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導かれるように

なぜ書くようになったのか、第14回です。

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そんなこんなで僕も妻も自分に向き合い、疲弊した2016年前半でした。

要は自立への道だったと今となれば思います。
僕たちは共依存のような関係だったのです。
夫婦は多かれ少なかれ、そのような関係になっていると思います。
それがうまくはまっているうちはいいのですが、そうでもなくなってくると大変なことになるのです。

お互い、別々の井戸を掘り始めました。
いつか、地下水脈で繋がるかもしれません。
でもそれまでは、自らの欠落を自らで補い、自分の力で井戸を掘っていく作業をしていかなければなりません。
今の関係はそんなお互いにエールを送りあっている。
そんな感じだと思います。

大変だけど、お互い頑張ろうや、みたいな。
(だからといってバラバラというわけではないのです。お互い自立して認め合う関係になりつつあると思います)

でも、去年の秋はまだそんな関係ではなく、とても疲れきっていて、どこか温泉に行こうという話になりました。
それで、ちょっと高級そうな温泉に予約を入れたのでした。

ちょうどその頃、天外伺朗さんの本に出会いました。
天外さんは元ソニーの役員だった方で、バリバリの理系でありながら、今は教育改革や、フロー(スポーツ選手でいうゾーン。深い集中力の世界に入り本来の自分の力が最大限に発揮される状況)経営だとか、そういった心に関係することを研究し、さまざまな提唱されています。

天下さんの言っていることは、僕らがカウンセリングで体験したことの根本的なことに近いなと感じたのでした。
もっと自分の心に素直に生きようといったような。

天下さんのサイトを見ていると、天下塾を卒業した方が湯河原で温泉旅館をやっているというではありませんか。
予約していた高級旅館を急遽取りやめ、湯河原のその旅館に行き先を変更しました。費用もそっちの方が安かったし。

そこは、「ココロとカラダが整う温泉宿 湯河原リトリート ご縁の杜」というところです。

もうほんとココロもカラダも疲れきっていたし、整えたかったのです。

どんな温泉旅館なのか、期待も膨らむ中、旅館に向かう電車の中でぼくはfacebookのタイムラインに目をとめました。

編集ライター講座の仲間の一人が、ライターを探している人がいるという投稿をグループのタイムラインに流していたのです。しかも、テクノロジーや経営の分野だといいます。根が理系のぼくにはあまり抵抗のない分野です。

ぼくは直感的にこれは立候補した方がいいのではないかと思ったのでした。

今思えば、ここまでの流れは、何かに導かれていたかのように思えるのです。
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続く

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