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ツムラさんの漢方⑨「こじれた風邪でお腹が痛い方に風邪の中期から後期」とうたわれている 柴胡桂枝湯 さいこけいしとう をご紹介します。

うーーーん
このキャッチフレーズは、
この漢方薬の本質を表していないな
と私は思います。

柴胡桂枝湯は元々

小柴胡湯 しょうさいことう

桂枝湯 けいしとう

を半分ずつ加えた
漢方です。

いつものように
構成生薬ベースで
考えると

小柴胡湯に

桂枝 けいし

芍薬 しゃくやく

を加えた漢方です

柴胡桂枝湯は本来
どのような方に
使うのかといいうと

「半表半裏だけれども
表証も残っているタイプ」
に使う漢方薬です。

具体的には

「熱が出たり、寒かったり
するけど、悪寒の方が強い」

「風邪をひいて何日もしないうちに
口が気持ち悪く、
熱が出たり、寒くなったり
を繰り返す症状がでてきた」

「ダラダラ汗をかく」

のように少し表証が残っている
状態に適しています

また、芍薬が
配合されていますので
柴胡の副作用である

肝の陰血を消耗する
副作用もある程度おさえられます。

私見ですが、
漢方の知識が少ないなら

小柴胡湯よりも
柴胡桂枝湯の方を
使った方が、

大きな副作用を起こし
づらいのではないか
と思っています

いかがでしたでしょうか?

漢方薬を知るには名前だけではなく、
中身を知ることが大切です。

私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう

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