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ポジティブ思考のマイナス面は何か?

ポジティブな思考を持つ人はとても魅力的です。その思考から醸し出される雰囲気に周囲も影響され、明るい気持ちになります。また、たとえ困難な状況になってもその先にある希望を示し、周囲に勇気を与えてくれます。

このように魅力的なポジティブ思考ですが、マイナス面はないのでしょうか?このポジティブな思考のネガティブな側面が語られることはあまりありませんので、今回はその点をお伝えすることで、ポジティブな思考を立体的に理解いただければと思います。

まず、ポジティブの人は、自分がポジティブであることに気づきづらい傾向があります。「〜さんってポジティブだよね。」と伝えても、本人は「そうかな?」という感じです。ポジティブな思考の人は、それが当たり前になっていることが多いのです。息を吸うようにポジティブな思考になっている感じですね。

自然体のポジティブ思考ならいいのですが、過剰なポジティブ思考な場合は、次のようなケースがあります。それは、自身の中のネガティブなものを見たくないためにポジティブに触れすぎているというケースです。

自身の中で過去に何か嫌なことがあった場合に、”そのような経験は2度としたくない”という反動から、ポジティブに触れすぎることがあるのです。

それは、別の側面から伝えると、ネガティブが嫌いと表現することもできます。相手のネガティブな感情に触れると、自分が体験したネガティブな感情が沸き起こってきそうなので、そんな相手を遠ざけたくなります。

一方で、ポジティブな人の中には、落ち込んでいる人を見ると、ポジティブな方へと導きたいという方も結構いらっしゃいます。落ち込んでいる相手に「大丈夫だよ!」「なんとなるよ!」とつい言ってしまうのです。

しかし、相手は「大丈夫、大丈夫!」と言われるほど、より辛くなる場合もあるのですが、ポジティブが強い人は、その人の気持ち理解したり、その気持ちに寄り添ったりするのが苦手な場合があるのです。

それは、先ほど説明したように、ポジティブな人は、自分のネガティブな感情に目を向けたくないので、それを感じないようにするために、ポジティブな思考でどんどんと行動をしていくのです。この点は、もちろんいい部分として語られます。

ただ、そのポジティブな思考と行動の陰で、自身の感情に目を向けることから背けてきたために、自身の感情にも、相手の感情にも鈍感になりやすく、相手の気持ちに共感するのが苦手になってしまうことが多いのです。

このようにポジティブな側面のマイナス面も知った上で、ポジティブな思考を実践してくとよりあなたらしさが伝わっていきます。

ポジティブな思考をお持ちのあなたは、いやなことがあってもそれを瞬時にポジティブに切り替えられる思考ができますし、何より、どんなことも楽しんでやろうとマインドが周囲に日々の楽しさを届けられる人として周囲を魅了するでしょう。

ぜひ、自身のポジティブ思考の弱みも含めて理解し、周囲に真のポジティブの世界を広げていってください。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

<ご案内>
本書籍は、相手の思考タイプに合わせた指導方法についても記載してあります。よくある4つのタイプ分けではなく、2つのタイプで説明してありますので、よりわかりやすく実践的です。例えば、行動派の部下と慎重派の部下のアプローチの違いといった感じです。部下育成や後輩指導に関わっていらっしゃる方にはぜひお手にとっていただけたら、嬉しいです。





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