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山口短期大学硬式野球部
「こうたろう」こと監督の中島です。

 楽しい野球ってあり?なし?どっち?

私はありだと思います。

我が野球部の勉強会で話す内容です。
改めて読むと、なんと堅苦しい内容で、いいことばっかり言っています。
でも、野球って楽しいスポーツです。40年以上自身が続けていることが、大好きなことなんでしょうね。

 野球楽しいんよねって、野球を経験していない人に言っても、
ふ~そうなんだ、何が楽しいじゃろって。

バスケ、バレー、バトミントン、テニスなど、各種にあるルールに則って、勝敗を決めるスポーツには、それぞれが楽しさを持っています。

そして、そのスポーツが好き、嫌い、またできる、できないで各種スポーツに対し、興味の持ち方も変わります。

私は、バスケが嫌いです。理由は、ゴールリングをボールがクルクル回り、結局入らない。この繰り返しがすごく嫌なのです。

しかし、東京五輪では日本女子バスケの銀メダル獲得は応援をしました。
日本チームの目標は金メダルだったと思いますが、メダルを獲って目標を成し遂げた喜びの気持ちの達成感、今までやってきたことに対し、充分に納得した思いの満足感、また充分に満ち足りた思いの充実感。この感覚を味わった者に、楽しさが分かってくると考えます。

日常生活での友達と過ごす楽しい時間。もちろんここにも、この感覚はあるとは思います。

しかし、スポーツで、思い通りに結果が出せず、失望をした挫折感、気持ちがなくなり虚しさが残る空虚感などを、味わった後に喜びとなってくる。

野球に限らず、どのスポーツでも達成感、充実感、満足感を感じ、素晴らしい結果を伴うことが出来ずとも、挫折し、続けることが嫌になったことも、全て体験や経験したことで「楽しさ」が生まれる

 「楽しい野球なんてない」と思われることがあります。
続けていたスポーツが終わる時、「あ~やって良かったな」と思えるように毎日を真剣に取り組むことが大切で、「楽しさ」に繋がると考えています。

 楽しい野球(勉強会資料)

一般的に「楽しい」というと、「好き勝手にやる」「笑い」を連想する(中には、これを野球の楽しさと勘違いしているチームもある)。

しかし、野球における「楽しい」は、日常のそれとは意味が全く異なるものだ。なぜならば、この楽しさは「野球の世界」に存在するものであり、日常の世界から離れているからだ。

野球における「楽しさ」とは、
以下の条件を満たしたときにのみ味わえるものだ。
(1) 全力で一生懸命プレーをする。
(2) 皆が一丸となる。
(3) 一生懸命野球に集中する。
(4) 緊張感のある試合・練習。
(5) 目標(夢の実現)、課題、向上心、探求心を持つ。
(6) 達成感、満足感、充実感を感受する。

勝つことは勿論、山口短期大学きて良かったと思い卒業ができるか、これらを一言で言うと大学生活での「充実感」である。
また、野球の試合は、必ず相手がいるので自軍だけの問題ではなく、相手のチームも「楽しさ」を理解していなければならない。

ただ単に、「集まるのが楽しい」「仲良くワイワイやる」「好き勝手にやる(のびのび野球?)」が楽しいというのは、野球の「楽しさ」を知らない者の言い訳に聞こえる。

どうしたらプレーが上手になるか(向上心)、どのような方法が良いのか(探求心)を常に持つことが大切である。

純粋に素直に野球をする。野球の神様に叱られないような全力プレー、皆の心が一つになるチームプレー、真剣に取り組む姿。これらが、野球でしか味わうことのできない「楽しさ」(充実感)と考える。


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