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『TikTok 最強のSNSは中国から生まれる』を読みました。

兎にも角にもこの本がとても面白かったので読んでみてください。

先日購入した『TikTok 最強のSNSは中国から生まれる』という本がとんでもなく面白かったです。

tiktokみなさんやってますか?

私の場合、一応アプリはダウンロードしているけど、最初に見たときに『若者のSNSだな。。』と思ってアプリをみなくなってしまったクチです。

ですが本家中国ではtiktokがめちゃめちゃ流行っているという。

若者が利用するアプリのはずなのに、なぜ流行っているのかが理解できなかったのでこの本を読んだところ、『なるほど、そうだったのか!』と何度か膝を打ちました。


こんな方にオススメの本です。

この本は↓のような方にオススメです

- tiktokって若い子が踊っているだけのアプリでしょ?
- 最近の中国事情を理解したいけど何から調べたらよいかわからない。
- レコメンドの時代って何?


そもそもtictokは国際バージョンで、中国ではDouyin(抖音)という

そもそもこちらも知らなかったんですけど、本家中国ではtiktokではなく「Douyin(抖音)」というアプリなんですね。

中国では「グレート・ファイアウォール(金盾)」によって、twitterやfacebook、instagramなどが閲覧できないようになっています。

なので、twitterやinstagramがない中国で楽しむ「Douyin(抖音)」と、twitterやinstagramがある国(日本等)で楽しむ「tiktok」と分けて運営しているようです。


テキスト・画像から動画へというトレンド

やはり今は動画が強いんですよね。

私は学んだことのアウトプットはnoteに書いたり、SNSではtwitterを好んだりとまだまだテキストベースのアウトプットが多いです。(というか動画でのアウトプットはしていない)

しかしながら、ここ1年でインプットするのに動画が多くなってきました。

特にWeb技術の学習の場合、

1.  Webで軽く参考文献を見る
2. Udemyで学習する
3. 不明点は本でサポートする

という流れになっており、動画での学びが学習の50%を占めています。動画で見ると、実際にどういった流れで進んでいるのかが直感的に理解できてわかりやすいんですよね。

検索からレコメンドへというトレンド

商品を買うときってみなさんどうしてます?

私はまだググったり楽天やamazonで検索してから購入検討するんですけど、「インスタで見た商品を買う」とか「Youtubeでインフルエンサーが紹介しているものを買う」といった流れが多いのだとか。

また、YouTubeで見られる動画の9割はユーザーが選んでいないという話もあります。

ここら辺は本の著者の黄未来さんと尾原和啓さんが対談している下記の記事に詳しく書いてあります。

一部引用します。

もう1つは、黄未来さんの言い方だと「検索からレコメンドへ」の流れがあります。わかりやすい例では、いまYouTubeで見られる動画の9割はユーザーが選んでいないんです。最初の動画だけ検索して見るけど、そこから先は自動で流れる動画だったり、下や横に出てくるおすすめ動画を見ているので、じつはユーザーが選択しているのは1割だけで、9割はアルゴリズムによるレコメンデーションなんです。

tiktokはこの流れにしっかり乗っていると言えます。


バイトダンス社の強み

中国はコピーが強いというのはよく知られています。(コピーキャットと呼ばれているよう)

なのでDouyinを運営しているバイトダンス社もそのまま模倣されてもおかしくないのですが、バイトダンス社の技術力が高すぎるため、douyinの良さ「レコメンド」機能をコピーすることができない様子。

バイトダンス社は2012年から「toutiao」というニュースアプリを作っていたらしく、その頃から機械学習に力を入れていたようです。

本には『技術力がすごい!』とは書かれているのですが、どのくらい技術力がすごいかという説明はなかったのが少し残念でしたここら辺詳しく知りたいところです。


中国の企業の今について

この本は当然tiktokについての話が主なのですが、中国では今どのような企業が注目されているかについて書かれています。

中でも面白かったのが、本中のコラムで紹介されていた「luckin coffee」という会社。

2018年の1月に1号店をオープンすると、1年で全国21都市、2000店舗まで数を増やしたとのこと。

ただ2018年の12月の決算時に、すんごい赤字であることを発表。しかしCEOは『こんなもんじゃ終わらない。もっとお金を使って、スターバックスをぬくぞ!』といっているそう。

規模が大きすぎて笑うしかない内容なんですけど、なんとなく応援したくなってしまう。今後どのようなイノベーションを起こすのかが楽しみす。

ちなみにluckin cofeeの最近のニュースなんですけど、もう少しで黒字化するとか。

Luckin Coffee引き続き応援します。


まとめ

ということで『TikTok 最強のSNSは中国から生まれる』とてもオススメです。

検索の時代が来てレコメンドの時代が来て、次はどんな時代が来るのか予測する上でも、中国市場を見ておくのはとても大事なことかと思います。

先日YahooとLINEが経営統合しましたが、こちらはシリコンバレー(GAFA)だけではなく、中国市場(BAT)も見据えてのことなのかなと感じました。

ちなみに著者の黄 未来さんはその後バイトダンス社に入社された様です。

これだけ調べればバイトダンス社に入社したくなるだろうし、バイトダンス側としてもこんな愛のあるレポート書いてもらったら入社してもらいたくなるだろうな。

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