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読書をしている人が賢いのではなく、賢い人が読書をしているだけ!


「本を読むことはとても大事です!」

「読書をすることがあなたの人生を豊かにします!」

皆さんもこのような言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?

読書をすることでいろんな知識をつけることができて、人生を豊かにすることができる、のように私もいろんな人から言われた記憶があります。私自身も読書は好きなので、この意見は間違ってはいないと思います。

でも、読書が嫌いな人は多くいると思います。

では、「読書そしている人全員が賢くなるのか?」という質問をします。

皆さんはどう思いますか?

結論から言いますと、「読書をさせること、読書をすることが重要なこと」という言い方は誤りなのです。

学力を例に挙げると、「読書をすることが学力が向上する」という因果関係的な言い方になっていることが間違いなのです。

ここで一つ、皆さんに覚えてほしい言葉があります。それは「因果関係」と「相関関係」という言葉です。この二つの言葉は一見、同じような意味に解釈をしてしまいそうですが、実は全然違う意味なんです。

因果関係とは「Aという原因が起こって、Bが生じた!」

相関関係とは「AとBが同時に起こっているのに過ぎないということ」

学力の例と合わせると、読書をすることが学力を高くするのではなく、学力が高い人が読書をしている可能性があるという言い方ができるのです。


もし、親が因果関係と相関関係の違いを理解していないと、子供を教育するときに「学力を上げるためにいっぱい本を読まさなければいけない!」という間違った解釈をしてしまうことがあるかもしれません。

子ども自身が読書を好きでもないのに、親が身勝手に本を与えたりすると余計に読書嫌いになり、お金も時間も無駄になってしまうという逆効果になってしまうかもしれません。

誤解を招かないためにも言葉の違いや解釈の相違をなくしていきましょう。

大人でもなかなか読書が嫌いな人が多いのに、子供や人に押し付けるという行為は少しおこがましいのかもしれません。(笑)


そして、もう一つは「人々の関心度」というものが影響しているのです。


例えば、読書をしていたから仕事ができるようになったのでしょうか?読書のおかげで、昇進、昇給ができたのでしょうか?本当にそれだけでしょうか?

この質問の答えの意図は、「要因は一つとは限らない」ということです。

読書をしていなくても仕事ができる人もいるし、読書好きでも仕事ができない人いますよね。仕事ができない人とできる人の違いはどこにあるのか?これは人それぞれです。ふるまい、人間関係、職業適性、スキルなどなど、、

例を挙げればきりがありませんが、要因とは複数のことが複雑に絡まっているということを理解してください。単純に決めつけることはできないのです。

子供のテストの結果がアップしたときは、読書以外のことが要因だったのかもしれないと考えましょう。生活習慣なのか、学校の先生がいいのか、今回は得意な範囲だったのではないのか?みたいな感じですね。

子供がいるご家庭では親子でよく話し合う機会を設けたり、大人の方ならば、自分の成績や現状を安易に決めつけることなく、柔軟な対応や思考が求められるのです。

まとめると、因果関係と相関関係の違いを正しく理解すること。もう一つは関心度の高さを調べること。

以上の二つを時間が空いた時にでも考えてみましょう!

今回は以上になります!ありがとうございました。

(引用:学力の経済学 教育経済学者 中室牧子著)



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