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当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)を解説します。

冷えに「じゅげむじゅげむみ」
みたいな名前の漢方出されるんですけど…

当帰四逆加呉茱萸生姜湯
とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう
の事ですね??

漢方薬の名前は読むのが大変ですね…
この漢方は特に名前が長いですね

体の温める力が不足している体質の方が
外が寒くなったり、

夏でも冷房が強い場所にいると
血流が滞り、

手先足先まで暖かい血が
行かなくなります

この漢方薬は
その様な原因の冷えに
効果的な漢方薬です

中味を紹介すると
当帰 とうき
血を増やしながら
血の巡りを良くする

芍薬 しゃくやく
肝をのびやかにする
血を増やす

桂枝 けいし
体を温めることと
隅々まで暖かい気を通らせる

細辛 さいしん
寒邪を取り除き
体を温める

木通 もくつう
経絡の通りを高め
末端まで温かさを運ぶ

炙甘草 しゃかんぞう
大棗 たいそう
お腹の調子を整えて
温かさの元となる
気を作る
ここに

生姜 しょうきょう
お腹を温める
全身を発散させる

呉茱萸 ごしゅゆ
冷えを取り除いたり、
冷えによる吐き気を抑える

を加えたのが
当帰四逆加呉茱萸生姜湯です

よく見ると
実は桂枝湯に近い構成なのですが、
血が不足していることにより、

末端まで暖かい血が届かないことが原因ですから、
血の巡りを良くする
当帰や末端まで暖かさを届けるために
桂枝や木通などが配合されています。

実はこの中に入っている
呉茱萸と生姜は
温める作用が非常に強いため、

この漢方も長期間使えるものではない
と私は思います。

冷えが取れたら
ずっと使うのではなく、

別の漢方薬(僕は芎帰膠艾湯がおすすめ)
に変更すると良いと思います

私の薬局ではこのタイプの冷えには
呉茱萸と生姜を加えない
当帰四逆湯 とうきしぎゃくとう
で対応することが多いです

いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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