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門前日誌 -見る、言う、聞く-

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NPO法人日光門前まちづくりnote部が運営する「門前日誌」です。日光門前にまつわる「暮らし」について、各々の視点で綴ります。
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2021年12月の記事一覧

日光移住6ヶ月目 #日光門前に暮らす #37

髙橋広野です.日光門前に暮らす.6ヶ月目を終えて. ■2021年12月 日光門前に暮らし始めて半年が経ち、あっという間に今年ももう終わろうとしています。今年はひとまず、ようやく日光門前での暮らしが始められたことに何よりも感謝です。 暮らしはこうして継がれてゆく。まだ自分は自分のことで精一杯でいたけれど、いつかそのうち次の世代のことも考えていかなければならなくなるのでしょうか。自分だけのための暮らしではない誰かのための暮らし。自分の作りたい場所、作った場所が、誰かの場所に

門前日誌が冊子になりました #日光門前に暮らす #36

髙橋広野です。年の瀬に嬉しい出来事をようやく発表します。 門前日誌が冊子化しました。 この2021年5月から、noteに綴り始めて、半年ちょっと。ついにこの時が来てしまいました。編集チームと編集会議を、地元の印刷屋さんと打ち合わせを重ね、ようやく形にできたこと嬉しく思います。ひとまず、ご協力いただいたみなさまどうもありがとうございました。 5月から11月までの記事を12記事掲載しています。 冊子化にあたって、考えていたことはこちらから。 ここでは、ようやく冊子化に漕ぎ

冬はつとめて #日光門前に暮らす #35

髙橋広野です。 いよいよ寒さが増してついに氷点下。最近は5℃くらいでも、ちょっと今日は暖かいなと思ってしまったり。 まだまだ冬は始まったばかりなのに、毎日の寒さを嘆く日々ではありますが、それはそれでやはり冬もまた好きなのです。 まだ街中には雪は積もらないながらも、遠景に聳え立つ日光連山は時折雪化粧を見せてくれます。 冬はつとめて。早朝の霜柱も見慣れてきて、うっすら雪が積もるのを見るのが待ち遠しいです。 晴れた日の夜はまた、庭から眺める星空がまた格別で、毎晩しばし見惚

タクシーのおっちゃんと行く、深夜の宇都宮→日光の旅 #日光門前に暮らす #34

髙橋広野です。昨晩は倒木のため電車が動かず、宇都宮から日光までタクシーで帰ることに。もうすぐ日光に住み始めて半年が経ちますが、これは初めて。 久しぶりに日光方面に向かうというタクシーのおっちゃん。 杉並木を走ると道路に落ちた枝葉が車にコツコツとぶつかる。 「落ち葉がすごいねえ。これは世界遺産だわ。」 普段車で日光に向かうことがないので杉並木を通る機会もほとんどなかったが、背の低いタクシーからは並木の巨大な根元が次々と流れていき、上を見上げると明かりのないせいか、木々が闇に

継がれゆく暮らしの場 #日光門前に暮らす #33

髙橋広野です。先日は、江戸時代から住み継がれてきた歴史を持つ御屋敷を案内していただく機会がありました。現在は外壁の下見板張りをやりかえているところ。所々は劣化や老朽化に伴い部材の補修や交換を行いながらも、構造となる躯体は当時のままだそう。そんな数百年と歴史のある建物がこんな身近にあると思うと驚きです。 建築設計を専門にしているので、新築から既存改修までこれまでで10件ほど担当してきましたが、ここまで長い歴史のある建物に遭遇するのはもちろん初めてです。 武家屋敷という、いま