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【感想】書籍「ウェディングプランナー」について

「ウェディングプランナー」五十嵐貴久著

本のタイトルの通り、ウェディングプランナーである主人公草野こよりのお話です。ウェディングプランナーとは何か、は本の中で説明されています。

ウェディングプランナーの仕事は多岐にわたるが、ざっくり言ってしまえば、結婚するカップル、主に新婦のリクエストを聞き、結婚式や披露宴のプランを立案し、それに基づいて関係する各部署の調整を担当するのがメインの役割だ。

ウェディングプランナー

こよりは、ウェディングプランナーとして、ブライダルプロデュース会社であるベストウェディング社で働いていて、十年になる、ベテランのウェディングプランナー。
彼女は、自分自身の結婚式を三ヵ月後に控えており、マリッジブルーの真っ只中にあった。

ちなみにマリッジブルーについても、本作の中で説明されています。

結婚前三ヵ月の時点で、七五パーセントの新婦がマリッジブルーに陥る。一種の麻疹みたいなもので、理由もなく突然かかる。強いて言えば、漠然とした不安、環境が変わることへの恐怖心、自分の選択あるいは判断に対する不信。そんなことが原因で、特効薬はない。

ウェディングプランナー

そこから、何組かのカップルの結婚式を受け持ち、ウェディングプランナーとして関わりつつ、自分の結婚についても考えていくというお話です。

結婚式って、大変なのですね。
というのが、一番の感想でしょうか。
でも、大変だけど、読んでいると、心は高鳴りました。
やはり、結婚式って、人の思いや関係性が表れるものだと。

ウェディングプランナーの仕事が、本作を読むとよくわかります。華やかに見える職業ですが、そればかりでは当然ないです。

複数の結婚式を並行してプランニングしていかなくてはならないし、それにどうやって新婦新郎等の要望を取り入れるか、頭を悩ませなくてはいけないし、どんなに準備・想定していても、問題事が発生する可能性があるしと、仕事としてやりがいや達成感はあっても、とても頭を使うお仕事だなと思いました。

そして、どんなに専門職であっても、自分の結婚式となると、また違うものなのですね。

ウェディングプランナーや結婚式、結婚そのものにも興味のある方は、ぜひ読んでみてください。

以上。説那せつなでした。

私が読んだのは図書館で借りた単行本。文庫も出ています。

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