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ワンマン経営は社長の人格と責任の表れ〜第2回農業経営者向けセミナーより③〜

こんにちは、アグリビジネスパートナーの高津佐和宏です。

さて、先日(2019.7.9)開催しました第2回農業経営者向けセミナーの内容を抜粋してお届けしております。
セミナーの題名は
「儲かる農家の作り方!!敏腕税理士による年収1,000万農家を実現する税務と経営の本音の話」
でした。
講師を務めていただいたのは、宮崎県内で大活躍されている池上税理士事務所 代表の池上成満先生です。
当日は、大事な内容をわかりやすくお話いただきました。

過去の記事はこちら↓

社長の人格はどう作るのか?

成功の秘訣は人の悪口を決して言わず、長所を褒めること。人を非難する代わりに相手を理解するように努めようではないか。
週給50ドル(週給5,000円)がかなりの高給とされていた時代に、年棒1億円の給料をとった数少ない実業家の一人にチャールズ・シュワッブがいる。
「私には、人の熱意を呼び起こす能力がある。他人の長所を伸ばすには褒めることと、励ますことが何よりの方法。私は決して人を非難しない。人を働かせるには激励が必要だと信じている。だから、人を褒めることは大好きだが、人をけなすことは大嫌いだ。気に入ったことがあれば、心から賛成し、惜しみなく賛辞を与える」これがシュワッブのやり方である。

このシュワッブという方は、カーネギー財団のナンバー2だった人です。今で言えば、年棒100億円とかそういうレベルの人です。
この人ですら、人を動かすには、激励することけなしちゃいけないって言ってるんですね。

深い思いやりから出る感謝の言葉を振りまきながら、日々を過ごす。それが友人を作り、人を動かす秘訣である。
成功に秘訣というものがあるとすれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に他人の立場から物事を見れる能力である。
どんな人でも自分より何らかの点で優れており、学ぶべきどころを備えているということを思い出してほしい。
こちらに50%しか理がない場合は、どんな重要なことでも相手に譲るべきだ。どんな重要なことでも、相手に譲るべきだ。100%こちらが正しいとして揉めた時も、小さなことなら譲ったほうがいい。

これも良く読んで欲しいんですけど、

子供や夫(妻)や従業員をバカだとか能無しだとか、才能がないとか言って罵るのは向上心の芽を摘み取ってしまうことになる。その逆をいくのは、大いに元気づけて、やる気さえだせば容易にやれると思い込ませ、そして相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやるのだ。そうすれば、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。

結局、かいつまんで言うと、人をけなしたり、怒ったりしてちゃダメだと。あくまでも、褒めて褒めて育てる長所を引き出して育てるということ。
こういう社長でないとダメなんですよってことが言いたいんです。

何があっても社長の責任

でも、これらを実行するのってすごく辛いんですね。
従業員がヘマをしました。お客様に怒られました。でも従業員のことは怒れません。自分のせいです。そういうことになるんですね。
すべて社長の責任なんです。

なぜ辛いかというと、さっきの従業員レベル、つまり97%の人格ではできないんですよ。3%の人だから出来ることなんですね。
従業員に出来が悪いとか、間違えるんじゃないとか。そんなことで怒ってはダメ。同じレベルに立っちゃってる。あくまでも上から上から接しないとダメです。
親が子供に同じ目線で怒ったりしないじゃないですか。子供が何かをしても、それも成長の一環だなって。そういう目線で行かないといけない。

上から上からいかないとダメ。決して見下してって言ってるわけじゃですよ。上から、親のように考えていけってことが言いたいんですね。

これは私の考え方なんですけど、従業員というのは、マニュアル化したことをやってくれたら、120点って思わなくちゃいけない。100点満点じゃないですよ、120点満点って思う。

そもそも、給料を600万円とか800万円とか1,000万円とか払ってるんだったらね、売上あげろとか、利益上げろとか考えろとか言ってもいいと思うんです。でも、200万円、300万円、400万円しかあげてないのに、売上を上げろとか言う方がおかしいですよ。冷静に考えたらいいです。

自分がマニュアルをきちんと作ってあげて、それ通りにやったら120点満点って考えた方がいいですよ。そうした方が精神的にも落ち着くと思います。

何があっても自分のせいなんですよ、会社の社長というのはね。

だから、出来るだけマニュアル化してあげることが必要。どんな人でも出来るようにしてあげることが必要です。この努力をした方がいいと思います。

私も絶対怒らないようにしています。努力しています。長所を出来るだけ探してあげてます。50歳くらいの人もいるし、若い人もいるけども、その人がこんなとこ気が効くなとか、こんないいことしてくれたなとか、出来るだけ探すようにしているんですよ。そして、それを褒める。出来るだけ褒めてあげた方がいい。
小学生だけが褒められたら喜ぶんじゃなくて、大人もそうなんですよ。褒めてあげればあげるほど、太陽に向かって咲く向日葵じゃないけど、どんどん良くなっていきますから。

怒ったり、けなしたりしてたらね、企業は伸びないです。残念だけど、そういう時代なんです。

正しいワンマン経営とは

社長の人格は、従業員とは違う3%の人格でなくてはいけないと話しました。だから、従業員の給料の20倍、最低でも10倍はとっても全然構わないと思っています。アメリカとかヨーロッパ企業の社長とかの給料って、何百億円って当たり前なんですよ。日本だけです。3倍、4倍っていうのは。

こんな重圧を背負って、3倍、4倍ってとてもじゃないですよ。はっきり言いますけど、10倍、20倍の給料をとってもいいです。ただ、それだけの重圧をこの会社の経営者というのは背負わなければいけないんです。そこが社長の難しいところです。

経営者っていうのは、お友達経営とか身内的な経営とか色んな人の経営スタイルがあるんだけど、ワンマン経営じゃないと絶対にダメです。中小企業はワンマン経営。

ワンマン経営っていうのは、独裁型じゃなくて、責任型なんです。

自分自身がこの従業員たちの人生を背負って行くぞっていうね、責任の表れ。だから、自分で決断していかないといけない。
従業員にちょっと意見を聞くのはいいとして、従業員の役員会議で決めるなんてのは愚の骨頂。

歪んでいく企業というのは大体が多党制なんです。それと共同経営。共同経営で仲悪くなった兄弟、親戚とか友達とかをたくさん見てきました。

・・・次回に続く

                  アグリビジネスパートナー 高津佐和宏

第3回農業経営者向けセミナーは2019年11月19日(火)に宮崎市内で開催です。
テーマは「儲かる農業法人経営の実践!! 規模拡大と従業員教育と仕組み化のコツ」
神奈川県から(株)井出トマト農園 代表取締役 井出寿利氏を招いてお話いただきます。
詳細とお申し込みは下記のURLより

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