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ツムラさんの漢方120番「胃部の停滞感や重圧感、食欲不振のあるものの次の諸症:急性胃炎、二日酔、口内炎」という適応症の黄連湯 おうれんとうに関してご紹介します。

この漢方薬は実は
半夏瀉心湯 はんげしゃしんとう
という漢方薬の黄芩 おうごん
を桂枝 けいしに変えた漢方薬
なんです

構成生薬をご紹介すると

黄連 おうれん
苦い味で上焦の熱のこもりを発散
下に気を下げるので上半身の熱さを下げる

乾姜 かんきょう
桂枝 けいし
中焦を温めて、邪気を発散させる

半夏 はんげ
水分の滞りを除去するのと
胃腸の気を下げる

人参 にんじん
甘草 かんぞう
大棗 たいそう
脾気を整えて、正気を補い
邪気を自分の力で外に出すサポートをする

この漢方薬は
風邪をこじらせたことが原因で
お腹の調子が悪くなり

胸の辺りが暑くてもやもやしている
気持ちが悪いので心までざわざわする

嘔吐や下痢などが困る
顔は暑いが下半身は冷える

などの症状に適している漢方薬です
気を動かす漢方薬ですので

効果があったとしても万全と
使い続けるのではなく、短期間の服用に
止めるとよいと思います

いかがでしたか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう。

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