタートアップのみなさまに向けて紹介したのが、東京都とスタートアップとの協働の新たなステージの開始を告げる「Tokyo with STARTUP」です。

「東京都は本気です。」

小池知事からも発言がありましたが、都庁で一丸となってスタートアップ施策を進めていく決意をこの展開方針にまとめました。

イベントで投影したスライド

このたび、スタートアップ戦略担当局長を新設し、スタートアップとの協働をワンチームで進める体制を整え、西新宿の都庁を飛び出し、CIC Tokyoに「出島」を構えます


Tokyo with STARTUP:4つの"都政初" 

では、東京都はスタートアップとの協働の新たなステージとして、何をするのか?その点をファシリテーターである宮坂副知事から説明しました。

本気でスタートアップのみなさまと仕事をするために、4つの"都政初"で、東京都は変わります。

■1.「いつでも会える都庁」になります。
西新宿に来てもらうのではなく、私たちから会いに行きます。

■2.ワンチームで活動します。
庁内各部署がバラバラに活動するのではなく、"Team Tokyo Innovation"で一体的に活動します。

■3.ともに考え、ともに創り、ともに分かち合う。
行政だけで考えるのではなく、スタートアップと一緒に考えます。

■4.スタートアップイベントを開催します。
来年2月、1万人規模でグローバルにCity-Techイベントを開催予定です。

こうした理念に基づき、次の4つの方向性でスタートアップ施策を進めます。

① コミュニケーションを深める
② 成長を支える環境を整える
③ 世界を舞台にスタートアップと協働する
④ アントレプレナーシップを育てる

こうした東京都の取組に対し、南場副会長からは、ニューヨークはリーマンショック前はスタートアップの都市ではなかったが、意識的に取り組んで今のニューヨークがある。東京都も、世界目線で「東京」を作り上げてほしい、と期待が語られました。


スタートアップの皆様のご意見をお寄せください

イベントの最後に小池知事から、今回の決意を象徴する発言がありました。

本日は、新宿の都庁から飛び出してきました。No Action Talk Onlyではなく、光の速さで実行、実現できるよう、みなさんと仲間になって、頑張っていきたい。

「Tokyo with Startup」をもとに、これまでと同じ速度ではなく、ワンチームでスタートアップとの協働を徹底的に強化していきます。

Team Tokyo Innovationでは、今後「出島」等で皆様からご意見をいただいて議論を進め、東京都の「スタートアップ協働戦略」を11月を目途にバージョンアップします。ここでは、公共調達の拡大や規制緩和の促進、イノベーションを起こす“場づくり”、大学との連携を強化する取組などを盛り込む予定です。

産学官が集積している東京のポテンシャルを生かして皆様と共に未来を実現する、まさに「オープンイノベーション」をこれから進めていきます。

新しい協働戦略をよりよいものにしていくために、ぜひ、スタートアップの皆様のご意見をお寄せください。よろしくお願いいたします。

(追記)スタートアップ戦略のその後の展開です