ロシア軍のウクライナ撤退を求める国連総会決議:意外な賛成国・反対国など

3月4日(金)晴れ

今朝は4時15分頃に目が覚めて、流石に早すぎると思ったけどいろいろやってたらもう7時になるところ。寝たのは11時過ぎだからそれでも5時間は寝ているか。なんだか普通に起きてしまったけど、今になって少し眠くなってきた。

国連総会でロシア軍撤退を求める決議が行われたが、賛成141国に対し反対5国、棄権が35国、無投票が12国という結果で採択はされた。

これらの結果はある程度予想されていたものではあるけど、割と意外だったところもいくつかある。

エリトリアは反対に回っているが、この国の事情に関しては朝日新聞が記事にしていた。

アフガニスタンとミャンマーはこの決議に賛成していて意外だったのだが、タリバン政権はまだ承認していない国がほとんどで国連代表も旧政権がまだ握っているようだ。これはミャンマーも同じで、国連大使が自由と民主主義を求める演説をしたことからもわかるが、軍によるクーデター前の大使が賛成したわけだ。

インドシナ3国ではベトナムとラオスが棄権する中、中国と関係の深いカンボジアが賛成に回ったのが注目されると思う。カンボジアは長期にわたる和平交渉が実って内戦が終結した国だから、特別な思いがあるのかもしれないと思った。賛成した理由は書いてないけど、カンボジアの立場については以下の記事があった。

トルコが決議に賛成したのは少し意外だったのだが、考えてみたらトルコはNATO加盟国なので、微妙なところはあるだろうがNATO諸国と足並みを揃えたということなのだろう。イラクが棄権したのは政権がまだまとまっていないがアメリカとは距離を置く方向になっているということだと思われる。

ロシア・ベラルーシを除く東欧諸国はセルビアなどロシアに近いと思われた国々も含めて全て賛成に回っている。ザカフカス3国、中央アジア5国ではジョージアだけが賛成で他は棄権か無投票になっている。これはほぼ意外な感じはない。

世界地図で色分けをしてみるとアフリカに棄権の国が多いのとユーラシアの広大な地域が反対・棄権・無投票になっているのが目がつくが、ネパールとブータンは賛成している。これはインド中国の狭間でこれら地域大国の圧迫を受けていることと関係があるのだろうか。

それぞれの国の事情を一つ一つ見ていくのは難しいが、こうした「鏡」に写して見えてくるものはいろいろあるなと思った。


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