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筒井康隆『人類よさらば』(河出文庫)
筒井康隆『人類よさらば』(河出文庫)読了。文庫自体は2022年の刊行だが、収録されているのは1960~70年代に雑誌に掲載された作品。単行本や文庫本に収録されてこなかった短篇を集めている一冊なので、筒井康隆の入門書とは言いがたく、かなりコアな筒井ファンのための作品集と言っていい。
思わぬ拾い物だったのが「マッド社員シリーズ」で、内容は当時のモーレツ社員、スチャラカ社員を題材にしたドタバタなのだが、主人公の更利萬吉が未来の会社・働き方として提案するのが「在宅ワーク」「リモート会議」「AI秘書」などで、2024年の読者は「これを50年以上前に書いているのか、筒井康隆って立派なSF作家なんだな!」と思うかもしれない。
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