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『学年一人からの挑戦 − そして、僕は社長になった』

(この記事は、じゅくちょうが2014年に出版した書籍の「まえがき」を全文掲載しています。当時の温度感をお届けするため、文章はそのままに、当時の写真を追記しています)

この本を手に取ってくれて、ありがとうございます。
株式会社福幸塾(ふこうじゅく)代表取締役の福田幸志郎です。

庭で勉強

みんなからは親しみを込めて、「じゅくちょう」と呼ばれています。
(ひらがながポイントです。)

福幸塾は「勉強を教えない塾」として2010年4月に開講し、「思春期が計画性と自主性を身に付けるための塾」として事業を展開してきました。

勉強の材料を与えて大人が子どもを教えてあげる塾ではなく、子どもが自分の力で勉強できるようになるための塾……名前も中身も、ものすごく怪しい塾です。(塾のネーミングについては後ほど触れます。)

今回、本を出版することにしたのは、これからの教育に新しい可能性を示すためです。

これまでの塾の事業から見えてきた「人の育ち方」や「教育と社会のつながり」について、今までの教育観や人生観とは違ったものの見方をお伝えしていけたらと思います。

多くの人が、「こんな教育がしたい」「こんな教育はダメだ」と、教育を語ります。でも、「じゃあどんな教育ならいいのか、どうすれば理想の教育ができるのか」を真剣に考え、実際に行動に移している人は、そう多くはいません。

全校集会

僕もかつては、理想は一丁前に語るくせに、「現実の厳しさ」を言い訳にして何もアクションを起こさない人の一人でした。

僕が自分の人生や教育について真剣に考えるようになったエピソードは後ほどお話ししますが(第一章参照)、この本ではそういう「理想と現実をつなぐヒント」を、僕が思春期と関わって学んだことや気付いたことの観点からお伝えしていきます。

「教育や働き方・生き方について疑問や悩みはあるけれど、実際に何をすればそれが解消できるのかがわからない…」という方に、福幸塾での実践から見えてきた知恵や経験を共有できたら嬉しいです。

「答えや正解」を教えるのではなく、「一つのものの見方」を提示することで、教育や人生について考える幅を広げて頂けたらと思います。

この本を、塾生や親御さんを始め、名前も実績もないところから始まった怪しすぎる「福幸塾」を支えて下さったみなさまに捧げます。(※謝辞はあとがきにて掲載)

福幸塾

これからの時代を真剣に考え、子どもに本物の愛情を注いでおられる大人のみなさま。自分の可能性を信じ、自分と向き合って人生に挑戦している塾生のみんな。ここまで一緒に歩んでくれて、ありがとうございます。

そして、これからもよろしくお願いします。
福田幸志郎

完成版_ロゴ_横配置-02

(追伸)
「福幸塾(ふこうじゅく)」のネーミングについて…

「福幸塾(ふこうじゅく)」と名付けたのには3つの理由があります。

一つめの理由は、「自分の名前だから」です。

「福田塾」ではどこにでもありそうなので、ファミリーネームの「福」に、親からもらったファーストネームの「幸」で、「福幸塾」…シンプルですね。

二つめは、「覚えてもらうため」です。

福幸塾は、文字通り「ゼロからのスタート」だったので、人に知ってもらう必要があり、そのためには印象に残る名前にする必要があると考えていました。そこで、「音の響き」を考えました…

「ふくこうじゅく」……口に出してみるとちょっと読みにくい。
「ふっこうじゅく」……「復興」と掛け合わせる意味はあまりない。
苗字と名前を入れ替えて、
幸福塾(こうふくじゅく)……ちょっと怪しくないだろうか。笑

もっと耳に残るような、印象に残る音の響きがほしい……そこで!

「ふこうじゅく」……間違いなく印象に残ります。
(怪しむ人やバカにする人はいても、無視できる人はいないはず!)

そして実は、一番大切なのが「3つめの理由」です。

僕たちは、嫌なことが起きたり、嫌な人がいたりすると、「自分はついてない、恵まれてない」と感じることがあります。「嫌なことがあるから不幸」、「嫌な人がいるから不幸」…と考えていることがあります。

でも、どんな人の人生でも困難や苦難は必ず訪れます。恵まれている人ばかりが幸せで、恵まれてない人ばかりが不幸だというわけではありません。

幸不幸を分けるのは何か……それは、「何が起きるか」ではなく、「起きたことをどう考えるか」ではないでしょうか。

同じことを経験しても、喜べる人と喜べない人がいます。その違いは「出来事」ではありません。違うのは「考え方」です。同じことを経験しても、「幸せだ」と考える人もいれば、「不幸だ」と考える人もいます。

つまり、自分の「考え方・ものの見方」を変えれば、「不幸」に思えるような出来事でも、「福幸」と思えるようになるんじゃないだろうか、と考えました。

「不幸」を「福幸」に変える塾でありたい……そんな願いやメッセージを込めて、「福幸塾(ふこうじゅく)」と命名しました。

この本を通して、あなたの「ものの見方」や「考え方」を、「福幸」な方向に変えていくお手伝いができれば嬉しいです。

(第1章に続く)

(全編はこちらからご購入いただけます↓)


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