レベル上げだけを黙々としていたい夜
ゲームでレベル上げしている時は、キャラのレベルは上がっていくけど、現実世界の自分のレベルは止まったままになる。
いや、もっと言うとゲームをするのは目に良くないし、姿勢は悪くなりがちだし、勉強や他にすべきことを先送りにする分、むしろ自分のレベルはどんどん下がっていっている。
そんなことを藍坊主の春風という曲のフレーズを聞いて悟ったことがあります。
当時大学3回生だった筆者はこの歌を聞いて、プレイしていたDSのドラクエⅤの電源をOFFにしました。
そろそろ就活も考えないといけないし、自己分析の本買って、就活サイトに登録して、説明会に参加しよう。そんな決意をしました。
そして次の日、再びDSの電源をONにし、ビアンカと息子と娘のレベル上げを再開しました。
ゲームの世界では結婚できたが、十数年後に結婚していない現在の状況からして、大学時代に悟ったことは間違いではなかったのかもしれないです。ゲームの依存性は危険極まりない。
fin
ということを論じたいわけではなく、同じゲームをしたことがある人とは会話が弾んだりすることもあったりと、ゲームは人生で役立つ部分も多々あります。
ただ、必要以上のレベル上げや、やりこみ要素まで手を出すと時間がどんどん溶けていくのも事実です。
そうなると、ゲームをやっているのか、やらされているのかわからなくなります。
人生の主導権は自分で握らなあかん。ゲーム会社が巧みにデザインしたアルゴリズムの言いなりにならへんで!
そんなことをいつの日か悟りました。
しかし、そんな悟りをへし折るかのようにひどく疲弊している時、ただレベル上げだけをしたくなる夜があります。
眠る気になれない。かといってYoutubeを見たり、本を読む気は起きない。
ただ、ボーっとレベル上げだけをしておきたい、それだけならできる。
前者と後者共に娯楽なのに、その違いはなんなのか?
昔読んだ「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」と言う本にこんな一節がありました
おそらくですが、レベル上げによる成功体験を無意識に求めているのだと思います。
レベル上げは単調な作業ですが、淡々と続ければ成果があがること=成功することが約束されています。
現実世界が何か変わるわけでもない、それでもなんだか成功した気になる、と脳を騙してるだけなのですが、これがなかなか精神衛生上いいようです。
人生を続けていく上で、ゲームのレベル上げも自分にとっては必要なライフハックだという新たな悟りを拓き、引き続き日々を重ねていこうと思います。
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