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道草

 経営者となって成功してから考えると、結核による「道草」は無駄ではなかったのである。(中略)人に遅れをとることの悔しさや、誰もができることをできない辛さを味わったことによって、弱い人の気持ちがよくわかるし、死について生についていろいろ考え悩んだことが意味をもってくるのである。 『こころの処方箋』(河合隼雄 新潮社)
 
  ホームレス生活を経験したことは「避けたいこと」だったし、とてもつらいことだったと思います。しかし、そのようなとてつもないつらい経験をしたことで、もしかすると、弱い人の気持ちに寄り添えたりするかもしれません。

 いつの日か「つらい経験だったけれど、意味があった」という日が来たらいいなと思います。

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