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オンライン研修で行動変容を促すロールプレイは可能なのか?

オンライン研修でロールプレイを実施したことはありますか?

オンラインでロールプレイを実施した経験から申し上げますと、かなりの制約があり、実施できないケースもあるが、十分できるケースも多いというの感想です。

直感的に”オンラインではロールプレイができない”と思ってしまっている、または、”怖いのでチャレンジができない”と感じる人が多いようです。
(事前にリハができれば十分可能ですよ)

そもそも、企業研修におけるロールプレイは、受講者個人の視点からみると、学習して身につけた知識を用い、行動変容へ向けた体験行動を通じて、職場での成果につなげるために行われるものです。

オンラインでロールプレイができないとすると、オンライン研修内では、行動変容を促す体験ができないことを意味します。これでは多くの行動変容の機会が失われてしまいかねません。

また、オンラインでディスカッションだけをしていても行動変容はできるのでしょうか?私は難しいと考えます。では、どうしたらいいのでしょうか?

それは、オンライン研修のロールプレイで何を行動させたいのかをより具体的に考えることでヒントが見えてきます。

たしかに、相手とその場で一緒にいないとできない動作は、対面研修でのロールプレイでないと難しい場面も多いでしょう。ホテルにおけるお客様の誘導の練習や飲食業において実際に食事を出す練習などがそれに該当するでしょう。しかし、そうでない場面ではオンラインでのロールプレイも十分に機能します。

例えば、セールストークをお互いに役割を決めて話すロールプレイや部下との1on1の練習をオンラインでロールプレイをするなどは十分に可能です。

つまり、正しいトークが一定の状況下で話すことができるようになっているのかという行動変容はオンラインロールプレイで十分な効果を担保できるでしょう。

まずは、既存の対面研修のロールプレイで、オンラインにも置き換えられるものは何かを探してみましょう。

そして、今後は、オンライン商談やオンライン1on1はより活発になってくるものと思われますので、そもそもオンラインで行われつつある状況をオンラインロールプレイに変換して練習することで、より効果的なオンライン研修を実施できるようになるでしょう。

講師ビジョン株式会社代表取締役 島村 公俊

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