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自分でデザインした船の模型をつくり、それを描写、イラスト化したもの3点

<概要>

タイトルは何を言っているのかよくわかりませんが「まず船をデザインして、それを模型として立体化し、その模型を手に取って見ながら描写して、イラスト化したもの」ということです。ややこしいですね。

そもそも、模型を作り始めたきっかけの一つに、ジェイムズ・ガーニー(James Gurney)氏の著作の中で述べられている「マケット」として使う、というのがありました。

「マケット」とは、人物やモンスターやメカなどを、いったん模型・立体物で作っておけば、その絵を描くときにいろいろな角度から見て、光源などの参考資料にできる、というものです。おおまかな形さえ正確であれば、模型としての完成度はそこまで要求されず、使い捨てにする場合もあるとか。

空想的なイラストを描く場合にこそ、リアリティが必要なのだ!という、ジェイムズ氏の教えに従い、制作しました。そういう意味では、習作に近い作品だと言えます。ただし私にとって船模型はただの「マケット」ではありませんので、作成当時の最高のスキルと可能な限りの手間をかけて完成度を上げています。もはや趣味の世界の領域です。

模型自体は現在1〜10号機まで作成されており、イラスト化されているのは1〜3号機までです。

それでは実際のイラストをご覧ください。

■1号機

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最初に作った作品です。
気ままな冒険家のおっさんが、相棒のネコを連れてお気楽な旅をする、というイメージの、一枚のラフスケッチが設計のもとになりました。小型の漁船を知人から購入し、一人乗りのツーリング用の機体に改造して・・・という設定です。

材料の制約しばりは、このあと3号機まではありません。手に入る材料を、なんでも無制限に使用しています。

船体各部に可動部やギミックを最大限もうけてあり、楽しんで造っています。
たとえば着陸脚翼は可動して実際に自立できますし、プロペラは回る、ボートをウィンチで・・・。
おっと、この先は実物をご覧になる時のお楽しみに残しておきましょう。

スケールは約1/20、ジオラマ的な造りで、石畳の地面と、運搬車に乗せて展示、人物2名とネコ1匹のフィギュアがオマケ、というセットになっております。

>模型の作成風景はこちら

■2号機

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空母で運用される軍用機で、小型高速のインターセプター、という設定です。
パイロットのなかに双子の姉と弟がいて、1番機は姉、2番機に弟が乗ります。

「同じ形のものを2機つくれるか」というテーマで、型などは使わずにハンドメイドで同じものを2個作成しました。形をそろえる作業にかなり時間を取られましたので、このテーマはもうやらないつもりです(苦笑)。

プロペラの軸が留め具になっていて、引き抜くと船体カバーである青い部分がはずれ、内部を見ることができます。機銃、座席、エンジンなど、内部も作成してあります。

ギミックは控えめで、翼の可動、爆弾を燃料樽に交換可能、という程度です。

これもスケールは約1/20、ジオラマ的な作りで、空母の甲板の地面、機体の運搬台車、姉弟のフィギュア、というセットになっております。

>模型の作成風景はこちら

■3号機

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一般家庭向けの4人乗り乗用車、という設定です。
とはいえ、まだまだ高価なものですので「そこそこ裕福な家庭が、中古品ならなんとか買える」ぐらいの感覚でしょう。中古らしく、あちこちにサビがでてきています。「休暇で別荘に向かう4人家族」というシーンで、イラストにはいませんが、模型の中には家族4人のフィギュアが入っています。

この3号機を手がけているころには「紙だけで造る」という制約しばりを意識し始めており、ごく一部に石粉粘土を使っている以外は、紙だけでできています。

この模型も、ハンドルや操作レバー、ダッシュボード、シートや天井など、内装を全部作ってあるのですが、組み込んでいくうちに外からは見えなくなってしまいました。ドアには開閉ギミックはありませんので、見ることはできず残念です。

ギミックというほどではありませんが、保管や梱包時のため、着陸翼脚はマグネット方式で取り外すことができます。

スケールは同じく約1/20です。展示方法が、ジオラマといいますか、空の背景のイラストをスタンドにして、奥側から吊るす構造になっています。

■4号機以降

この先の機体には、上記のようなイラストはまだありません。
このように描けることはわかりましたので、今後のもっと本式のイラストの際に、マペットとして活躍してもらおうと思います。

■オマケ1・1号機ジオラマ風イラスト

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イラストとしては、まるで出来がよくないのですが、1号機をまともにマペットとして使い、後ろからのアングルで描いたものです。船はなぜか郵便船になっており、小荷物をご家庭の屋上に配達しているシーンを表しています。

意図せずになんだかジオラマっぽくなっており、ちょっとかわいいような、妙な感じです。

■オマケ2・イメージだけの絵

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上記4枚のイラストと同じバインダーに入っていたので、ついでにスキャンしました。

実際にある船の写真を参照しながら、アームなどのアレンジを加えてデザインした記憶があります。

イメージだけで描いたせいか、模型を使ったものとは感じが違います。

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