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質問 50歳で若さを保つために六味丸を勧められています解説をお願いします。

質問 50歳で若さを保つために
六味丸を勧められています
解説をお願いします

回答 了解いたしました
これは腎精 じんせい に関して解説します

東洋医学では
男性は8の倍数、女性は7の倍数で
体が変化すると考えられています。

50代ですと
男性は56歳付近
女性は49歳付近が
一つの節目となりそうです

中医学のバイブル黄帝内経には
女性は49歳付近で精力が尽き果てるために
閉経し
男性は56歳で筋肉が衰え正気も尽き果てる
と記載されています

これは
「腎精 じんせい」が減ってしまうこと
が原因です

六味丸は腎精をサポートする為の漢方薬で

三補三瀉 さんほさんしゃ
(三つの補う生薬と
三つの老廃物を取り去る生薬が配合されている)
のバランスがとれた漢方薬です

3つの補う生薬

熟地黄 じゅくじおう
→腎陰を補う 血を作ったり
腎が元気になる元をUPさせる

山茱萸 さんしゅゆ
→ 肝を補う
体にとって必要なものが
外に出ないようにする

山薬 さんやく
→脾を補う
胃腸を強化したり、
吸収を上げるお通じが緩いのを
止める

3つの瀉の生薬(老廃物を外に出す)

沢瀉 たくしゃ→ 腎濁を外に出す
尿量を増やしてむくみを取る

茯苓 ぶくりょう →健脾して利水
後天の本を整えて腎の力を助ける
むくみをとる

牡丹皮 ぼたんぴ →肝火を清熱する
血の巡りを良くしたり、余分な熱を
冷ます

六味丸はこのような構成で特に腎陰を補う
基本構成になっています。

小児科の先生がお子様でも飲めるように
と開発した漢方薬ですので、比較的長期に
服用しても大丈夫ですが

中の熟地黄が胃もたれを起こすこともありますので
胃もたれしやすい方は専門家の指導の元
適切に使用してください

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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