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⑤皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください

皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る
(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください

本日は 麻黄附子細辛湯 まおうぶしさいしんとう について解説します

麻黄附子細辛湯はその名の通り

麻黄 まおう 体に汗をかかせてゾクゾクする風邪をよくする

細辛 さいしん 体をしっかり温めて透明な鼻水を止める

附子 ぶし トリカブトの生薬 体の深い部分をしっかり温める

の三つが配合されている漢方薬です。

この漢方薬は元々体がすごく冷えやすい方(陽虚 ようきょ)の方が
寒いところにいるなどして、風邪をひいてしまった時に
体をしっかり温めて、風邪を外に追い出す目的で使われます。

ではどうして、皮膚領域でこの漢方薬が使われるのでしょうか?

答えは、体をしっかり温めるということは流れがよくなるからです

中医学では「不痛則痛 ふつうそくつう」と言って、体の流れの滞りがある場合は
激しい痛みを発生させるというように考えます。

この麻黄附子細辛湯が応用される皮膚科の疾患としては

帯状疱疹による神経の痛みです。

特に附子は経絡を通す作用が強く、痛みを止める働きがあるので、応用されます。

この使い方をする先生はかなり漢方薬に詳しい先生だと思います

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
皮膚の漢方薬は難しいので、自己判断で選ぶことはお勧めしません。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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