異性とのコミュニケーションに役立つ名著8選
勉強を教えない塾でよく参照される本を、テーマ別にお届けするnote。
◆ 自分の頭で考える人のための「判断材料」をご提案
◆ ジャンルは「ビジネス・教養・人間関係・自己管理」
◆ ロングセラーになりやすい「緊急じゃない重要な本」を読もう
ということで今回のテーマは「異性とのコミュニケーション」です!
「社会に出てから思った、学校で教えてほしかったことは?」
と社会人に尋ねると、回答パターンはだいたい「仕事」「恋愛」「世の中」に絞られます。
ビジネスや政治、経済や投資であれば、「勉強しよう」という気になりやすいものですが、
「恋愛」ってどうですか?
悩むことが多いわりに、きちんと「勉強しよう」という感覚は持ちにくいのではないでしょうか。
身近にいるモテる人の話を聞く。
マンガやドラマを参考にする。
雑誌やネットで調べてみる。
……みたいなことは、試したことがあるかもしれません。でも思った以上にうまくいかなくて、「結局顔なんでしょ」って感じてしまいませんか?笑
恋愛は仕事以上に個人差の大きなもの。だから他者の個人的な経験はほとんどあてになりません。本当にきちんと向き合うなら、もう少しデータや傾向をちゃんと知るのも大事です。
実際、調べてみるといろんな恋愛テクニックの本が見つかります。
(読みやすそうなやつはだいたい「売るための本」で、内容が薄いです)
たまにしっかり研究に基づいて書かれた本もあるので、今回はそういう良書をご紹介します。タイトルを見るだけでもおもしろそうなので、まずは「知るきっかけ」として役立ててもらえたら嬉しいです。
『女の機嫌の直し方』
人工知能の開発に携わっている女性研究者が書いた本です。この本が生まれた経緯がなかなかおもしろくて、
・人間の脳を再現すべく、考え方や感じ方を調べる研究所で働く
・「人間あるある」を他の研究者と話し合ったところ、自分だけ意見が違う
・まわりの研究者は、全員男性だった
・「男性と女性は、根本的に脳の構造が違う?」という仮説が生まれる
研究職だから書ける内容が満載の名著でした。単なる感覚的な「男女の違いあるある」ではない、脳科学の切り口で書かれた洞察が斬新でした。
タイトルの答えは、ぜひ本を読んで確認してみてください。笑
『オクテ男子のための恋愛ゼミナール』
実際にオクテ男子がこの本を手に取ると、まず目次からビックリすると思います。「最初から過激すぎないか?」と。笑
いわゆる「本番」のことが女性目線で書かれていて、前半は『本番編』としてがっつりその話メインになってます。そして後半になってようやく、『恋愛編』が書かれています。
絶対『恋愛編』が先やろ!笑
恋愛経験がまったくない人は後半から読み進めるのがオススメ。恋人ができるかできないか、みたいな人は前半をしっかり読むといいと思います。(女性は彼氏に読ませるといいかもしれません)
『異性の心を上手に透視する方法』
「なぜその本を買った」とは聞かないでください。笑 勉強を教えない塾には中高生がたくさん来ていたので、彼らの参考になればと思っての買い物です。自分のためではありません。多分。
タイトルはめちゃくちゃキャッチーですが、中身は「パートナーシップ分析」です。統計的に人の恋愛傾向を三つに分けて、それぞれの相性や関わり方をまとめています。
「安定型」「不安型」「逃避型」それぞれの特徴や、組み合わせの傾向がわかります。もちろん自分とパートナーがどのタイプなのか見分ける診断もあるので、まずは自分の傾向を知ることから始めるといいと思います。
『ベスト・パートナーになるために』
男性の傾向、女性の傾向がかなりわかりやすくまとめられている一冊。
「なぜ関係が冷めるのか」について、男性の視点と女性の視点それぞれからまとめられていて、異性の行動の意味が理解しやすい内容になっています。
男性と女性では「恋愛に対して求めているもの」が違う、ということだけでも理解できれば、パートナーとの関わり方にも変化が生まれるはず。理解するだけで解消できるストレスや誤解がたくさんあるので、まずは知ることから始めてみるのに良い一冊です。
『傷つくならば、それは「愛」ではない』
タイトルそのままの本ですが、とにかく奥が深いです。自分が「愛」だと思っていたものが、実はただの「欲」だったと気付かされるので、人によっては不都合な真実がたくさん見つかるかもしれません。
「ビジョン心理学」という学問に基づいた内容で、博士が書いているのも重要なポイントです。学ぼうと思えば徹底的に学べるだけの深さがあります。
本自体は1日1ページずつ読めるようになっていて、365日かけて毎日1つのメッセージと解説を読んでいくことができます。一年経てば、他者に対する執着や押し付けがすっかり解消されているかもしれません。
(ちなみにチャック=スペザーノ博士の本だと、もう一冊こんなのもあるので併せて紹介しておきます。笑)
『幸せになる勇気』
ベストセラーになった『嫌われる勇気』の続編です。前作で気付きを得た青年が、3年後に再び賢者のもとを訪れるお話。
「アドラー心理学、試したけど全然使えないじゃん!」みたいな話から始まり、より深い知恵を得ていく物語になっています。(表面的な知識やテクニックでは人生は変えられない、ということをわかりやすく伝えてくれます)
個人的には「心の中の三角柱」の話がとてもわかりやすく印象に残っていて、「これからどうするか」という視点に意識を向けてくれるのが素晴らしいなと感じました。
『話を聞かない男、地図が読めない女』
※ この本は直接読んだわけではなく、著者の別著を読んだだけなので、本の紹介に止めます。別著も脳科学の観点で書かれていて、専門性とわかりやすさのバランスが非常に良かったので、著者を信じて紹介してみました。
(夫婦で書いた本である、ということも大きな特徴の一つです)
『愛するということ』
哲学的に「愛」について探求している本で、少し堅めの内容になっています。第一章から「愛は技術か」という問いで始まり、「愛の理論」「愛の習練」といったタイトルがつけられています。本質的な「愛」について学ぶには最高の一冊になると思います。
こちらは恋愛に限定せず、「親子の愛」や「兄弟愛」「自己愛」といった内容にも言及してくれています。読書の習慣がない方にはオススメしにくいレベルの本ですが、論理的に「愛」について理解を深めたい人はぜひ挑戦してみてください。
まだ知らない「もう半分の世界」を学ぼう
異性について知ることは、「世界の半分」を知ることと同じ、と言うこともできます。異性は、「同じ人間」と一括りにするには、あまりにも違いすぎる。
まずはそんな「違い」を理解して、異性を受け止めることから始めてみませんか? 恋愛に限らず、家庭でもビジネスでも、「異性」への理解を大切に。お互いがハッピーでいられるパートナーシップのカタチを見つけてみてください。
読んでくださってありがとうございました。
じゅくちょう
(学んだ知識を実生活でうまく使えるようになりたい人はこちら)
サポートがあると、自信と意欲にますます火がつきます。物語も人生も、一緒に楽しんでくださって、ありがとうございます。