見出し画像

継がれゆく暮らしの場 #日光門前に暮らす #33

髙橋広野です。先日は、江戸時代から住み継がれてきた歴史を持つ御屋敷を案内していただく機会がありました。現在は外壁の下見板張りをやりかえているところ。所々は劣化や老朽化に伴い部材の補修や交換を行いながらも、構造となる躯体は当時のままだそう。そんな数百年と歴史のある建物がこんな身近にあると思うと驚きです。

建築設計を専門にしているので、新築から既存改修までこれまでで10件ほど担当してきましたが、ここまで長い歴史のある建物に遭遇するのはもちろん初めてです。

武家屋敷という、いまでは新しくつくることのないビルディングタイプ。時代性を表すビルディングタイプです。諸室の配置や構成をみても、いまの一般的な住宅とは大きく異なります。このお屋敷も基本的には当時の間取りを残すものの、現代の住まい方に適するように通り土間がなくなっていたり、メインの生活空間が移動していたりと、時代と共に小さな進化をしながら住み継がれてきたようです。

天井裏には隠し戸まで。敵が襲ってきた際の逃げ道として作られていたそうです。

今回はざっと全体を案内していただきましたが、まだまだ細部まで全く見切れず。またゆっくりまた見学させてもらいに行こうと思います。

NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野

#門前日誌   #日光門前に暮らす

髙橋



最後までご覧いただき、ありがとうございます!