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「予防」は無駄になること自体ラッキー

建物の耐震性能を高めることは「予防」です。
もし、大地震が発生した場合、建物が倒壊、崩壊せず、
さらに、
住み続けることができるように耐震等級3を予防策として
推し進めています。

この予防策である耐震等級3が、
とてつもなく膨大な費用が掛かるならまだしも
構造計算と工事費のアップで、さほど大きな費用は掛からないはずです。

ところが、耐震等級3反対派は、
大地震が発生する確率は低い、
耐震等級3は無駄だ、
交通事故に比べると、大地震は低い確率だの、
つまらない事で反対します。

そこで考えてほしいことは、
「予防」することに対して無駄になることは、
ある意味ラッキーなことではないでしょうか。
せっかく耐震等級3にしたのだから、
無駄にならないように大地震が来てほしい?

大地震が来ないことは、ラッキーなことです!

違う例えでいえば、
車にエアバッグを取り付けても、事故でエアバッグが使われなければ無駄?
事故が起きないほうが、ラッキーなことです!

怖いこと、嫌なことは起きないほうがラッキーなことではないでしょうか!
だけど、
万が一、怖いこと、嫌なことが起きる場合に備え予防するのです。
だから、
予防は無駄ではありません。

土砂災害、水害の発生する地域での避難勧告、
もし、何事も起こらなかったら避難することが無駄になる?

避難自体は無駄でしたが、土砂災害も水害も発生しなかったのですから、
無駄になることはラッキーなことです。

ならば、家にいればよかった。そうかもしれません。

しかし、考えるべきことは、
「避難する、避難しない、どちらが損しない」ではなく、
「命を守る行動、命が守れない行動、どちらが損しない」
と考えてみてください。
避難が毎回空振りになってもよいので、命を守る行動をしてください。

心理学的に、人は損すること、得することを平等には考えられません。
損をすることを強く嫌います。
その心理的効果が、
「耐震等級3にして無駄になったら損」という考えです。
無駄になるなら予防しない、この考えはとても危険なことです。

損することが嫌ならば、損する部分を変えてみてください。
「命も守り住み続けることができる」、
「命の危険もあり、住み続けることができなくなる」
どちらが損ですか?

「命の危険もあり、住み続けることができなくなる」
これほどそんなことはありません。
だから、
「命も守り住み続けることができる」耐震等級3なのです。

大地震が起きなかったら、どうするんだ!
だから、
耐震等級3が必要とならない状況、
大地震が起きなければラッキーなことです。


そう考えるようにしませんか。

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